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大人になってから一番思い込みが変わった僕のある出来事

 大人になってから一番思い込みが変わった僕のある出来事

今日は、僕の大人になってから一番思い込みが変わったある出来事について書きます。

 大人になってから一番思い込みが変わった事って何ですか?きっとみんなそれぞれ沢山あると思う。僕も一つじゃなくきっと沢山あるだろうけど、ぱっとすぐに思い出すのは、「病院の壁」の事。僕はそれが一番思い込みが変わった事になります。ホント、その事実を知った時は衝撃的だったんですよね。

 「病院の壁」にどんなイメージありますか?白い壁?黒ではきっとないですよね。色はきっと白とか、薄い水色とかかな。
 あと
 その壁には何があると思いますか?
 え?何?となりますか?

 僕は、沢山の魅力的な絵や写真が飾られているイメージがありました。僕と同じようにこういうイメージを持つ人も多いはず。

 だけど、それは思い込みでした。

 大人になったある日、何気なくテレビを見たら医療現場のドキュメンタリーが放送されていました。そこに映る病院の壁が僕にとって衝撃的なものでした。何も、ない。少しはあったかもしれないけど、長年イメージしていた壁ではなかったので僕には何もないように見えました。

 想像とかけ離れた壁、現実。

 12歳の誕生日の最後に見たあの病院の壁のまま。時計の針が止まっていた。
 そう、実は僕は子供の頃の0歳から12歳まで先天性の病気の為に通院をしていました。検査を待つ時など、椅子に座りながら何度も何もない壁を見ていた僕。わずかに飾られたアンパンマンの絵に勇気をもらい、「他にも絵や写真を沢山飾ってほしいな」と心の中で願っていたあの頃の自分の思いを、「今はきっと病院の壁はそうなっている」という思い込みが変わった瞬間に僕は思い出した。あの頃の記憶が鮮明に蘇ったのです。思い込みが変わった。そして、そうなればいいと願っていた自分とテレビ画面に映る闘病している子供が重なり、僕はもういてもたってもいられなくなった。もう、僕は知ってしまった。もう、僕は思い出した。「誰か絵とか写真飾ってくれないかな、ちょっとでも気がまぎれるから、誰か、誰かしてくれないかな?」そう願いながら検査を受けていた子供の頃の自分。

 僕のこのホスピタルアート活動はそこからスタートしました。(ホスピタルアート活動)


 ホスピタルアートの打ち合わせでこの前大きな病院に行きました。がらんとした院内を歩いていると、診察待ちの小学生くらいの男の子が視界に入りました。待合室で椅子にちょこんと座り、そ手にはタブレット。その姿が26年前の自分と重なりました。僕は絶対にここで癒される写真を展示したいと強く思いました。

 願ってもそうならなかったから、今実際に動いて作っています。あの頃の自分のように願う闘病している人は全国の病院に沢山いる。今願う人のために出来ることって沢山ある。病院に癒しは必要だ、アートは必要だ、そう思います。

大阪でダイビングショップをしながら、病院で海の写真を展示するホスピタルアート活動をしています。詳しくはこちら↓↓

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