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本音から『愛』がひろがる。

午前中、幼稚園で子育て座談会のお仕事がありました。
園長先生が「ママさん達にしっかりお話ししてもらい」と、今回はたっぷり二時間の座談会。幼児さんを育てているママさんから、中学生を育てているママさんお悩みまで。

宿題がなかなかはかどらない小学生のお子ちゃん。
「宿題がなかなか終わらない!」でママは困っているのかな?
じっくり状況を聴いていくと・・・。
本当は怒りたくないんだ。本音がポロリポロリ。。。
怒って無理やりやらせるような声かけをしたくない。自分も子どももそんな声かけは嫌だと思う。「だけど、どうしても」そうなってしまう・・・。

何て優しいお母さん。
何て可愛いお母さん。
「そっかぁ。自分の言葉掛けを変えたくて困っていたのか!」

学校で体調が悪くなったのに、おうちではケロッと元気いっぱいに過ごす小学生のお子ちゃん。
「本当に調子悪かったの?」と疑いたくなってしまうくらいに元気いっぱい。
じっくり状況を聴いていくと・・・。
お子ちゃんの言うことを信じてあげたいんだ。本音がポロリポロリ。。。
信じたいけれど、「ついつい」周りの子と比べてしまう。「ついつい」先生からの目も気になる。心を感じず頭で考えてしまうと、「ついつい」出てくる心ない言葉。本当はそんなこと言いたくないのに。。。

何て優しいお母さん。
何て可愛いお母さん。
「そっかぁ。言い過ぎてごめんよ。これが伝えたかったのか!」

ママ達の『本音』を、ママ達と一緒にさぐっていくと、そこにはお子ちゃんへの大きな愛が隠れている。
ママの心の『本音』が見つけられると、ママ達の表情は『ほっとした』お顔に変わっていく。

「おうちに帰ったら沢山褒めてあげたくなりました」
「おうちに帰って子どもと話したくなりました」
笑顔で感想を語ってくれたママさん達。
「話してくれてありがとう。教えてくれてありがとう」
ママ達の優しさと愛に癒やされて。
次の仕事に向かいます。

午後は大学の非常勤講師のお仕事で『こども家庭支援の心理学』の授業。
今日の授業は最終回。
初回の授業では、仲良しのお友達と離れて座るのも不安そうだった学生さんが、今日はどこに座っても、誰と隣でも安心して座っていられる、安心で温かい雰囲気に教室が満たされていた。

社会に出る前の大切な学生時代。
心の発達でアイデンティティの形成をしている大学時代。
「わたしは良いところも、良くないところも全部含めて、他の誰でもない。私は『わたし』」
これを見つける大変な心の作業をしている学生さん達の、不器用なところがたまに見ていてヒヤヒヤするけれど、可愛いく愛おしい。

私が授業で大切にしているところは、「教え込む」のではなく「自分なら?」と想像し考えることと、クラスメイトとの対話を通してその違いを「面白がれる」ようになること。情報が世の中に溢れ、色々な価値観・多様性を認め合っていく現代。社会に出る前に付けてやりたい力。
そんな自分との対話や、クラスメイトとの対話を繰り返し体験していく中で、自然と『自分らしさ』が見つかってくる。

最後の授業での学生さんからの感想。
「授業を通して自分自身を振り返り、新しく強みも弱みも見つけることが出来ました。発見した強みをもっと伸ばして弱みを受け入れもっと自分のことを大好きになりたいです」

私の『大切』がちゃんと伝わっていた!私が思っていた以上にしっかり伝わっていたんだ!

みんなには良いところが沢山あるよ。
みんなは磨けば光るダイヤの原石☆
『自分らしく』輝いて。

「私も土居先生みたいに悩みを受け止めて、心が少しでも軽くなるような声かけで誰かの力になれる人になります」

学生さんの宣言のような感想。ふと、午前中に出会ったママ達のお顔も浮かんで来た。
そうか!想いは繋がっていくんだ!

大切に大切に。ここまで育ててもらった学生さんのおうちの人の土台を元に、しっかり心も身体も育っている学生さん達のたくましさ☆

『本音』で向き合うと見えてくる、あったかい愛。
まだ出会わぬ「誰か」を想う。
まだ出会わぬ「あなた」に繋がる。
「いつか」を楽しみに。
出会いと再会に感謝。。。





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