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東京恋愛戦国日記~第1章 ナカタ編その②~

ナカタとは2週間に一回は遊ぶペースで会っていた。

2回目のデートは渋谷。
週末はほぼ渋谷にいると言うナカタのアテンドで、まだまだ見慣れぬ風景の渋谷を散策する。
センター街のイメージしかなかった場所なのだが、奥渋の方に進むと、テラス席が並ぶオシャレゾーンになり、驚いた。今あの辺りを歩いても、あのトキメキはもうないし、どうしてもあのゾーンにたどり着けない。

居酒屋で軽く飲んでから、道玄坂近くのカラオケへ入ってひたすら歌う!

ナカタは現在もバンドをしていて、ボーカルというだけのこともあって、ちょっと雰囲気強めの歌い方するものの、

「(なんか、セクシー、、)」

ともう完全に気持ちを持っていかれている私。。松田聖子のSweet memoryを雰囲気強目に歌うナカタ。

「(これは、これで、あり。。)」

落ちた私。

また会えるかなーとか考えながら、その後も普通に解散!

その日からナカタが歌っていた曲を永遠リピートで聴くわたし、、

いやこっちは完全に落ちてっから。

その翌週くらいにまた会う約束をしたものの、
当日ナカタは仕事の飲みが急遽入ってしまったとのことで、
ナカタの最寄りの日吉で集合。

落ちた私はどこでもホイホイ行ってしまうんよ。
ナカタを待つ間に、日吉駅前の花屋さんで、桔梗のプランターを謎に購入。
“日吉ちゃん”と名前までつけた。
落ちた女は、感度が上がって説明不能な行動をする。

ナカタと合流して駅前の商店街内のバーで飲む。

「ごめんね、遅くなって。上司とFujiロックの話で盛り上がってさ・・」

この手の男は絶対フェスが好きである。

たわいもない話をして、そろそろ終電の時間に。
帰ろうと駅まで送ってもらうと、
ぽんっとナカタに腕を掴まれて

「え、どしたん?」

「!一緒にいたいっ」

「、、、!ごめん、わたし明日早いし、、」

内心キューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

駅前でこんなやりとり
まじ誰か動画撮っててくれや。

その後私はきちんと帰路についた。
今思うとこの時は結構ナカタも私にサインを出していたのか?と思う。

次も早く会いたいし、会う約束をしていたい、、!

そして当時、乙女全開だった私は、男子とプラネタリウムに行きたくて仕方がなかった。もちろんナカタと行けるならそんな嬉しいことはない。

「プラネタリウムへ行って、渋谷で遊ぼう!」

「おっけー」

ナカタとプラネタリウム、、楽しみすぎる、、、!

恋してる気持ちを噛み締めながら、眠りに着く私。




その③へつづく

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