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35歳主婦がインドに行こうと決めたきっかけ(後半)

前回に続き、今回はきっかけとなった出来事をまとめたいと思います。
ま、結論から申し上げますとネットワークビジネス的なものに騙されそうになったのが大きなきっかけだったんですけど、どうしてそれがインド行きへと流れていったのか。を説明していきます。が、めちゃ長くなったので、興味ある方は最後までお付き合いお願いします。

『1分1秒、ワクワクした大人を増やしたい』

大人、しかもおじさんが涙目になりながら、こう強く訴えかけていた。『あなたは1分1秒、ワクワクしていますか?こんな大人が増えれば、子供たちもきっと未来に希望が持てる。キラキラと輝く子供のためにも、大人がワクワクし続けなければいけない。』
私は心の中で【そうだそうだ、まったくもってその通りだ!!】と激しく同意する…。

これは、とあるセミナーでの一幕。
詳細はぼやかすが人生の戦略がどうのこうの、というタイトルで、とある人(後程説明する)に勧められた私は、オンラインで過去のセミナーを録画したものを視聴していた。
話の内容としては、過去から現在までの経済の流れや、過去当たり前だったことが、今や通用しないことなどを説明してくれるのだが、ほかのセミナーと違うのが、男性がひとりで綾小路きみまろよろしく、マイク一本でしゃべくり倒している点だ。
もちろんパワポなど一切使用しない。
ひたすらにしゃべるしゃべるしゃべる。時間にしてなんと約3時間(!!)
画面越しであるにもかかわらず、そのしゃべくりのパワーに飲み込まれてしまいそうだ。
そして話の一番盛り上がる場面で先ほどのセリフが飛び出した。
この時点ですっかりしゃべりの熱に中てられた私は、熱い思いに必要以上共感していた。

しかし、この熱い思いは急速に冷めることになる。

セミナーに参加する前

ここで話をセミナーから過去にさかのぼりたい。
そのころ私はライターとしての仕事も増え、個人事業主として届出を提出したばかりだった。
自分がヨガとライターとしてどんなことを今後やっていきたいか、いろいろと考えたかったため、バーチャルランチクラブに登録。(オンライン上での異業種交流会のようなもの。マッチングした相手と1on1でトークする。)
ここで出会ったAさんという人が今回のキーパーソンとなる。
Aさんはとても親身だった。
私のつたない言葉を丁寧に拾い上げ、尋問にならないように質問をし、想いを引き出しながら言語化してくれるのだ。
出会ってすぐなのに、こんなに親切にしてくれる人いるんだ、と感動しているとAさんがこう提案してきた。

『アスカさんのやりたいことに近い人が知り合いに一人います。紹介しましょうか?』

話を聞くと、どうやら元小学校教諭だった女性が、学校教育には限界があると悟り退職。個人事業主として独立しながら、子供のためにはまず大人からテコ入れをせねばと、夢を持つ大人を増やすための活動をしているとのことだった。
そんなアクティブに活躍している女性がいるならぜひ話してみたい。
2つ返事でお受けし、その女性とオンラインで話す機会をもらったのだった。
そして約束当日、その女性とAさん、そして私の3人でズームをつなぎ、お話をさせていただいた。
Aさんが場を回してくれて、いい雰囲気で話が進んだ。
しかし、いい雰囲気にごまかされ、なんだか話がふんわりしているのだ。
私「講演会もしてらっしゃると伺いましたが、どのようなきっかけだったんですか?!」
女性『私のメンターのような人と一緒に講演会をしています。かれこれ10年もやっているんですよ。しかも友達が友達を紹介してくれてどんどん増えていくんです。』

うーん、回答のようで回答になっていない。
このようなやり取りと30分ほど行い、さぁお開きとなったころに女性からお誘いを受けた。
『よろしければ私とメンターがやっている講演会というか、セミナーを聞いてみませんか?』
この歯痒さは、セミナーを聞けばすっきりするはずだ。そう思った私は参加することに決めたのだ。

セミナーに参加した後

セミナーの日まで時計を進めたい。
セミナーはたくさんの人が聞いていた。聴衆者の中にはAさんも含まれていた。
セミナー後Aさんからラインが届いた。
『とても楽しかったですね!久しぶりだったので忘れていた個所も多く、初めてのように楽しめました。』
そうか、Aさんは初めてではなかったのか。じゃあなんでまた聞いてるんだろう?ふと疑問に思っていると女性から電話がかかってきた。
『アスカさんどうでした?よかったら感想聞かせてください』
まだしゃべくりの熱でホカホカしている私はあれこれと感想を伝えた。
しかし、セミナー後でも歯がゆさが残っていたのも事実であった。
しゃべりの熱量でごまかしているが、確信めいたことは何も言っていないのだ。
ただ、ワクワクした大人を増やしたいというメッセージがこちらに残るのみ。
「ワクワクした大人を増やしたいって思いに共感したんですけど、具体的にどんな活動をしているのですか?」
『セミナーを聞いて興味持った方には大人の学校のような、いわゆる会員制のクラブに招待しているです。よかったら武さんも説明会に参加してみませんか?』
また説明会!?正直面倒くさいと思ったが、"ワクワクする大人"をどうやって増やしていくのかをどうしても知りたい私は説明会を聞くことにした。

説明会当日、Aさんからラインが届く。
『私も説明会に参加します。一緒に聞きましょう!』

女性とズームでつなぐと、参加者は私とAさんだけだった。
説明会は例のきみまろおじさんが説明している動画を視聴する形式だ。
内容を一言で説明すると、月にいくらか払うことによってお金もうけのことを学べるということだった。

みんなで出資して事業を立ち上げ、その分配金を出資した人全員に平等に配布する活動や、株の勉強会、アフィリエイトのプロのが立ち上げたサイトの記事づくりなどなど活動について紹介した後、時間をとって丁寧に説明する項目があった。
それがブロックチェーン、NFTについてだ。
どうやらその会員制のクラブではNFTに力を注いでいるらしく、ゲームでいかに儲かるかを熱弁していた。
きみまろおじさんのVTR終了後、女性が優しく問いかける。
『どうでしたか?ゲームを2.3時間プレイすると、1日パートに出ている分は稼げちゃう時代なんですよ。』
なるほど、ここの主であるきみまろおじさんは
ワクワクする大人=お金を稼ぐためにあくせく働かない人
と考えているのか。
確かにお金のためとやりたくもない仕事で何時間も拘束されるのはもったいない。しかし、そもそもゲームに興味がない私にとってパートに出るのとゲームをするのでは、そんなに差があるとは思えなかったのだ。
私「うーん…ちょっと私には関係ない世界の話ですかねぇ。」
乗る気がない返事をすると女性がこう言ったのだ。
『Aさんはすでにこのクラブの会員で、ゲームで今の仕事以上に収入を得ているから、もう仕事辞めるんですよね?』

…what??
意味不明すぎて英語が出た。
Aさんはすでにクラブの会員だというのだ。
ではなぜ今一緒に話を聞いているのだろう、というかなんでそれを先に言わないのだろう。なぜ私と同じ立場を装っているのだろう!??

その日はあいまいにしてズームを退出し、Googleで検索する。
「きみまろおじさん 会員制のクラブ(実際は本名とクラブの名前)」
そこから出てくるのはネットワークビジネスの文字。
私はネットワークビジネスに対して別に差別意識はない。
知人でかの有名な某家庭用日用品等の販売をしている人がいるが、彼は堂々としているし、最初からその某家庭用日用品のメーカーを販売していると宣言してくれた。
Aさんも女性も、最初から会員制クラブに入ってほしいと言えばよかったのにまどろっこしく個人のやり取りからセミナーに誘導して、と真綿で首を絞めるようなことをしてきたことにひどくショックを受けたのだ。
気が付くのが遅すぎると笑わないでほしい。
こうやってネットでの出会いは初めてだったのだ。

私なりのワクワクする大人の作り方

ネットワークビジネス事件と同時期にライターとして取引していた企業2社からぱたりと仕事の話が来なくなった。
信頼していたAさんに騙された気分になって意気消沈しているタイミングだったので、めちゃくちゃへこんだ。
慌ててバイトを探しながらも、なんだか自分には価値がない、能がない人間だと世間から言われているような気がして心浮かない日々を過ごしていた。
そんな時Instagramのストーリーを見ているとふと広告に目が留まった。
【リシケシヨガ留学受け入れ再スタート】
インドはコロナで入国規制していたが、それが解除になったらしい。
「あ。」
その広告を見て夫との2年半前の会話を急に思い出したのだ。(どんな会話かはこちらから)
とたんにやる気があふれてきた。
意気消沈している場合ではない。
私は、お金儲けしてなくてもワクワクしている大人を知っている。
私の周りにはたくさんいる。自分で何かを作り出す人だ。
(この影響を受けた人たちは次回まとめる)
私だって、自分で、つくろう。ワクワクを。
そして夫に告げたのだ。
「あのさ、インドに呼ばれた。」

最後に

今回はとあるクラブ会員になりそうになったことをきっかけにインドに行くことを決めた経歴を綴った。
誤解なきよう言いたいのだが、Aさんも、女性も、きみまろおじさんも多分悪い人ではないということだ。
本気でワクワクする大人を増やすためには、まずやりたいことをやるためのお金と時間が必要で、そのためのお金の増やし方を有料で教えてあげることで自分もハッピー、相手もハッピーと考えているのだろう。
だから彼らを攻撃したいのではないし、そのクラブに入っている人を不快に思わせたいわけではない。
ただ、私には合わなかったし、誘い方がなんか嫌だった、というだけの話だ。
それだけどうしても伝えたいので最後に書かせていただきました。
次は影響を受けた人たちの言葉を紹介します。



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