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taemame
2020年7月25日 23:58
ちはやふる44巻、クイーン戦二試合目。公任の『たき』は詩暢ちゃんが取り、清少納言の『よを』は千早が取る。清女が千早のことを(面白い)と感じて、そっちに行ったような描写はまるで、花いちもんめで遊んでいるかのよう。そして最終局面、(クイーン相手に『め』を送る⁉️)と驚かれた紫式部の『め』は、詩暢ちゃんの取り。花いちもんめだったとしたら、紫ちゃんは清女の方へは行かないだろう。ということは、詩暢陣
2020年7月24日 15:39
千早と詩暢のクイーン戦、第二試合目。詩暢を理解し、かつ崩していく為に、千早は歌人の関係性を利用し撹乱します。この巻は、歌人のエピソードを掘り下げて、いくらでも語れそうな一冊になってます。というわけで今回は、ちはやふる44巻を入り口として、古典文献にみられる大納言公任に焦点を当て、まとめてみます。まず、ちはやふる15巻、富士崎との試合での運命戦の局面。太一が『ゆら』を持ち、エロムが公任の『
2019年10月25日 17:27
「紀貫之だったかな?」という『ちはやふる』奏ちゃんのセリフ。ー古今和歌集はその序文で、和歌を詠むことは特別な才能ではない、と宣言しています。花のもとで鳴く鶯や水に住む蛙の声を聞くと、どんな生き物でも和歌を詠むものである古今和歌集の編者は紀貫之、奏ちゃんが言ってるのは、つまりこの序文のことだったのか!?これに続く鎌倉時代の話も面白い。鶯の鳴き声が「ショヨウマイチョウライ、フソウ
2019年10月26日 19:09
伊勢物語の三段から六段にかけては、在原業平と二条の后・高子の恋物語だというのはもう既存の事実扱いでいいでしょう。さて、業平はなぜ、わざわざそんな危険な恋をしたのか?伊勢物語を読み進めてくと、主人公が「男」とボカしてあるわりに、ハッキリと名前が出てくる人がいます。まず一人目は「紀有常」、業平はこの人の娘を妻にもらっていて、仲が良いようです。二人目は「惟喬親王」、有常の妹、静子が文徳天皇の更衣