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宮沢賢治

最近、止まっていた宮沢賢治を読んでいる。

「注文の多い料理店」だけは映画で観たことがあって、「雨ニモマケズ」の詩は少し聞いたことがあるような気がして、「銀河鉄道の夜」は有名だっていうことは知っている。

随分とぼんやりとした感じだったので、本屋さんの夏休みの読書コーナーに便乗して手にとってみた。短編が何本か入った「銀河鉄道の夜」というタイトルにまとめた単行本。

まだメインの「銀河鉄道の夜」までいってないのだけど、3本くらい読み終えて思ったことは自然や動物(生きもの)を題材にした作品が多いということ。動物や植物、星に命を与え童話を奏でている。

彼は岩手県出身。37歳でこの世を去った。自然との交信をするように感じる作品が多い。

私の好きな芥川龍之介や夏目漱石よりも断然後世に産まれているのに、比較してもその作品に都会的な要素はなく空想の世界が描かれている。彼の頭の中では小説というよりも、表現としては詩や童話という形で、食べるために書くというよりも伝えたかったことが多かったように感じる。(それは例えばカフカのように死後、友人が発表したことにより評価されたという点も考慮しているが)彼の眼には何が見えていたのだろう。

夏目漱石の場合は自分の経験に近いことを作品にする傾向があったようだ。芥川龍之介は勉強熱心でそのバラエティの豊かさといったら・・・!!日本のいろいろな時代。海外での話。宗教の話。思想の話。。。(個人的に大好きだ)

文豪たちもアイデンティティを持ち、作品に込める芯みたいなのを持って一貫性が自然と現れているようだ。性格や感覚のようなものが伝わる。文豪、作家先生でも、1人の同じ人間だと親近感がわく。

少し話が逸れたが、また宮澤賢治の小説を読み進めていく。

いつも読むものと違う作風で面白い。彼は詩人であり、童話作家と記されている。身体も弱く、長く生きることもできなかった分特別な何かを感じとり、見ることができた、もしくは愛する故郷を空想の世界に創り上げることができたのかもしれない。

と、私も妄想しながら読み進めるとする。

ああ、このペースで読みたい本は全部読み切れるのだろうか、、、


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