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フランスでロックダウン

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コロナウィルスの蔓延を抑えるべく、突然フランスで始まったロックダウン生活。夫と子供2人との日常生活のほぼ全てが止まったこの状況で個人的に感じることを徒然と。
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かもしれない

かもしれない

新型コロナが世界に蔓延し、もう誰がかかってもおかしくない状況。私の暮らすフランスは全国民がロックダウンの状態だが、それでも日々感染者数は増え、死亡者数も残念ながら増え続けている。ピークは今週か来週と言われている。でもそれを超えたとしてもまだまだ収束というわけではない。

つまり、本当に誰がかかってもおかしくない。

そう。なのになぜか、(今や新型コロナ中心地の欧州だが)ここ(家)にいれば大丈夫と思

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予定がないという圧迫感

予定がないという圧迫感

妙な圧迫感がある。ほぼ外出をしないということもその理由の一つなのだろうが、もう一つはおそらく、予定が全くない状態、ということに理由がある気がしている。

毎日の生活は、朝起きて仕事して子供を迎えに行っておやつ食べさせて宿題させてご飯食べさせて寝かせる。みたいな大まかな流れがある。

本当に、私たちの生活は「予定」という近未来の出来事によって支えられていたのだなと痛感する。

それ以外の日も、今週末

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フランス、コロナウィルス対策で外出禁止になるまで(備忘録)

普段の日常生活がある日突然止まる。

そんなことがまさか私の身に降りかかるとは思ってもみなかった。そして誰かがそんな力を私が暮らす社会に対して発揮できるなどとは想像したことすらなかった。私は平和しか知らない世代/社会の人間。環境問題とか貧困、本当は私の生きる社会にもいろんな問題が目の前にある。けれどそれを知らないふりして生活できてしまう社会で生きてきた。

それがあっという間に、まさかのウイルスの

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少し前のことが昔のように

少し前のことが昔のように

火曜日からさらにこのロックダウン状態の人々の生活に厳しい規制が加わった。

フランスでは週に定期的にマルシェ(市場)が街中にたつのだが、もうそれも禁止となってしまった。

また、ちょっと散歩をするのも一人ずつ、一日一度、家の周辺1キロ以内という厳しい内容に。

子供達を連れて毎朝少しだけ外に出て歩くのだが、そもそも一軒家の多い私たちの暮らす町は死んだように静か。8月にフランス人たちはこぞってバカン

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