地域に根差したサポートで、日本の技術・ものづくりを盛り上げるマクアケの地方拠点。名古屋、北陸、中四国の責任者に地域にかける想いを聞きました。
マクアケは、2013年のサービス開始後、2015年に関西支社、2018年に福岡拠点を設立し、直近では名古屋、中四国、北陸に新拠点を立ち上げました。実は、新拠点の立ち上げメンバーは20代の若手だったり、もともとパソコンが苦手な社員だったり。彼らに共通するのは、その地域の役に立ちたいという想いと、どんな時でも全力疾走な働き方でした。
名古屋、中四国、北陸の各拠点を立ち上げたメンバーに、立ち上げ時の話や、各エリアでの取り組みについて話を聞きました。
話し手:
・名古屋拠点 立ち上げメンバー:武田(当時)
・中四国拠点 立ち上げメンバー:朝倉
・北陸拠点 立ち上げメンバー:下村
地域に貢献したい、日本のものづくりを盛り上げたい、という気持ちが拠点立ち上げにつながった
―それぞれの経歴や、拠点立ち上げに至る経緯をそれぞれ教えてください。
武田:新卒でサイバーエージェントで働いた後にマクアケに転職したのですが、転職時に「日本のものづくりに関わりたい」と会社に伝えていました。僕、もともとジャパンが大好きなんですよ。親族のルーツが近江商人だったり、祖父母がアパレルの町工場を経営していたり、実家では食べ物や家具などがほぼ国産という環境で育ったり、日本製への気持ちが人一番強いんです。それもあって、マクアケの地方拠点責任者として入社しました。
入社後は東京でキュレーターとして勤務し、1年程経った時に取締役の坊垣から「名古屋行こっか?」と言われ、そのまま名古屋拠点の立ち上げが始まりました。20代前半の、入社間もない若手の僕に名古屋という大きなマーケットを任せてくれたことに身震いしたのを覚えています。
下村:僕はもともと繊維メーカーで働いていたのですが、転職活動をしていた時に出会ったマクアケのビジョンに惚れこんで、何とかしてマクアケに入りたいと面接で情熱を伝え、北陸拠点立ち上げ責任者として入社しました。日本各地に眠っている商品を世の中に発信していけるなんて、なんて素晴らしい仕事なんだと思ったんです。
メーカーで働いていた時に、お取引をしていた地場産業がつぶれていくのを何度も目の当たりしていて。日本のものづくりはまだまだ伸びるはずだし、発展するお手伝いをする仕事がしたいと考えていた時にマクアケと出会いました。
ネットの知識も広告の知識も全くなかったので、入社後は大阪で1年間キュレーターとして働きながら、がむしゃらに知識を吸収していました。そんな時に上司から、そろそろ北陸拠点立ち上げどう?と声をかけてもらったんです。その時に感じた、「やりたい気持ちはあるけれど、自信があるわけではない」という気持ちを正直に上司に伝えたところ、「やりたい熱意があればやればいい!」と背中をぐっと押してくれて、拠点オープンまで一気に進みました。
▼下村の背中を押した上司のインタビュー記事はこちら
北陸拠点に来て、まっ先に以前働いていた繊維メーカーがプロジェクトを実施してくれました。メーカーが持つ眠っている技術(=宝物)をマクアケのマーケティングの知見を活かすことで多くの生活者に伝え、届けることができることを理解いただき、その結果1000万円を超える応援購入総額のプロジェクトになりました。
僕は石川県出身なのですが、立ち止まって考えてみると、北陸の魅力ってあまり知らなかったんですよね。海鮮おいしいよ、くらい。これからは、北陸のものづくりなど、世界に誇れるものをどんどん発信していきたいと思っています。
朝倉:僕は父親が農業系の自営業で、母親が木工の伝統工芸士なので、もともとローカルビジネスに興味があったんです。ローカルの持つ魅力をより広めていきたいという想いがあり、前職でも地方創生の仕事をしていました。僕は鳥取県出身なのですが、中四国エリアをフィールドにして仕事をしたいなと思い、マクアケの中四国拠点の責任者枠で入社しました。
僕も20代で拠点立ち上げを行いました。自分のアクションが拠点の数字に反映されるプレッシャーがあり、常に頭フル回転で全力疾走の毎日です。戦略・戦術を立てるところから、実際に自分で動くところまで、何人分もの業務を1人でこなす必要があるので、倍速で成長することを意識しています。
会社として挑戦をサポートする姿勢があり、しっかりバックアップ・サポートをしてくれる体制があったので、安心しながらチャレンジできています。やりたいと手を上げたら打席に立たせてもらえる会社ってなかなかないですし、ありがたいですよね。
地方拠点がある事で提供できるマクアケの価値とは
―それぞれのエリアにマクアケの拠点があることで実現が出来ていることを教えてください。
武田:どの拠点にも共通することかと思いますが、インターネット業界でマーケティングをしている会社であるマクアケの社員がものづくりの現場に行き、商品の販売戦略やPRまで一緒に考えることができるというのはとても価値のある事だと思っています。ものづくりのプロフェッショナルの企業様と、インターネットやマーケティングに知見のあるマクアケがタッグを組むことで生まれるインパクトは大きいですね。
マクアケとしても、日本各地の優れた技術や商品を「Makuake」を通じて世界に発信していくために、地方とのつながりは絶対的に必要となります。商品を実際に手に取って、技術やものが作られる背景を理解し、実行者様(「Makuake」でプロジェクトを実施する事業者)とシンクロしながら伴走することで、良いプロジェクトが出来上がります。
下村:僕らが地域に根差す意味は、オンラインでは見えない地域の情報を吸い上げ、つなげていくことだと思っています。各地に点在するコミュニティや活動の輪をつなぎ、北陸の中で大きな産業の輪を広げていくことがミッションだと考えています。
北陸のみなさんを盛り上げて、北陸に多くの人が来てもらえる仕掛けを作るのが、この仕事の大きな魅力です。
朝倉:僕は、仕事をするときに大切にしている言葉があるんです。瀬戸内醸造所という広島のワイン醸造所の社長さんの、「地方には技術と情熱がある。都市部には人・モノ・金があり、新しいスキルもある。それらをつなげるのが僕らの役目だ。」という言葉です。聞いたときに、自分のミッションが言語化され、まさにこれだ、という感じがしました。それ以来、自分の仕事がこの言葉につながっているかどうかを日々意識しながら仕事をするようにしています。
中四国エリアの責任者として、僕がしっかりとこのエリアと都市部をつなげていき、中四国って面白いと多くの人が感じてもらえる世界をマクアケを通して作っていくことを目指して頑張っています。
地域に入り込み、同じ空気を吸いながら情報を共有することで、一体感が生まれる
―みなさんの思い出のプロジェクトをそれぞれ教えてください。
朝倉:5,000万円を超える応援購入総額を記録したレインボーデニムのプロジェクトは僕の中で一つのブレークスルーになりました。拠点を立ち上げて半年たった頃に実施いただいたプロジェクトで、新規開拓からプロジェクト公開までのキュレーター業務を一気通貫で伴走させていただき、大きな応援購入総額につなげられたものです。朝倉さんと出会えてよかった、と実行者様からお言葉を頂けたのはセールス冥利に尽きる経験でした。
僕はいつも「地域を揺らす仕事をする」と言っているんですが、このプロジェクトは地域を揺らすきっかけになったかなと思っています。プロジェクト実施後に岡山などほかのデニム会社様やアパレル系企業様にセールスでお伺いすると、「あれすごかったね!うちも何かできないかな?」とご相談をいただくきっかけになっています。エリア内で「Makuake」を通して大成功した事例が出来、それを起点に地域が盛り上がっていることが感じられた、思い出深いプロジェクトです。
武田:僕からは、同じ実行者様の複数プロジェクトをご紹介しますね。名古屋銀行様からご紹介いただいた自動車部品のメーカー企業様で、2020年から伴走させていただいています。コロナで取引が減ったため、新規事業としてキャンプ用品のブランドを立ち上げるタイミングで「Makuake」にご掲載頂き、何度もプロジェクトを実施していただいています。
▼Definitely Camp様ページ
ブランディング視点を取り入れ、長期的なスパンでのプロジェクト展開を計画立てたことで、プロジェクトを実施するたびにサポーター数や応援購入総額が増えていきました。ブランドが生まれてから育っていくところをご一緒でき、点ではなく線のお付き合いができたのは、その地域に根ざした拠点だからこその経験だと感じています。
下村:北陸拠点を10月に立ち上げたばかりなので、プロジェクトの事例ではないのですが、奇跡的な出会い、のお話しをしますね。鯖江・越前エリアで開催されている工房見学型イベント「RENEW」運営者様との出会いです。
北陸拠点の開設が決まった後、北陸行脚をしていろいろな方とお会いしていた時に、「RENEW」を運営されているデザイン会社の代表の方とお話しする機会がありました。「10年後の未来には、ITではなくてメーカーが勝つ世界にしたい。メーカーの魅力をもっと世の中に広げていきたい。」という話で先方と意気投合し、「RENEW」のサブイベントに出展させていただけることになったんです。
「まち/ひと/しごと」という、全国の社会的意義の高い活動を紹介するショップ型博覧会に出展したのですが、まさに応援購入がリアルで実施されている場でした。この場で「Makuake」に興味を持っていただける事業者様に多く出会えたことは、これからマクアケが北陸エリアを盛り上げるトリガーの一つになったなと感じています。イベントを通じて出会えたみなさんに本当に感謝の気持ちでいっぱいで、これから北陸拠点として恩返しをしていきたいと心から思っています。
―最後に、マクアケへ転職を考えている方へメッセージをお願いします。
武田:エリアのことが本当に好きで、地域に入り込んで、地域のすべてを「Makuake」と紐づけることができると、仕事が楽しくてしょうがなくなると思います。遊ぶように働く、が実現できる場なので、仕事を人生の一部として楽しめる人と一緒に働きたいです。
下村:目指すビジョンに向かって全力疾走ができる人だと、マクアケの地方拠点に合うかなと思います。マクアケには様々なメンバーがいて、それぞれ仕事のやり方や走り方も違うのですが、同じゴールを目指して走っている仲間です。お互いに応援をしたり、背中を押しながら一緒に自走できる人に来ていただけたら嬉しいと思います。
朝倉:エリアは少数精鋭なので、受け身ではなく能動的に走りながら考えて動ける人だといいと思います。その地域が好きで、地域をより良くしていきたいという気持ちがあると、すごくやりがいを感じられるんじゃないかなと思いますよ。
いかがでしたか?マクアケに興味を持ってくださった方はお気軽にお問合せください!
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