思春期親子のほどよい子育て。
今日は息子くんの18回目のお誕生日。
高校で寮に入った息子くんと離ればなれに過ごすお誕生日3回目。
入寮してすぐには、
息子くんが「淋しがっていやしないか」
息子くんが「悲しい想いをしてやしないか」
とにかく息子くんが心配で心配で。。。
そんなわたしも今では
息子くんは「何とか自分でやっているだろう」
息子くんは「仲間や指導者と共に乗り越えていけるだろう」
何だか離れていても、安心して居られるようになっていた。
思春期。
親子関係は大きく変化していきます。
『精神的へその緒』を切る。
タイミングは親子それぞれだけれども、わたしの考えるポイントは2つ。
1つ目のポイントは、『タイミング』を子どもに任せること
2つ目のポイントは、親は子どもを『信頼して手放す』こと
『タイミング』
親との新しい距離感を掴んでいく課程で、子ども達は「自立したい(離れたい)」気持ちと「甘えたい(離れたくない)」気持ちで揺れ動きます。
思春期の子ども達がいろいろな屁理屈や、八つ当たりともとれるような言動で親をふさぶってくるのは、この自分のアンビバレント(正反対)な気持ちの揺れ動きに、当の本人達が戸惑いもがいている証拠。
それから『タイミング』は徐々にじょじょに。
くっついたり離れたり。ビヨンビヨーン、ヨーヨーみたいに。
そのうちに上手に適度な距離感に着地していく。
この『タイミング』を読み間違えて子どもに心の準備が出来ていないのに、「自立しろ!!」と親から突き放してしまえば、子ども達は不安が大きくなり逆に離れがたくなってしまう。
親は子ども達の『タイミング』に合わせて、『信頼して手放す』
これがうまく出来るためには、親側にも準備が必要です。
実はこのアンビバレント(正反対な気持ち)な状態。これは子ども達だけではなく、わたし達親のこころにも起こっています。
「いつまでもかわいいかわいい息子ちゃんで居て欲しい(抱える、離れがたい)」気持ちと
「自立した個人として社会に送り出したい(離れる、離したい)」気持ち。
ついつい子ども達が、そっぽ向いて自分から離れて進んで行こうとしたならば、何だか寂しくて背中を追いかけたくなるのが本音。「子どもが心配で」そんな言い訳をしながら。実は自分の淋しさから。
子ども達の巣立ち。思春期の親子関係。
わたし達親も自分らしく前に進んでいけるよう、自分の気持ちと向き合い自分の快い時間や、楽しみを見つけて。上手に子どもと精神的な距離をとれるように準備しておくことが大切です。
『信頼して手放す』
信頼するのは子どものことだけではありません。
これまでの自分の子育てと、自分自身の頑張りに信頼していくことも大切です。
完璧な人間はいません。
完璧な子どももいません。
「きっと大丈夫」と思える為には、子ども達の「出来ていないところ」を見るのではなく子ども達の「出来ているところ」を見ていきます。
どうしても「出来ていないところ」が気になることもあるでしょう。
「出来ていないところ」は、周りの人が助けてくれます。
きっと子ども達の周りには、わたし達の知らない仲間や、支えてくれる友達がいるのです。「きっと大丈夫」
子ども達の「出来ているところ」を見ることで、自分自身の頑張ってきた子育てを少しづつ安心できるようになっていきます。
完璧な親もいません。
もしも居たとしたならばそれは、子ども達にとってあまり良い環境とは言えないかもしれません。
ほどほどの親。ほどほどの子育てが丁度良い子育て。
息子くん達の子育て。
勿論、わたしも彼らの屁理屈や八つ当たりに感情的になって言い合いになることもあります。
勿論、わたしも自分の淋しさから、自立しようとと頑張っている彼らの後ろ髪を掴んで「行かないで」と叫びたくなることもあります。
良い子育てには「失敗はつきもの」
息子くんに「心ない事を言ってしまった」と、暫くして冷静になって「ごめんね」と後から謝る『かっこ悪い』ママと、ママの失敗も全て息子くん達は見守って来てくれました。
ママをママとして育ててくれた息子くん達。
18年前の今日。4人家族になりました。
実母に棄てられて、父親とも一緒に生活できず、養子として育てられたわたしの憧れだったお父さん、お母さん、子ども達のいる家族。
何と幸せな日々だったことか!!
ママの元に選んで産まれて来てくれてありがとう。
たくさんの笑顔を、たくさんの幸せをありがとう。
ただただ願う。
あなたのこれからの人生。どうぞ怪我なく健康で。
仲間や先生、指導者さんたくさんの人達との出会いに感謝して。
大好きな野球を大好きな仲間達とできる『今』に感謝して。
あなたのこれからにも笑顔溢れる道が続いていきますよう。
心から願う。
あなたの幸せな日々を。。。
これからも応援しています。
「きっと大丈夫」
これからもどうぞヨロシクね。