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【MBA受験】シンガポール国立大学 (NUS) 合格体験記 2020

こんにちわ!Makotoといいます。Note初投稿となります。

僕の今年の思い出はMBA受験の1年といってもいいかと思います。

来年2021年1月から、シンガポールにあるNational University of Singapore(シンガポール国立大学)MBAプログラムにパートタイム通うことになり、このNoteに当時の受験体験談や勉強方法を投稿出来ればと思います。 海外MBAの合格体験記はたくさんありますが、Executive Assessment (EA)スコアのようなマイナーなテスト体験談や受験の失敗談などあんまり見ないので、こちらに投稿しようと思いました。

自己紹介

普段はシンガポールのセキュリティベンダーでSEのお仕事をしています。学生時代は約9年ほど、アメリカやカナダに留学してアートやコンピューターサイエンスを専攻していました。趣味は旅行、映画鑑賞、スポーツ観戦です。映画が好きで、仕事を半年程休んで、旅行しながら好きな映画のロケ地をまわっていました。


シンガポール国立大学(National University of Singapore /NUS)とは

シンガポール国立大学(NUS)は、1905年に設立されたシンガポールの総合大学である。シンガポール国内では西の南洋理工大学(NTU)とともにシンガポールの双璧をなす大学である。 世界の高等教育機関の統計 Times Higher Education World University Rankings では、2016年・26位(アジア1位)、2017年・24位(アジア1位)、2018年・22位(アジア1位)にランク入りし[3]、大学生対象の国際競技会にも在校生が上位に顔を出すようになってきた。日本の東京大学、京都大学に大きく差をつけ、アジアで最も高い評価を受けている。  出典:Wiki

●各MBAランキングの順位:シンガポール国立大学(NUS)
15位:Financial Times: Global MBA Ranking(2020)
73位:The Economist: Which MBA? Full Time MBA Ranking (2019)
32位:QS: Global MBA Ranking(2020)


NUSは現地の生徒も多いですが、海外からの留学生も多くの割合を占めています。日本人からの留学先としても人気ありますが、留学生も様々なところから多く、ダイバーシティやパートタイムプログラムもあるのが特徴で応募した理由の1つになります。下記の図はNUS MBA生徒のFull Time/Part Timeの平均スコアや職務経験を記載した表となります。

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志望動機

前職の上司やマネージメントにMBAホルダーが数人おり、MBAの話を聞いて興味はありましたが、アプライするまではいきませんでした。当時は2014年に仕事を辞めてアメリカの大学院でコンピュータサイエンス修士を終えたばっかだったので、当分は学校に戻るのはいいかなあという気持ちでした。しかし、アメリカ人の上司はMBA及びコンピュータサイエンス両方の修士を持っていたかたもいれば、サイバーセキュリティの博士課程を空き時間に挑戦されている姿を見て、満足するのは早いかなと思いながら、僕もセキュリティやビジネスの勉強をしながら、30代のキャリアパスを考えてました。

前職にいた2018年の時はまだシンガポールには1度しか観光で行ったことがなく、シンガポール国立大学に関しても全く知らないに等しい状態でした。転機は2019年に現職に転職にあたり、シンガポールに移住してからになります。シンガポールの事をいろいろと調べてる際、NUS MBAの評判やパートタイムのプログラムがあるのを知って、少しずつ調べはじめました。そのため、他のかたみたいに複数の学校も応募や事前に見学もしていません。Nanyang Technological University (ナンヤン工科大学)もパートタイムのMBAプログラムを提供していますが、僕にはNUS以外のMBAプログラムをアプライするプランBは選択肢にはありませんでした。1つは下記のスケジュールに記載の通り、準備期間から願書提出までとてもタイトでしたので同じ書類や推薦書など複数準備する余裕はありませんでした。オフィシャルの情報ではないですが、NUSの合格率は16%といわれており、想像してたよりハードルが高い数字ではなかったので、それを知ったときはチャンスと思いました。

後付になりますが、古賀さんのドラクエ人生論やハーバード大学でMBAを専攻されているTakatsukaさんのTweetを見た時、自分の志望動機にフィットしていると思いました。シンガポールで現職に転職した動機や20代にアメリカの大学院に留学したときも毎日モチベーション高く、ワクワクした気もしで生活をしたく、いろいろと挑戦しようと思いました。

レベルが低いからこそ、お金は強い武器に投資し、より高い経験値を稼げるようにしなければならない。資格でも何でもいい。自分の武器に投資する。

子供の頃のワクワク感を忘れないで。強くなろう。旅に出よう。冒険しよう。戦って、負けて、やり直して、また戦おう。誰だって、冒険者はみんなレベル1からスタートだよ。文句言わない。あなたが学ぶものは、あなたの武器としてあなたを強くし、防具としてあなたを守る。必ず。



出願書類

NUS MBAにアプライにあたり、下記の6点の書類やテストスコアが必要になります。

1. 大学卒業証明書

2. IELTS/ TOEFL スコア: 僕はアメリカの大学を卒業したため、IELTS/TOEFLスコアは免除でした。

3. 職務経歴書: LeadershipやAchievementなどが伝わるよう、若干修正しました。レジュメのレビューは特に依頼しませんでした。

4. GMAT / GRE / Executive Assessment (EA)スコア:  僕はExecutive Assessment (EA)スコアというテストを受講しました。Executive Assessment (EA)スコアに関しては割と新しいテストのため、日本語や英語でも情報が少ないため攻略に苦労しました。。

5. 推薦状 : 推薦状は2通必要となります。僕は前職の上司と同僚に依頼して、執筆をお願いしました。NUSの推薦状はオンラインで提出のため、記載内容は特に知りません。上司や同僚のメールアドレスをシステムに登録して、すぐに完了したって連絡があったので、フォーマルな内容ではないかと思います。 

6. Essay : Essayは最大250文字で回答の質問が3−4つあります。毎年、質問は違いますがエッセイの質問はGoogleで検索可能です。僕が提出したときはリーダシップ、Post-MBAや過去の経験に関する内容でした。Essayも期限まで時間がなかったので、レビューなど依頼しないで提出しました。

7. Valid Employment Pass or Residency Pass (For Part-Time Applicants) : 最後の項目はPart-time生徒のみ必須の項目となります。シンガポールの就労パスや永住権の提出が必要となります。

出典元: NUS MBA Entry Requirement

受験費用

1. 受験申請費用: $57 USD (80 SGD = 57 USD) 

2. Executive Assessment (EA)試験: $350 USD

3. Magoosh GMAT Plan: $249 USD

4. Executive Assessment (EA) 問題集: 150 USD

合計: 約8.5万円 (806ドル * 105円 = 84,630) 

今回の試験は自分で独学で勉強したり、エッセイ書いたりしたため、NUS MBA受験にかかった費用は約8.5万円になります。最初の2つはMBAをアプライに必要な費用や試験費用となります。3と4に関してはEA試験の準備にあたり、購入した練習問題になります。3と4に関してはNUS MBA受験にあたり必須ではありません。特にMBA準備にあたりMBA対策の塾やエッセイのレビューをどなたに依頼しなくても、MBA受験は可能というの1つお伝え出来ればと思います。MBA塾やエッセイのレビューは合格の確率を上げるのに良いですが、僕は勉強してた時はシンガポールにいたり、スケジュールの都合上、自分で準備しました。 

スケジュール

2019年12月: (準備期間);2019年の年末にNUS MBA受験を決意及び出願書類の準備

2020年01月31日: オンラインで出願書類を提出。Phase 1の出願締め切りが01/31のため、1ヶ月で必要書類やエッセイの準備を行いました。エッセイが完了したのが31日午後でしたので、特にレビューを他のかたに見てもらう時間なく出願を行いました。

2020年2月: NUSキャンパス訪問。LinkedinでNUS MBAプログラムの担当者の1人にコンタクトをとり、約1時間程NUS MBAの特徴やEMBAとMBAの違いなど伺いました。この時が初めてのNUS訪問になります。

2020年3月前半: NUS MBA面接(Zoom面接)

2020年3月中旬: NUS MBA事務局からExecutive Assessment テストが必要の連絡

2020年4月 - 6月: Executive Assessment 勉強期間。コロナでロックダウンもありお休みも外出出来ない時期でしたので、毎日2-3時間勉強を行い、約200-300時間ぐらいEAテストに必要な英語と数学に費やしたと思います。

2020年7月1日: Executive Assessment テストを受ける。Admission事務局から事前に特定のスコア以上なら問題ないと連絡があり、EAテスト後にスコアを見てスコアが問題なかったので、ほっとしました。

2020年7月20日: NUS MBA合格 

 勉強方法

勉強方法は普段から仕事で必要なトレーニングや勉強もオンラインコースやオンラインで調べて独学がメインになるので、今回の受験勉強も誰にも質問しないで独学で準備しました。

僕は海外の大学を卒業してるため、IELTS/TOEFLは免除のため勉強しておりません。NUSは社会人経歴が7年以上の場合、GMAT免除という枠があるので、最初はそれを狙ってApplyしましたが、GMATまたはExecutive Assessment(EA)のスコアが必要という連絡がありました。

そのためGMATも受けておりません。エッセイの質問も3つのみで、各質問は最大250文字でしたので、どなたかにレビューは依頼しないで自分でレビューして提出しました。当初はレビューを依頼検討してましたが、仕事の都合で間に合わず1月31日の提出期限の日にカフェでラッシュで作成したため、面接の連絡があった時は驚きました。

じゃ、ここで何の勉強方法を紹介するとしたら、EAに関しての勉強方法になります。EAは英語と数学が中心でGMATとテスト内容は似ていますが、大きな違いは生涯で3回しか受講出来ないテストになります。やり直しがきかないので、そこだけ慎重になり勉強しました。NUS MBA受験生が集まる掲示板を毎日チェックして、好きなEminemの曲を聴いたりして受験状況や合格の報告をききながらモチベーションをあげてました。

後は無料のYoutube、アプリ、単語帳など使用して学習しました。

次の投稿で、Executive Assessment(EA)に関して具体的に投稿出来ればと思います。EAはここ数年でGMATの代わりとして、MBA/EMBAのトップの学校でも採用されるようになりました。詳しくは、このリンク先で学校一覧は確認できます。

追記: Executive Assessmentに関しての紹介記事を投稿しました。

尚、下記のリンク先に過去のNUS MBA在校生や卒業生の勉強方法や準備期間などが確認可能となります。


最後に

僕の好きなアーティストの曲の歌詞を紹介出来ればと思います。

持ってる奴に持ってない奴がたまには勝つ唯一の秘訣
それがK.U.F.U.『工夫』                        Rhymester ー K.U.F.U.

MBAの受験勉強している時も落ちたらどうしよう?とか何度も思いましたが、例え落ちたとしても、この勉強は自分のプラスになると信じてモチベーションを上げて勉強してました。勝負する前に落ちる事考えるバカいるかよって思っていましたが、仕事のようにMBA受験も地道にコツコツいろいろと試して、挫折して、工夫して別な事を試してってのが重要だと気づいた瞬間でもありました。

正直、5年前の僕はMBAに挑戦をしようとは思ってなく、5年あればいろいろと人生のマイルストーンになる様な事もあり、変化の激しい5年でした。今は5年後のPost-MBAがどうなってるのか楽しみです。長文になりましたが、最後まで読み切っていただきありがとうございます。MBA受験や海外留学に関して不明な点や質問がありましたら、メール、Twitter DMやMeetyにてざっくりご連絡ください。


Update (2022/10) :  
無事に大学院を卒業したので、振り返りの記事を投稿しました。


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