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時間泥棒

2023年6月25日 晴れ

ミヒャエル・エンデさんの『モモ』読了。
なんで読み始めたんだったか。
たしか中村桂子先生が、何かで大好きな本と、紹介されてたからだったような。

町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。小学5・6年以上。

岩波書店

私が小学生の頃など、文学に親しむような高尚な趣味は待ち合わせていなかったけれど、中には、『モモ』を読んでいるような子がいたのかと思うと不思議な感じ。こんな難しい本を楽しめる小学生がいるの?すごいな。

でも間違いなく、大人に向けられた内容ですよね?これ。資本主義社会で、せかせか生きることに、時には疑問を持ってもいいのでは?それは本当に幸せなことかい?って。

ただ、近頃、私が興味を持つような本には、そんなような(って一括りにできるものじゃないけど)メッセージばかり書かれているので、逆にもういいよ、お腹いっぱいだよ、とも思ってもきましたが。

まぁ、なんだろ。知った上で、お前はどう生きるんだい?って問い続けるのでいいんだろうとは思うから、引き続き、わかった気にならないで、自分の興味の枠にとらわれない本読みを続けたいとは思う。

少なくとも『コスパ』『タイパ』なんて言葉で、時間泥棒したり、しなかったりもいいけど、あらゆることに疑問を持って、思考できる人間でありたいと思うし、子どもたちにもそうあって欲しいとは思います。

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