反論する力を鍛えるには「尊敬する人」を相手に想定するのがいい
こんにちは。
牧 菜々子です。
言い返す力。
反論する力。
練習しないと、身につかないものです。
反論する力を鍛えるために、練習するとしたら。
嫌いな人や、意見が合わない人を相手にしても、上達しません。
むしろ、「尊敬する人」を相手に想定したほうが、うまくいきます。
嫌いな人に反論しても力はつかない
嫌いな人に反論しても、力はつきません。
どうしてかというと、反論が成功しなくても、「嫌い」だけでOKになるからです。
言い返したり、反論したりするのは、その相手とある程度の関係を保つため。
だから、反論は成功したほうがいいわけです。
上手にできるようになるために、反論する力を鍛える。
その練習相手に想定すべきなのは、「尊敬する人」のほうです。
「尊敬する人」を追い抜くことが大事
尊敬する人を相手に想定すると、反論は上達します。
基本的には意見が合う人だし、「好きな人」なので、「嫌い」で済ませることができないからです。
尊敬する人の言うことは、鵜呑みにしてしまいがち。
でも、その人にも矛盾はありますし、意図的に言及していないこともあります。
そこを見つけるだけで、立派な「反論の練習」になります。
尊敬する人を持つ醍醐味は、その人を「追い抜く」ところにあります。
尊敬されている側にとっても、自分を尊敬してくれている人が自分を追い抜いて行くのは、自慢できることなのです。
普段、あまり反論されていない人なら、「この子は面白いことを言うなぁ。」と思ってもらえるかもしれません。
自分への批判に拍手を送った教授
私の学生時代のゼミの教授は、ゼミの最終講義の時、一番教授を尊敬していた学生に、なんと90分の講義を任せました。
指名されたその学生は、「その教授に関する講義」を展開し、終盤には、自分が尊敬するその教授の批判を始めました。
最後の総評で、教授は「すばらしい講義でした」と拍手を送ったのです。
尊敬する人を、盲信するのではなく、客観的に見る。
それが誰にでもできることではないことを知っているからこそ、教授は満足したのだと思います。
反論することで尊敬する人からの評価が高まる
言い返すこと。
反論すること。
それが求められる場面は、これから確実に増えます。
嫌いな人への反論は、うまく機能せずに終わってしまいがちです。
反論する力を鍛えるなら、自分の尊敬する人を相手に想定する。
そうすることで、尊敬する人からの評価が高まる可能性すらあるのです。