見出し画像

ピンクとピンクの色合わせに要注意

こんにちは。

牧 菜々子です。

この春流行の、ピンク。

今までにはあまりなかった「ピンクとピンク」の組み合わせも登場しています。

ところが、このピンクとピンクの組み合わせには、要注意。

色によっては、微妙に合わないことがあるのです。

ファッション雑誌のピンク特集に異変が!

今年は、ファッション雑誌のピンク特集に、異変が起きています。

今までは、さまざまなテイストのピンクが同じページに集められていたのですが…。

今年のピンク特集は、同じページに集められるピンクの色合いが、厳密にそろえられているのです。

複数の雑誌で、その傾向が見て取れます。

トレンドとして、全く同じピンクのセットアップや、厳密な意味で似たピンクを合わせる意図があるように思えます。

黄み寄りのピンクと青み寄りのピンク

ピンクに黒が入れば、くすみピンクになります。

ピンクに白が入れば、パステルピンクになります。

他にも、ピンクには、黄色っぽいピンクと、青っぽいピンクがあります。

黄色っぽいピンクは、ピーチ、サーモンピンクなどです。

一方、青っぽいピンクは、ショッキングピンクや、ラベンダーに近い色になります。

これを合わせてしまうと、どちらもイマイチきれいに見えないということが起こるのです。

今までは、ピンクとピンクを合わせるということがあまりなかったので、どのピンクでも違和感がありませんでした。

だって、1つのコーディネートの中で、ピンクのアイテムはせいぜい1つだったからです。

でも、今年はピンクとピンクを合わせることが増えてくる。

その時、黄み寄りのピンクと青み寄りのピンクを合わせるのは、避けたほうが無難です。

なぜピンクとピンクは合わせにくいのか?

他の色だって、ワントーンにする時には、色合いをそろえる難しさは一緒なのでは?

そう思われるかもしれません。

でも、たとえば水色だったら、ピンクほど難しくはないのです。

水色だって、黄み寄りの水色はグリーンに近くなりますし、赤み寄りならラベンダーっぽくなります。

でも、「微妙に合わない」ということになりにくい。

なぜ、水色同士は合いやすいのに、ピンク同士は合いにくいのか?

それは、女性はピンクの違いに敏感だからです。

化粧品で、嫌というほどピンクの違いに苦労していますし、「何となく好みでないピンク」というのが、誰にでもあります。

商品を作る側も、女性たちに受け入れられるピンクを、こだわって調整します。

女性像のイメージによって、ピンクの色合いを変える。

だから、世の中には微妙に違うピンクがあふれかえるのです。

するとどうなるかというと、パッと手に取ったピンク同士が合う確率が下がるのです。

選ぶ側も、その時の気分だったり、ホルモンバランスによって、好むピンクが変わる。

手持ちのピンクの服やバッグも、微妙に違うのです。

そして、それが自分でもわかる。

ピンクの色合いに敏感だからです。

これが水色なら、商品を作る側も、そんなに微差を追求しない。

女性には「何となくイヤなピンク」はあっても、「何となくイヤな水色」というのはそこまでないから、いろいろな水色をたくさん作る必要はないわけです。

だから、水色同士はそこまで合わないということはないけれど、ピンクとピンクの組み合わせは難しい、ということになるのです。

見送るという選択肢も

今年、ピンクとピンクのコーディネートを作るなら、現物を持って買い物に行き、実際に合わせてから買ったほうがいいかもしれません。

セットアップで買うか、いつもの年よりも厳密に色を合わせる。

そうなるとお金がかかるので、ピンクの組み合わせのトレンドは見送るという選択もあります。

2020年は、いよいよ色柄ものが本格的に流行しそう。

これからも、要注目です。