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次女デビュー【2023年3月30日(木)】

2023年3月30日 晴れ

昨夜帰宅すると、次女が「見てー!」と言って、Adoの『うっせぇわ』を熱唱しながら、キレのいいダンスを披露してくれた。

上手とかそういうことではなくて、真剣なその表情と、全身を使った次女のその全力の表現は、ある種おもしろいのだが、私はそれを決して笑わない。自分の幼少期に、自分なりに何かを表現した結果、大人に<笑われた>と感じて、苛立った記憶が、おぼろげながら私にはあるから。

ただ、笑わないけれど、思わず笑みはこぼれる。可愛いというのもあるけど、その次女の全力の表現は、私にはとても素晴らしいと感じたから。度肝を抜かれて、笑っちゃう感覚に近いんじゃないかしら。

素晴らしいので、思わず「完璧だよ」と声をかけた後、「そういえば、園の先生とか、お友達には見せたことあるの?」と聞くと、少し間を開けて、「ない」と、はにかんだ。

恥ずかしい反面、本当はちょっと見て欲しいと思ってそうだなと判断して、「そうなんだ。素晴らしいから、明日の朝、先生に見せてみたら?」と聞くと、また少し間を開けて、「みせる」と、はにかんだ。

自分で提案しておきながら、おお、見せるのか。すごいことだなぁ。と思う。突然、次女がデビューする日がやってきた。

一夜明けて、気持ちが変わってるんじゃないかと思って、「今日、先生に『うっせぇわ』見せるの?」と聞くと、「うん」と言った。次女やる気あり。

続けて、「パパが、先生に言ってね」と言う。「なんて言えばいい?」と聞くと、「◯◯(次女)が、ダンスを見せたいので、いいですか?って言って」と返ってきた。「OK、ボス」。

出発前に一度リハーサルもする。朝からキレのいいダンスを見せてくれた。今日も完璧。

保育園に到着して、自転車から降りるとき、再び確認する。「先生に見せるんだよね?」と聞くと、「うん」と返ってきた。次女やる気あり。これは決行だ。

約束通り、先生をつかまえて、「◯◯(次女)が先生にダンス見せたいって言うんで、いいですか?」と私が聞くと、先生はびっくりしたように「なになに?」と興味を持ってくれたが、当の次女は恥ずかしがりまくった。

先生の周りにはたくさんの子どもたちもいたので、「◯◯くんとかいるしなぁ。どうしようかなぁ。」と、照れまくっているのが可愛らしい。先生が、次女を見つめていると、恥ずかしがってしまうからと、気を遣って違う方を向くと、「見ててよ!」と次女。やる気はある。

しばらく逡巡していたので、今日は中止かな?と思った頃、いくよって感じで、思い切って『うっせぇわ』を披露した。お友達も4〜5人は見ている中で。

素晴らしいよ。その度胸。一つの壁を乗り越えた感じが最高。次女の中で、きっと何かが変わった瞬間なんじゃないかと思う。

先生も本当に素敵なリアクションをしてくれた。拍手したあと、「キレッキレですね!握手してください!」って。いい先生だ。

次女は、はにかんで握手したあと、「あとね!あとね!」と言って、次の曲も披露しようとしていたので、私はそのまま失礼した。

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