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短編

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まくらごみ創作の短編をまとめています。
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#人外と人間

生存限界汚染領域のキミ(下)

生存限界汚染領域のキミ(下)

上編

ようやく二度目の調査だ。
前回から5日も経っていた。内容はまたサンプルの採取だ。前に採ったサンプルはもうほとんど使い切ってしまったらしい。それが早いのか遅いのか素人の私にはわからないが、とにかくまたあの場所に行ける。
他のメンバーは襲われたメンバーのことを考えるとだいぶ気乗りではないようだった。
一方私の方はというと、領域内への恐怖よりもキミとの再会に対する楽しみの方が心の中を大きく締めて

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生存限界汚染領域のキミ(上)

生存限界汚染領域のキミ(上)

文献での初出は50年くらい前。口伝えならおよそ100年以上前から存在を認識されていたらしいことが窺える。
小さな田舎の村を囲む山の一つ。生い茂る草をかき分けながら険しい道を進んでいくと、白い靄のような物にやがて囲まれる。そのまま進んで行くと、そこにたどり着く。迷い込んだら二度と戻れない。
生存限界汚染領域。
そう呼び始めたのは私のチームメイトだ。ふざけた名前だがしっくりきた。
それはまるで山の中に

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怪物ルミルコーの伝説

怪物ルミルコーの伝説

昔々あるところに、とても貧しい村がありました。

長く雨が降らず、作物も井戸も枯れてしまい、家畜にやる餌も、子供たちにあげるご飯もついにつきてしまいました。
このままでは村人はみんな飢えて死んでしまいます。
村長は空にむかって願いを叫びました。
「ああ、誰でもいい、どうかこの貧しい村を救ってください。お礼だったらなんでもしますから。」
すると空から怪物が現れました。
「聞いたぞ、聴いたぞ。私の名前

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おウちに帰ろう でンしゃ

おウちに帰ろう でンしゃ

残業を終えた俺は、疲れた足を引きずり、アスファルトの地面を眺めながら帰路についていた。
仕事をまだ覚えていない新人の失敗を補うために、無駄な時間と労力をとられるのにうんざりだというのに、今から家に帰らねばならない。
先日、娘が彼氏を連れてきた。結婚するのだと既に決まったことのように話していたが、髪を染めて、耳にピアスを空けて、禁煙に成功した俺の家でタバコをスパスパ吸っていたのが”彼氏”というのを、

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病気の国とねぼすけの巨人

病気の国とねぼすけの巨人

昔むかし、ある所に、とある国がありました。
その国にはとても悪い病が流行っていました。
その病を患ったら、たとえどんな人だろうと、倒れてそのまま数日寝込んで死んでしまいます。
偉い人や頭のいい医者は思いました。
「このままではこの国は病に満たされ、死によってつぶれてしまうだろう」
国民たちの不安は募るばかりです。

その国のとある村には怖い言い伝えがありました。
山奥の廃教会には怪物が現れると。事

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