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夢はおむすびになることです。

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8/32(Sun)

AM 8:30 いつだって政府の発表は突然だ。 去年の秋頃、来年は8月32日になることが世界的に発表された。 消費税の増税だって、なんかの法案だって、発表はいつも前触れなくやってくる。ましてや日程なんて。 原因は気候の変化とか季節の変化でうるう年的な日程的なズレでなんだかよくわからないけど、とにかく今年の夏は32日あるみたいだ。 正直みんな「へー」くらいにしか思ってないし、だからなんだと言った気持ちでこの日までを過ごしてきたのだろう。 かくゆう私も8月31日、5時くらいに「

    • 渋谷は彼女との思い出がありすぎて嫌になる。 僕は、時間ごとに渋谷での彼女との思い出が言える自信がある。    例えば深夜0時の渋谷。ある寒い冬だったきがする。僕らが信号待ちをしている時に彼女はポツリと変なことを言った。 「私、渋谷で星見る方法知ってるんだよね」 僕は携帯から目を離して上を見た。明るくてうるさい渋谷の空に、星はどこにもなかった。 「渋谷で星は見れないでしょ」 「んー、じゃあさこうやってみてよ」 彼女はふふっと笑って、空に向かって両手でダブリューを作った。 「こ、

      • 電柱の近くで死んだ雛鳥

        今日、池袋で本を買おうと駅に向かった途中でとてもグロテスクなものを見てしまいました。ひとりで歩いていたにもかかわらず声が出てしまった。 電柱の近くで毛も生えて無い雛鳥が白目を向いて死んでいた。周りにはその雛鳥だったはずの体液がもう乾いてコンクリートの模様に変わっていた。 いつも下を向いている私じゃなきゃ気がつかなかったのかもしれないくらい小さな雛鳥。 おそらく巣から卵が落ちてしまって死んだ。それか生まれたてで目も見えなかったから、事故で巣から落下して死んでしまったのか。実

        • LINE軍師

          誰かとLINEするとき、タイミングを置きながら細い糸のような物を途切らせないようにメッセージを送信することがある。その度に「なんなんだろうな〜」という気持ちになる。 ちなみに普段の私のLINEは、即レス速攻で送って即スタンプで会話を終わらせるくらいに短気でミニマムな関わり方をする人間だ。 ついでに言うと、全ての現象や試練は合理的に傾向と対策を練り、将棋のように戦術で攻略することに人生の喜びを感じている人である。これは小学1年生の時から四年間ほど囲碁をやっていたからで、多分拭

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          歩き疲れた夜の福岡

          私がなぜバイトを始めたかと聞かれれば、即答でKingGnuのライブに行くためと答える。応募はひとりで楽しみたいから一枚のみ。 ツアーの応募は名古屋・大阪・東京は必ず応募する。今回は絶対当たりたいだけに福岡に応募し当選した。2019年の年末の出来事だった。 その後何が起こったかというと皆さんもご存知の通り、スタジアムでクラスターが起こり2月のライブが中止になってしまった。 そうして、私はただただ福岡に行く人間になる。 誤解しないでいただきたいのは、この頃は自粛モードの前に起こ

          歩き疲れた夜の福岡

          酒と音楽、ジンジャーエール

          私はお酒が全く飲めない体質だ。 どれくらい飲めないかというと、5パーセントの缶ビールで吐いてしまう。 だから、私は誰かと遊びに行き、酒を飲むシチュエーションになるたびに「そういえば飲めないんだったね〜」なんてことを言われる。 私はその度に「へへへ、すみません〜〜」とお調子者のように頭を掻いてその場をしのいでいる。 誤解しないで欲しいのは、だからと言って居酒屋だったりそういう場所が嫌いなわけではない。 私は初対面の人と会話をするのが大好きなので、やはり居酒屋だったり、DJバ

          酒と音楽、ジンジャーエール

          環七で遭遇する男子高校生

          私はほぼ外食である。 今日はマクドナルドに行った。 行きの道で男子高校生2人に遭遇した。 彼らは両手にケンタッキーの丸いボックスが入った袋を下げて環七の通りを無言で早歩きしていた。一見なんのこともない風景に見えるが、すれ違った後についつい振り向いてしまった。何かがおかしい。 私は魚の骨がつっかかった感触が喉にあった。というのも、甲状腺がパンパンで食道を圧迫してるらしいといった理由はある。それはおいといて、環七にいた男子高校生を見て違和感を感じていた。 それは、男子高

          環七で遭遇する男子高校生

          それは、多分、ラブレター。(2018/12)

          今年のM1見ましたかという。 高校の時からひっそりと霜降り明星を応援していて塾の中でせっせっせいやと言っていた私にとってめちゃめちゃ感動した回でした。四千頭身目当てで見てたけども本当にAITV復活するべきだと思う。実を言うと大学入試の前日も見ていた。最終回だった。その前に天下一品を食べた記憶がある。そこで色々話していたらおっちゃんがベビースターラーメンをくれた。ラーメンは不味かった。 さて、これは誰にも見て見てと言うわけでもないけども、これを一人で抱えるのにはなかなかのし

          それは、多分、ラブレター。(2018/12)

          おばさん

          この前家にいる時とびらの鍵を開けておばさんが入ってきた。おばさんは「えっ」と言った。 過去につながるとびらなのかなと思った

          1232

          12月32日という少し変わった大晦日でも、私は普段と同じくコンビニの深夜アルバイトをしていた。 シフトが被った高橋氏に「いやー、結局普段と変わらないですよ」と愚痴をこぼした。彼は壁にかかっている時計をみて「あ、1 月1 日になってる」と呟いた。「今日32 日だから、31 日にした方が良いですかね」と時計を直そうとしたら 「待て。直さない方が良い」 高橋氏は続けて「新年迎えても日にちがずれている原因は12 月32 日のせいだろ」と言った。 「確かにこの時計は32 日に対応してな

          インターネット・ロンリィ

          真紀子の場合真紀子は空気を読む人間だった。 だから真紀子はSNSに愚痴を書きこんで、送信するボタンを押すときに、「もし、誰かがこれをみて誤解されて受け取ったらどうしよう」と思い、周りの空気にきをつかって下書きボタンに内容を保存したまま、何も発信できずにいた。 ある日真紀子は、犬の散歩がてらたまたま訪れた公園で満開の桜を見た。 彼女はその桜の木を撮影して、今度こそInstagramに投稿しようとしたが、投稿ボタンを押す勇気が出ずにあった。 今日は平日なのだ。 世の中の人が汗をか

          インターネット・ロンリィ

          端的に言います。野田の日記が欲しいです。

          去年からじわじわと妹に勧められていたマヂカルラブリーだったのだが、 私は牛の群れ(kinggnu)を追いかけるために北は東京、南は福岡まで、側から見れば寂しく1人でライブハウスに行くという日々を過ごし、それと同時にひたすら金城スカイを推し続け周りの友達に投票をする様に声をかけていた、根っからのライブキッズアイドルオタクだったため、妹のダイレクトマーケティングに気がつく余裕もなく4月20日放送のマヂカルラブリーANN0を聴くまで見ようともしなかった。 マヂカルラブリーの客(フ

          端的に言います。野田の日記が欲しいです。

          夜泣き蟬

          #1 深夜更けた頃が活動時間だ。誰にも気づかれない時間に精一杯声を荒げることが自分のプライドだったかもしれない。 3日ほど前だ。眩しい光に吸い込まれ、飛び立とうとした時に自分の羽に異変があることに気がついた。辛うじて飛び立つものの硬いコンクリートに打ち付けられ、この生物として生を受けたアイデンティティーが虚しく砕かれた。 そうか、もう自分は生きる目的である繁殖行為はできないのかと悟った。 絶望した。自分は何のために生きているだろうか。 羽もなく、コンクリートの塊の中で誰に届

          過去のツイートで自分を振り返ったら、いろんなことがわかった。(その1)

          2015年から始めたツイッターも今年で5年目、塵も積もれば山となると言うことわざがあるようにこれまでのツイートは9千件近くにも及んだ。 twitterのログはアカウント設定でデータとして保存することができるらしい、私も知らなかったけども、なぜそれをしたかと言うと、最近はまっているすゑひろがりずを初めて見たM1のときどんなことを呟いていたか気になっていたからだ。その気になる結果は だった。これはその前の順番にかまいたち、和牛と強敵が続いておりこの後当時決勝初出場の彼らが出て

          過去のツイートで自分を振り返ったら、いろんなことがわかった。(その1)

          わたしとゆり(小説)

          高校の時にわたしとゆりは同じクラスだった。5年前である。 とはいっても別に仲は良くはなく、わたしはゆりの事をクラスのみんなと同じように呼び捨てで呼ばないし、ゆりはわたしの事を苗字とさんのセットで呼ぶ。 ゆりは顔も可愛い上になんでも容量良くこなしていて、地元のテレビ局に美人だという噂で取材が来たくらいだ。学校中の男子は、みんな可愛いゆりのことが好き。そんな女の子は、周りの女子から反感を買うのはドラマでは定番だったけど、彼女は頭がいいのでそこら辺の立ち回りもよく、「可愛いのに媚

          わたしとゆり(小説)

          就職、追憶、シュルレアリスム

          こんな世の中になってしまったので、やはり就職について考えてしまう。 就職については目指す職業柄、Twitterでバズるなどの経験やフォロワー数も重要になってくるわけで、私は日々バズるためにはどうすればいいのかということについて考えている。まぁ、一種の資格の勉強に似ているようなものだ。 絵と好きな音楽や映画に組み合わせるコンテンツを考えてそれを昇華するべきなのだろうと模索しているのだが、もうそれらは何をやっても二番煎じになるのではないかと感じてしまってる。難しいものだ。

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