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環七で遭遇する男子高校生

私はほぼ外食である。

今日はマクドナルドに行った。

行きの道で男子高校生2人に遭遇した。

彼らは両手にケンタッキーの丸いボックスが入った袋を下げて環七の通りを無言で早歩きしていた。一見なんのこともない風景に見えるが、すれ違った後についつい振り向いてしまった。何かがおかしい。

私は魚の骨がつっかかった感触が喉にあった。というのも、甲状腺がパンパンで食道を圧迫してるらしいといった理由はある。それはおいといて、環七にいた男子高校生を見て違和感を感じていた。

それは、男子高校生2人組はケンタッキーのボックスが入った袋をを両手に下げているにもかかわらず、無言で環七を歩いていたのだ。

ケンタッキーのボックスといえばパーティで食べるものだ。予想をするに、彼らは学校内で同じグループに所属しており、ケンタッキーは誰かの家の中でみんなで食べるものだと考える。それを両手に袋を下げているため、少なくとも2つ以上のボックスでグループ内の人数は4人以上と推測できる。

つまりはグループ内のうち2人がケンタッキーで買い出しに行く帰りだとそうていする。だとしても、無言で環七を颯爽と歩くという行為はいささか疑問に感じた。いくら環七だとはいえ、普通仲がいいグループだとしたらケンタッキーを買った帰り道は喋るのではないかと。「うわっ、ドラム入ってねーじゃん」「あいつ本当に爽健美茶でよかったのかよ」の会話のひとつやふたつがあるのではないか。私が見た環七ボーイズはそれすらもなかった。私は、「いや、あんたら、、ケンタッキー(ボックス×2)食べる時どんだけ気まずい気持ちで食べるんや」とお節介になってしまう。

私の思い込みかもしれないが、実は彼らは元々大親友で、行きの道で好きな人が被ってしまったことを知り、それから気まずくなった。それか、環七のことだから喋っていたら危ない目にあって、しっかり交通安全を守ろうとそんな風になった。とかそんなことを考える。

そういえば、昨日環七の通り沿いにあるガストに入った時は違う3人組の男子高校生がいた。彼らは机に山盛りになるほど狂ったようにビンゴをしていた。なぜビンゴ。

うむ、環七と男子高校生が揃うと特別な現象が起こる。

私はチーズバーガーセットの爽健美茶を飲みながら、この現象を「環七ボーイズマジック」と名付けた。

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