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気づき帖

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日々の「世の中の見かた」の備忘録。
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2016年2月の記事一覧

大切なことは、目に見えてることだってある。

大切なことは、目に見えてることだってある。

物事の「本質」と聞くと、目に見えるものや分かりやすいものではなく、その裏にある抽象概念をついつい通ぶって考えてしまいガチなのですが、大事な要素がどこにあるかは、それが本質か否かとは実は関係ないのだよなって思ったお話。

小学生のときに「ジョーズ」を見て、あまりの衝撃に怖さを通り越して、サメの虜になってしまって。翌日から図書室に通ってサメの図鑑を読み漁りました。その時の私が感じたことは、「インパクト

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正義の広さ

正義の広さ

小学四年生になって歴史の勉強が始まった時、イクサとかのシーンでふと親に「で、結局どっちがいいもんで、どっちがわるもんなの?」と聞いた私も、どうも年を食ったせいか、こんなことを考えるように最近よくなります。

正義の狭い人。
推進力と決定力があって、がんがん決めるし、進める。カリスマもある人が多いですね。強い人が多い気がする。こういう人が頼もしい。
でも、「自分と違う正義」が世の中には存在する、って

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奇抜も寝かせりゃ伝統になる

奇抜も寝かせりゃ伝統になる

通例とか、「一般的には」っていう前置きとか、そういうのってめんどくさいなって思うことが多い今日この頃。

どんなに伝統を守ろうっていう気風が強いジャンルの物事でも、それ時代かつての「奇抜」だったりするわけでさ。神社に行けば「交通安全のお守り」が売っているわけです。クルマが走り出したのは、宗教の歴史からすればごくごく最近だというのにね。

要するに、前例があるかどうかとか、奇抜かどうかとか、そういう

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八方美人力

八方美人力

なぜか最近、いろんな人に「あなたと私は似ていると思う」と言われる。時分が八方美人だからか?共感上手なのか?それとも逆で、マイペースで変わらないからか?あ、もちろん自分だって「この人無理だわー」っていう苦手な人は少なくなくいるんですけどね。

悪いことじゃないと思う。そんでもって、そう言ってくださるAさんとBさんは、全く似てなかったりするってのも面白い。あるいは人なんて、見る側面さえ選べば似ている風

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ガソリンとエンジン

ガソリンとエンジン

各々が他人はガソリン、
自分がエンジンと思っているチームが
良いと考えます。

昨年の講義のときに、イノベーションのためにチームプレイは本当に必要なのでしょうか?という質問に対して、濱口秀司さんのお答え。シンプルで力強い、この整理自体にやられたと思ってしまった。くそう。がんばろう。自分主語感とか、能動性ってこういうことなんでしょうね。

濱口さんは、このTedの動画も好きです。
この人の考え方

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楽しみな習慣

楽しみな習慣

自分は小さい時分、週刊漫画誌を読む文化がまったくなくて。自分が住んでいた地区はまあまあ田舎の新興住宅地だったこともありコンビニもなく、本屋も立ち読み許してくれないおやっさんだったこともあり、そういう発想がなくて。

でも、あの「月曜朝の楽しみはジャンプ」っていう感覚は素敵だなと思うのですよね。「楽しみを増やす」っていう発想は、「楽しいことを今やる」っていうのと根本的に感情が違うような気がして、そう

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「とれ高」インサイト

「とれ高」インサイト

最近、「とれ高」という言葉がにわかに一般化した肌感覚がある。一般化、っというと言い過ぎかもしれないけど、業界の内側から、外に出つつある感じというか。

元はと言えば農作物の話。転じて視聴率の話。でもそれが一般化しつつあるのは、誰もがSNSで不特定多数の人からリアクションをもらえることが当たり前になって久しい中で、「自分の行動に対しての反響」っていう感覚が浸透して、それを言語化するのに、ちょうどいい

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発見家、かなあ。

発見家、かなあ。

ビジネスでもそうじゃないときでも、人に名乗るときに自分が何者なのか、肩書きで悩むことが多い。今の自分の仕事が、これまでの世の中のどこかに既にあったような枠組みを超えつつあるということは喜ばしいことではありつつ、伝えんのむずいなあと。書き出してみると、

・プランナー
・エスノグラファ
・リサーチャー
・ファシリテーター
・チームビルダー
・コンダクター
・ライター
・ストーリーテラー
・気づく人

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食の違背実験

食の違背実験

2月1日で今の会社も5年目に突入して、だからってわけじゃないのですが、ジュースクレンズ5Daysを実施している今週。おそらく人生でこんなに固形物の食事をとっていないのは赤子のとき以来であろう、新鮮な気持ちです。

なんでそんなことを…とか、信じられない…とか言われるのですが、ダイエットとかそういうことではなく、違背実験なんですねこれ多分笑 失って初めて分かることがある、というか。そういう意味では「

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人生の有限感

人生の有限感

ちきりんさんの著作に出てきた言葉、「人生の有限感」。人生があと何年あるのか、目をそらさずにちゃんと見据えて、キャリア形成を考えるそんな時代でっせ、っていう話でしたけど。

20、30代の時は人生が無限に続くと思っていた、と。それに加えて、孫正義もジョブズも、生死の境をさまよったり、死生観に関して自分なりのスタンスを持っていて、そういう人の方が、後悔なきように毎日を生きられるのではないかと。

まあ

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縁はどんどん、腐らせていけばよろしい。

縁はどんどん、腐らせていけばよろしい。

ひとつひとつの貸し借りとかが気にならないような、

そんな関係ってステキ、と思うけど、

それって、そこに至るまでの幾多もの貸し借りを経て、

途中から「もう数えるのあほらしいし、そういうの超えたよね」っていう

境地に達してから、な気がします。

お互い綺麗なままで、その状態になんか、行けないかもと。

肉は腐りかけが一番うまいといったもんで、腐れ縁とはよく言ったもんです。

ので、いろんな人を

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「惜しい感」は体験で、クリアになる。

「惜しい感」は体験で、クリアになる。

シンガポールのプールサイドで発見した人間乾燥機。使用感は、まったく乾きません。おそらく、少し体を温めながら、タオルだけでふくときよりも、なんとなく水はけが早い気持ちになれる、くらいの。

タオルを持っていなかった我々がそれの代わりを期待したのが間違いだったのか、現地の人が誰も使っていなかったという事実が正しいのか。

いずれにしてもいろいろ、学びのある5ドルで、そういう意味では大いにもとは取れたと

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大事なのは、目から入ってきたあと。

大事なのは、目から入ってきたあと。

熱した油をなんどもかけて表面をカリカリにする北京ダックの製法を見て、ホットランドの佐瀬社長は、「銀だこ」を思いついたという有名なお話。

同じ物を死ぬほど大勢の人たちがその目で観ていたのに、同じことを思いついた人は彼以前にはいなかった。あるいは、それを事業にすることまでにいたらなかった。

「気づく人」と「やっちゃう人」で、世の中の新しさはできていて、どっちかというと自分は、気づく人でありたいとい

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