マガジンのカバー画像

文学

5
人生の娯楽、そして学び。
運営しているクリエイター

記事一覧

宮沢賢治

宮沢賢治

最近、止まっていた宮沢賢治を読んでいる。

「注文の多い料理店」だけは映画で観たことがあって、「雨ニモマケズ」の詩は少し聞いたことがあるような気がして、「銀河鉄道の夜」は有名だっていうことは知っている。

随分とぼんやりとした感じだったので、本屋さんの夏休みの読書コーナーに便乗して手にとってみた。短編が何本か入った「銀河鉄道の夜」というタイトルにまとめた単行本。

まだメインの「銀河鉄道の夜」まで

もっとみる
岩井俊二監督作品から感じたもの

岩井俊二監督作品から感じたもの

前回の「リップヴァンウィンクルの花嫁」愛から続き、岩井俊二監督に関してもう少しだけ。

毎回特定の人物に関しての詩と批評を掲載している月刊誌「ユリイカ」で2012年の9月に発行された「岩井俊二」特集。2012年だからリップヴァンはまだ世に出ていないが、関係者や同業者が彼について、彼の作品について語っている。それを読み進めてくと気づくことがあった。

「目には見えないものこそ大事」なのではないかと。

もっとみる
お金を払うという事

お金を払うという事

前のどこかの文章に書いていたかも知れないが、というか絶対に書いた記憶があるが私は岩井俊二監督が大好きだ。

特に「リップヴァンウィンクルの花嫁」にはハマりまくりで何度も何度も観ている。そしてついに小説も読んだ。そしたら映画で見えなかったパズルが浮かび上がって立体になった。

以下ややネタバレがあるのでまだ観ていない方はご注意くださいませ。

小説の帯にもある言葉、Cocco演じるマシロのセリフが心

もっとみる
芥川龍之介

芥川龍之介

芥川龍之介は天才だと思う。師である夏目漱石が「鼻」を評価して彼は一躍有名になったわけだけど、より才能があるのは彼の方ではないのかと私は思っている。

夏目漱石は私は大好きだ。自伝的なことに似通った作品が多くツッコミどころも多少ある。そこが人間らしい。

でも、芥川のかく作品は時代や舞台も様々で目線も様々。作品に込められた想いも伝わってくる。

ファーストコンタクトはやっぱり、教科書の羅生門。何度も

もっとみる

趣味の近代文学

夏目漱石。

芥川龍之介。

太宰治。

私の好きな文豪達。

きっかけは夏目漱石の「こころ」を3〜4年前に読んだこと。

活字が嫌いだった。でも一気にのめり込み読みあさった。背景を調べた。繋がりを調べ芥川、太宰ときた。そして三島由紀夫まできた。時代背景はけっして恵まれてはおらず、そんな中で勉強してリサーチして表現して生きていく彼らの姿に感銘を受けた。樋口一葉などもそうだ。尊敬する、心から。

もっとみる