マガジンのカバー画像

いながキネマ

77
好きな映画とドラマ
運営しているクリエイター

2023年8月の記事一覧

『tomorrow明日』

『tomorrow明日』

岡崎市中央図書館りぶらの映画会「シネマ・ド・りぶら」に行ってきました。りぶらサポーターズ倶楽部さんがりぶらからの委託を受けて運営をされているとのこと。

今日は8月ということもあり、戦争にまつわる映画「#tomorrow明日」。実はこの映画に決まったのは、私が『tomorrow明日』をぜひということで推薦したのを観てくださり、上映が決定したのです。

私は『tomorrow明日』をほぼ毎年、映画界

もっとみる
『こんにちは、私だよ』

『こんにちは、私だよ』

韓国ドラマ🇰🇷

高校時代、学園のアイドルスターだったパンハニ。芸能界のスーパースターを目指していたけれど••
20年後の彼女はスーパーでイカの着ぐるみを着て販促をするアルバイターになっていた。ミスばかりでいつもペコペコ。
そんな時、めちゃくちゃ高慢で生意気でいつもポジティブで笑顔の高校生に出会った。20年前の自分だった。

彼女はその後に出会う家族の悲劇を知らなかった。知らずに元気なままの自

もっとみる
『ガールコップス』

『ガールコップス』

『ガールズコップ』
主演ラミラン

また観た。
気軽に観ることのできるバディものコメディだが、深いんですよ。
女性機動隊の精鋭だった主人公は結婚、子育てで現場を離れ、警察署の総合受付に回されてる。
そんな中、性被害を受けた大学生が通報に来るが、署を飛び出し自殺を図る。
受付係りながら捜査に乗り出す。
相棒は男ばかりの刑事課ではみごにされている義妹。超仲の悪い義姉と小姑バディ。
設定だけで笑える。

もっとみる
『傷だらけのふたり』

『傷だらけのふたり』

主演 ファン・ジョンミン

町金融の金の取り立て役をやってるチンピラのテイルと、農協前の銀行で窓口をやっているホジョン。
ホジョンの寝たきりの父親の借金や入院代の取り立てにやってきたテイル。彼女の姿に彼は見入ってしまう。

40にして初めての恋に出逢う男と、拒否しつつ彼の優しさに惹かれてゆく彼女。ともに自分に欠けたものを相手の中に見出してゆく、そんな感じ。

とても好きな映画です。
前にも紹介した

もっとみる
『バービー』

『バービー』

話題のバービーを観てきました。
初めのシーンで爆笑しました。
この先にどんな「旅」が待っているのかとワクワクしました。

それはバービーランドへの旅だったんですね。
赤ちゃん人形を使ったおままごとばかりしていた「女の子」たちが、働いたり、パイロットや医者などの専門的な仕事について働いてたり、工事現場で力仕事をしたり、政治家になり、大統領になる。様々な人種のバービーたちが、ボーイフレンドのケンやアラ

もっとみる
『ユー ピープル』

『ユー ピープル』

ユダヤ人の彼と、ムスリムの彼女が偶然の出会いから恋に落ちた。
なんか世間とうまく折り合えなかった二人だけど、二人の仲はとても気が合い、「楽」だった。

結婚を意識して、彼が彼女の両親に会いに行ってからおかしくなった。BLMや公民権運動を持ち出し、黒人がいかに抑圧され暴力の下にいたかを静かな怒りを持って語る彼女のパパ。
そして彼女が彼の家の両親に会いに行った時の違和感。「素敵なお嬢さん」と褒めまくる

もっとみる
さらば愛しき大地

さらば愛しき大地

監督 柳町光男
主演 根津甚八、秋吉久美子

時々見てしまうダウナーな映画。
鹿島工業団地の工事で景気の良い頃から工事が一段落して仕事が減って行く中、2人の子どもを失い、愛人を作り、覚醒剤に溺れて、全てを見失ってゆく男・幸男。
幸男の弟明男のかつての恋人で、幸男と別世帯を持つ女・順子。
よるべのない二人は互いを必要としていたが、覚醒剤の影響で幸男は蝕まれ、喪失し、壊れてゆく。

暴力や薬物の描写の

もっとみる
『海街チャチャチャ』韓国ドラマ

『海街チャチャチャ』韓国ドラマ

人気作で気になっていたのですが、ようやく纏めて観ることができました。

『私たちのブルース』ぽいのかなと思ったら、ま、似てるとこもあるけど、違うものでもありました。
ロマンティックコメディ。
楽しく拝見しました。

ソウルの歯科クリニックで歯医者をしていたヘジンが、儲け主義のクリニックの治療方針にブチギレして、退所し、勢い余ってSNSで内情暴露してしまい、ソウルの歯医者界隈から敬遠され再就職できな

もっとみる
『戦場のメリークリスマス』

『戦場のメリークリスマス』

『私は貝になりたい』
『戦場のメリークリスマス』

一介の兵士でありながらBC級戦犯として処刑された多くの方々がいる。

その一面からだけ見れば両作品は同じテーマを扱っており、
さらに最後に言い残す言葉がタイトルになっているという共通性も見出せる。
「なぜ自分が処刑されなければならないのか?日本軍人として命じられたことをしただけなのに」
命じた者たちの多くは戦後も生き延びた。

『ヒトラー最後の12日間』

『ヒトラー最後の12日間』

『ヒトラー 最後の12日間』
主演 ブルーノガンツ

ベルリンに砲弾が落ちた。
空襲ではない。
ソ連軍が首都12キロまで迫っている。

「シュタイナー師団が動けば打開できる」
総統司令部のヒトラーはドイツ全軍の兵力を把握していなかった。
シュタイナー師団はすでに崩壊していた。そのことはヒトラーには報告されていなかった。
ヒトラーはベルリンに残ることを告げる。

あの有名な「総統はお怒りです」動画の

もっとみる
『愛と、利と』

『愛と、利と』

韓国ドラマ。
衝撃的モヤモヤドラマ。
初めから最後まで、ウジウジした主人公のモヤモヤした表情でイライラさせられるドラマですね。

銀行に中途採用され、上を目指すアンソヨンと、彼女を愛する半端エリートのハ係長。
ハ係長は誠実で実直で優しい人だけど、とにかくモヤモヤさせる人で、ソヨンさんも、負けず劣らず意味不明な行動を取り、観てるこちらを置き去りにしていく。

2人と付き合うことになる財閥のお嬢様のパ

もっとみる
『君が最後の初恋』

『君が最後の初恋』

いいんだよね、これ。
韓国映画の『傷だらけのふたり』の台湾リメイクだけど、どっちも好き。どっちもいいよ。

借金の取り立てチンピラと親の看病のため借金まるけになった農協職員の恋愛。
彼女のために借金肩代わりする男。二人でお店だそうとするけど、元親分に騙されてすべてぱぁ。彼女の貯金や保険金をみんな使い込んでしまった。
互いを傷つけあって別れた二人。

男の一方的な愛の始まりだったのに、それに気づいて

もっとみる
『私が棄てた女』

『私が棄てた女』

原作遠藤周作
監督浦山桐郎
主演河原崎長一郎
1969年

60年安保が終わり、虚脱感と敗北感に塗れた男。アノミー化し、階層化を顕にしてゆく社会。

吉岡が学生時代に知り合い、関係を持った田舎出の女工みつ。
吉岡は彼女を葉山の浜辺に「棄てた」。
吉岡は就職し、会社の社長一族の娘マリと結婚する。
みつは女給となり、社会の底で吉岡を待ち続けていた。

『愛する』(1997)も遠藤周作氏の『私が・棄てた

もっとみる
『紙屋悦子の青春』

『紙屋悦子の青春』

監督 黒木和雄
主演 原田知世、永瀬正敏

大戦末期、鹿児島。
志願して死地に赴く者。
残って愛する人を守る者。
それぞれの青春を描く。

黒木監督の作品は胸にずしりと居座ります。