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映画『ソー:ラブ&サンダー』のこと

原題:Thor: Love and Thunder
公開:2022年

🔹観ているあいだは面白いけど繰り返し観たくなる中毒性はない。だがそれがいい!と乗れるかどうか。ロキ不在の大きさも感じる。4時間映画を半分にした編集が巧くいってないような。ワイティティのユーモア、私にとっては愉快不愉快が半半くらい。


🛑🛑ここからネタバレ🛑🛑

🔹ガンズ「Welcome To The Jungle」「Paradise City」「Sweet Child O’Mine」は盛り上がるよね、カラオケで昔よく歌ったよ

🔹ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー。ソーの独壇場に厭きれてからの即退場、期待した共闘ならず残念

🔹無駄に豪華なアスガルド劇団、ほんと好きだね。ロキ役マット・デイモンは『インターステラー』出演、オーディン役サム・ニールは『イベント・ホライゾン』主演、ソーにそっくりなクリスの実兄ルーク

🔹ヤギの鳴き声うるさいよもう。それにコーグから「こいつは知らん」扱いの哀れ浅野忠信

🔹神々会議。ゼウスにヘラクレスに小籠包。うっすらセレスティアルズも見かけたような。これが『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ホークアイ』『デアデビル』と同じ世界とは

🔹原作準拠とはいえジェーンがマイティ・ソーになるのは先に知りたくなかった。ムジョルニアを持ち上げたあとに研究を諦めてアスガルドに留まったのかも観たかった。闘う彼女は美しく、癌に苦しみながらソーを救いにくる姿も麗しい。「一つ、私の名はマイティ・ソー!」「二つ、またの名をジェーン・フォスター博士!」「三つ、私のハンマーを喰らえ!」このキメ台詞は大好き

🔹囚われた子供たちを救うミッションに切迫感がない。何度も魂テレポーテーションで対面するから発見再会の喜びもない。逃げたい子供たちにむりやり「お前らも闘え」と武器を渡して強制ソー化もどうなの?アスガルド人だから?敵が怪物だから?と割り切るようにしたが

🔹家族を愛し信心深かった男ゴア。何千年も神々や人民を殺し続けて辿り着いたのに願いを変えたのはネクロソードが消えて素の性質に戻ったから。演じるクリスチャン・ベールの怪演熱演、さすがと再認識。『マシニスト』までは戻らずほっとした

🔹ゼウス侍女の手に口づけるヴァルキリー、よい。腎臓をなくした彼女と片腕をなくしたシフ。初のツーショットは次回作に持ち越しか

🔹「ソーの愛に包まれて逝くジェーン」と「娘をソーに託して逝くゴア」を寸断なく描くから感情移入しづらい。ここに代表されるが映画全体で「乗りたいのに乗ろうとすると降ろされる感」があった

🔹ヴァルハラは本当にあったんだ!嬉しいけれどジェーンを喪った哀しみも薄まり、ぽかーん。そして新たな世界が。MCUフェーズ4、風呂敷を広げすぎて各作品がどんな役割か読めず。スポーツでいえば優勝や王座やメダルのないまま試合だけ繰り返しているようでモヤモヤは消えない


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