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トラブルがあった時の心の守りかた

日本に一時帰国しています。
日本は暑いですね。マレーシアよりも湿気が多い気がします。

8/16の昼に大事な会食の予定があったので、8/15の朝クアラルンプール発→夕方成田着の便を予約していました。


出発の準備をしていた8/14の19時半頃、ぴこん、とメールが。
「あなたのフライトはキャンセルされました」
え。何の断りもなくなにしてくれてるの、マレーシア航空よ。


えー。


メールには「ごめんね、3時間以内に、振替便についての情報送るわ!でも空きが見つからなかったらもうちょっと時間かかるかも!」と。(いや、もう少し丁寧な感じでしたけど)

そわそわしながらタイムリミットの22時半を待つも、一向にメールが来ず・・・
電話も1時間以上応答待ちで最後は結局「Thank you」で勝手に切れる始末。

諦めて寝るか、メールが来るまで待つか・・・
考えた末に「いや、もう無理だ。とりあえずもともとの出発時間に間に合うように起きよう」と、眠ることに。


朝起きてメールを見ると、「あなたのフライトは8/16朝クアラルンプール発、シンガポールを経由して夜19時頃に羽田に着くフライトになりました!」とのこと。

「ああ~金曜の日中か・・・。会食出れないなぁ・・・どうしようか。」


記憶に新しいですが、8/16といえば台風7号が関東を直撃すると言われていた日です。

マレーシアに住んでいると日本の情報に無頓着になっていたようで、「まあ、なんとかなるでしょ~」くらいの感覚でいました。


「ちょっと飛行機が飛ばなくなりまして。金曜にフライトが振り替えになりそうなんです。申し訳ないですけど、1名分キャンセルできますか?」と主催者(良く知っている知人)に相談すると

「え?大丈夫?むしろ8/16の日中に台風直撃だよ?本当にそのフライト、飛ぶの?」

え、もしかしてこれ、なんとかならないヤツ?
慌ててYahoo!で台風情報をチェックすると・・・確かに、これは厳しそうだ。

大人しく振替の提案を受け入れるか、それともコールセンターに連絡して足掻いてみるか・・・

いや、ちょっと足掻いてみるか、と航空会社に連絡。


「あの、16日に振り替えてもらったんですけど、その日の午後、関東に台風が直撃するみたいで。またキャンセルは嫌なので、今日(15日中)に出発できませんかね?」


つたない英語でスタッフの方とやりとりをすること30分。
なんと、
8/15夜クアラルンプール→シンガポール→8/16朝 羽田着
の便がとれるというではありませんか。

おお、そのほうがキャンセルになる可能性も低いし、会食にも間に合う!
「ありがとう!」と全力で感謝し、いそいそと空港に向かいます。

いや、そもそも8/15の便が機材トラブルでキャンセルになったのが原因なんだけども。(台風関係ないやん)

フライトキャンセルの振り替えだし、トラブルあったら嫌だし、早めに空港に行こうかな・・・どうするかな。
うん、早めに行こう、と、フライトの4時間前に空港に着。


南国感満載なマレーシア国際空港。


するとクアラルンプール→シンガポールのフライトがさらっと1時間遅れる。

ああ~どうしようかな・・・でもどうしようもできないしな。
陸路は他にも選択肢があるけれど、さすがに空は飛べないもんな。

結局シンガポールに1時間ちょっと遅れで無事到着。
そして、シンガポールのチャンギ空港で、「羽田行きの便、飛んでくれ!」と祈りながらこの記事の下書きをしていました。


チャンギ空港。絨毯ふかふかできれい。



思い通りにならない時こそ「区別」して「決める」

さて、ここまでつらつらと書かせていただきましたが(同じように台風で予定が変更になった方、本当にお疲れさまでした)、今回、やっぱり大事だなと思ったことが2つ。

こういう「思い通りにならない時」こそ、自分がコントロールできることと、そうでないことを区別して、「自分がコントロールできることに集中する」

そして

ちょいちょいでてくる「選択肢」を、迷いながらでもいいから「自分で決める」


今回のフライトキャンセルも台風も、まさに自分ではコントロールできないこと。

一方で「できるだけキャンセルの可能性が低い便に振り替えてもらうよう交渉する」や、「早く空港に行くかどうか決める」とかは、自分でコントロールできること、なんだと思います。

「振り回されている感覚」って、

自分ではどうしようもないことを「どうしよう」と、なんとかしようとする時

そして

自分で決めずに相手の出方を待っている時に生まれるんじゃないかしら。



これはこういうトラブル対応だけでなく、子育てや人間関係でも同じで。

例えば、相手が受け取りやすいように工夫して伝える、とかは自分ではコントロールできるけれど、そうして渡した言葉を相手がどう受け取るかまではコントロールできないから。
「こういう反応が返ってくると思っていたのに!」となると、結構苦しいのではないかな、と。


そして、さらに「振り回されない」ために、ひとつひとつの「選択肢」を意識して選んでみる。

それこそクエストのコマンド、みたいに、「今、こういう選択肢があるのか。ふむ、よし、これを選ぼう」と、カーソルを動かして自分で決定ボタンを押す感じ。


どうする?



確かに「状況的に」どうしようもないのは変わらないのだけれど、どうしようもない中に「自分で選んで決めた」があると、ちょっとだけ納得感が生まれるから。

自分でコントロールできることは主体的に決めて頑張ってみる。
でも、できるところまでやったらもう後は「お任せします」で手を振ってみる。

トラブルが起きた時は、そうやって自分の心を、自分で守ってあげるのがいいのかな、と思います。


そんなこんなで、8/16の1:50にシンガポールを無事発ちまして、なんとか当日の朝10時頃、羽田に到着することができました。
(着陸をやり直した時はさすがにヒヤヒヤしましたけれど・・・悪天候でも安全に運航してくださった航空会社の方に感謝!)

ヒヤヒヤ。


ちなみに、最初に提案された振替便は、出発をだいぶ遅らせて深夜に羽田に着いたようです。交渉して良かった。


ありがとう、JAL。


生きていると、どうしようもないことに出くわすこと、たくさんあると思います。
悩んで、考えるのも大事なプロセスではあるけれど、悩みすぎて、考えすぎて自分を追い詰めてしまわないように、ある程度のところで「線引きする」技術も必要なのかな、と思うのです。

お読みいただきありがとうございました。

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