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🦄 夜ノ街 風ノ谷 転転ノチ丸ノ内 🦄 noteを学びながら音楽や映画の話など載せるつもり…だったけど 🦄 https://lit.link/makizzz

最近の記事

映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のこと

原題:Black Panther: Wakanda Forever 公開:2022年 前作は4回目を観たばかり。今作は消化不良や御都合主義も否めないが、色色な想いや考えを巡らせる濃密な時間を体験できた。喪失と継承。憎悪と慈愛。破壊と調和。現実と虚構。 あらためてチャドウィック・ボーズマンに哀悼を捧げます。 🛑ここからネタバレ🛑 🟣唯一無二のティ・チャラの喪失とどう寄り添い受け継ぐのか。成長したシュリを筆頭に、彼女や彼らが間違いながら藻掻きながら真摯で誠実な姿を見せてく

    • ドラマ『仮面ライダーBLACK SUN』のこと

      🟣はじめに 公開:2022年 視聴:Amazon Prime BLACK。幼い頃に夢中になって漫画版も好きだった。再放送やDVDに触れていなくても主要キャラの名前を憶えている。RXの主題歌は熱い。 シリーズでちゃんと観たのは『BLACK』『BLACK RX』『フォーゼ』のみ。招かれざる客を自覚しつつ、もう1話目で「特撮を楽しめるリテラシー」を求められる。真剣に観るものか黙って忖度するものか迷いながら全10話完走。 これ…小学生の頃なら面白かったのかな。「大人向け」とい

      • 映画『星の子』のこと

        公開:2020年 原作:今村夏子 視聴:Netflix 🔹中3のちひろ=ちーちゃん(芦田愛菜)に惜しみなく愛情を注ぐ父(永瀬正敏)と母(原田知世)。ふたりは病弱の娘を救ってくれた「あやしいカルト宗教」を盲信していた。面白くて怖ろしくて寒々しくて個人的に身に沁みる、たいへん丁寧に創られた映画でした。 🛑🛑ここからネタバレ🛑🛑 🔹はじめに昔話を。 幼い頃、(カルトとはやや異なるが)お祷り、集会で合唱や朗読、信者の子同士で遊んだり勉強会、超常能力をもつ噂の若い先生…どれも日常

        • 映画『ソー:ラブ&サンダー』のこと

          原題:Thor: Love and Thunder 公開:2022年 🔹観ているあいだは面白いけど繰り返し観たくなる中毒性はない。だがそれがいい!と乗れるかどうか。ロキ不在の大きさも感じる。4時間映画を半分にした編集が巧くいってないような。ワイティティのユーモア、私にとっては愉快不愉快が半半くらい。 🛑🛑ここからネタバレ🛑🛑 🔹ガンズ「Welcome To The Jungle」「Paradise City」「Sweet Child O’Mine」は盛り上がるよね、カラ

        映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のこと

          映画『トップガン マーヴェリック』のこと

          原題:Top Gun: Maverick 公開:2022年 🖤前作86年版も未見だしそんな興味なかった。しかし『オンリー・ザ・ブレイブ』(辛くてもう観たくないが傑作)からジョセフ・コシンスキー監督、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリーなどが参加していると知って予約。 まず前作を履修。トム以外にも若手時代の有名俳優共演に驚く。ヴァル・キルマー、メグ・ライアン、特に最後の作戦で再登場する大男がティム・ロビンスだとはエンドロールまで気づかず。あと「デンジャーゾーン」流しすぎ

          映画『トップガン マーヴェリック』のこと

          ドラマ『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』のこと

          公開:2018年 鑑賞:Netflix(字幕) 🖤2021年にFilmarksに書いた感想の転載です。 韓国映画は様々観たけど韓流ドラマは初めて。全16話、なんと素晴らしい物語か、高評価に嘘偽りなし。音楽や挿入歌も胸に響く。YouTube動画に並ぶ様々な国籍ユーザー(中東、中米、南米まで)の絶賛コメントを見て、わかるよかるよと共感しまくる。 🛑 ネタバレします 🛑 🖤1話目が終わって主人公パク・ドンフンの顔なんか見覚え…と想ったら『パラサイト 半地下の家族』の裕福I

          ドラマ『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』のこと

          映画『シン・ウルトラマン』のこと

          ウルトラマン無知だし期待しすぎないように。前日に初代「18話(ザラブ星人)」「33話(メフィラス星人)」だけ予習して臨んだ。 知と愛の足りなさかオマージュへの悦びはない。設定・構想はよくても表現・結果が伴っていない印象。そんなにウルトラマンが好きだったのはわかるが、ほんとにコレでよかったのか。 🛑ネタバレ🛑 🖤苦手なところです ・好い意味での驚きがない。前日予習で観た「誘拐されたハヤタを発見したのに自然に見捨てるムラマツ」のほうがびっくりしたよ ・神永(演:斎藤工)、演

          映画『シン・ウルトラマン』のこと

          映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のこと

          原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness 公開:2022年 🛑まるごとネタバレ🛑 🖤はふぅ。MCUの実写映画やドラマ全部と『ホワット・イフ…?』も観てても細かな用語や関係性、台詞など覚えきれない 🖤ストレンジ先生 高慢と脆弱、覚悟と後悔の板挟み。最近はピーターやワンダに振り回されたり失策失敗も多いけど、アメリカ・チャベスを助けて可能性に賭け、ウォンをねぎらう姿に頼もしさが増したか。けじめとして別のクリスティーンに愛を伝

          映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のこと

          映画 『THE BATMAN-ザ・バットマンー』のこと

          原題:The Batman 公開:2022年 ・ ・ ・ 🛑🛑🛑ここからネタバレ🛑🛑🛑 ・ ・ ・ 🖤リドラーの部屋にあった計画書や写真 https://screenrant.com/the-batman-movie-riddler-plan-images/ 🖤全体 闇時々赤いつも雨降りのゴッサムヴィジュアルに感心。作品を貫くトーン、俳優も構図も音楽も音響もゴツゴツした格闘もよい。クライムサスペンスとして幕を開け、ヒーロー誕生で幕を閉じる(続く)のもよい。 ただし、見所

          映画 『THE BATMAN-ザ・バットマンー』のこと

          映画 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のこと

          原題:Spider-Man: No Way Home 公開:2022年 鑑賞:2回 予告編すら一度も触れず辿り着けた。1回目は初日。過去作7本を復習してから2回目を観た。 「私、スパイダーマンが大好きなんだ」と胸が熱くなった。振り返れば2002年『スパイダーマン』からほぼすべて(アメスパ1だけレンタルごめん)、スパイダーマン参加のMCU映画もすべて劇場で観たし、翻訳コミックも数冊買って読んで、フィギュアも持ってる。だけどどこか自覚できずにいたのに「私、スパイダーマンが、ピ

          映画 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』のこと

          音楽 藤井麻輝と棘と睡蓮 のこと

          藤井麻輝さんのライブ活動引退公演『麻輝/棘』を見届けた。 1. 藤井麻輝さんのこと1989年。幼かった私は、SOFT BALLET『BODY TO BODY』MVでキーボードを叩き割る姿にヤられ、強烈個性三人組のなかでも藤井さんに釘付けに。それから好きな音楽や映画も影響受けまくり、エレクトロニック・ボディ・ミュージック、インダストリアル、ノイズを聴き漁る奇天烈女子小学生化したのも彼の悪影響おかげだ。時々離れる不真面目ファンでもまだ聴き続けているのがとても感慨深い。当時の自分

          音楽 藤井麻輝と棘と睡蓮 のこと

          映画 『Coda コーダ あいのうた』のこと

          原題:CODA 公開:2022年 鑑賞:劇場2D(字幕)   いい映画だなぁ、劇場で観る映画はいいなぁ、と胸いっぱいに。素晴らしいOST(サントラ)を聴いてウルウルしながら感想を書き終えました。   コーダ(CODA ; Children of Deaf Adult/s)が「ろう者(耳の聞こえない)親を持つ、聞こえる子ども」という意味だと初めて知った。副題「あいのうた」がなくても広く通じるようになるのを願います。  https://jcoda.jimdofree.com/

          映画 『Coda コーダ あいのうた』のこと

          音楽 上田現『コリアンドル』のこと

          あしたは何をしてあそぼう燃えさかる豪く肢の高い椅子の上に男がまっすぐ立っている、きっと笑っている。椅子に火を点けようと考えたのはこの男だ。 永遠の不良中年だ。 いつだって呼べば、上の田んぼから現れる それが、上田現だ。 危なっかしくて見ちゃいられなくて、四十を過ぎても現ちゃんなんて呼ばれて、やさぐれて愛されて馬鹿らしくハメられて、ロマンティク満載で陽気で寂しくて、格好わるくて格好よい歌を唄いやがって。 あしたは何をしてあそぼう。 砂漠が観たくなっても、お祭りが恋しくなっ

          音楽 上田現『コリアンドル』のこと

          音楽 真島昌利『夏のぬけがら』のこと

          陽炎が揺れる十字路で記念写真を撮っただろう真島昌利のソロ作品の知名度は、THE BLUE HEARTS、↑THE HIGH-LOWS↓などに比べれば低いかもしれない。でも、その音盤を愛し続けている者は多いはず。 THE BLUE HEARTSで、彼の唄声を初めて聴いたとき、なんと無茶な、と想った。喉よ焼き切れんばかりに振り絞る、その様に戸惑いもした。 一転、ソロ作品では柔らかなヴォーカルが持ち味となる。 真島昌利の唄声は、柔らかでも決して弱くはない。 少年から青年への揺

          音楽 真島昌利『夏のぬけがら』のこと