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70年代UKに現れたロックゴッド〜「PROTEX」という超越的存在

今回は、宇宙最高最強のバンド「PROTEX」をご紹介致します。1970年代後半、UKのバンドです。

しかし、1970年代UKの凄まじさといったら尋常ではありませんでした。ピストルズから始まったパンクロックの波により、星の数ほどのバンドが生まれました。

勿論、輝くことすらできなかった二等星(帯賀淳氏のマネ)のようなバンドも数多存在しました。しかしこれも勿論、このバンドのような最高最強のバンドも数多く生まれたことも事実です。

このバンド「PROTEX」は、パンクともパワーポップとも言われます。どちらにせよ、全てはその音が解決してくれます。

ピストルズが放った衝撃を受け、しかしそれを越えてしまったバンド。それがこの「PROTEX」なのです。

PROTEXとしては、THE CLASHからの影響が強いようです(バンド名の「PROTEX」は、THE CLASHのファースト・アルバムに収録されている「PROTEX BLUE」に由来するようです)


では早速、彼らの曲を聴いて行きましょう。

先ずはファースト・シングルの「Don't Ring Me Up」です。初出は1978年にレーベル「GOOD VIBRATIONS」から。

このシングルは、アルバム「Strange Obsessions」に収録されているバージョンよりもかなりゆっくりめに演奏されていました。下にご紹介している動画では、気持ち良い疾走感が溢れているスピードアップ・バージョンで演奏されています。

何を置いてもまず曲が良いです。最高。完璧。メロディも歌も曲の構成も演奏も、何もかもが完璧です。

中でも特に注目したいのがベース。このベースラインは泣けてくるほどの格好良さである上に、実際に演奏してみると分かるのですが、弾いていてめちゃくちゃに気持ち良いのです。

「あー!ここはこれしかない!」という、曲にハマりまくったベースラインも是非注意して聴いてみてください。ちょいちょいと入れられた細かいフレーズなんかも非常に味があります。

とにかく彼らのライブでの姿はめちゃくちゃに格好が良いですので(軽く宇宙レベル)、是非ご覧になってください!興奮で血が逆流すること請け合いです。


そして次に、セカンド・シングルの「I CAN'T COPE」です。この曲は1979年にポリドールからのリリースとなります。

この曲も疾走感がありますね。良い意味で3分間ポップのお手本となるような作品です。彼らをしてパンクともパワーポップとも言わしめるその所以がここに示されているような気がします。

しかし本当に物凄い充実っぷり。バンドがのるということの意味を教えてくれるような、そんな一曲です。何より非常に気持ち良いですね。


更には、サード・シングルの「I CAN ONLY DREAM」です。この曲は1979年にポリドールよりリリースされています。

この曲のメロディも涙が流れまくるほどの美しさ。メロディと歌声が完全にマッチしていて、聴いていて激しく気持ち良いサウンドになっています。

何よりもこの切なさ。胸を鷲掴みにして琴線に触れまくってくる勢いです。涙なしでは到底聴くことができない一曲になっています。

そしてやはりベース。しっかりと下を支えながらも、味のあるフレーズで抜けてくるので、どうしても耳を持っていかれてしまうという、完璧に「ハマる」システムになっていす。

このバンドを聞いた後、すかさずベーシストになった少年少女は数えきれないほど存在したことでしょう。分かります。


これらの他にも、めちゃくちゃに良い曲が沢山ありますので、是非探して聴いてみてください。
胸を締め付ける切なさと、足の裏にロケットがついたような勢いを得ること間違いなしです。

PROTEX、是非探してみてください。

また今後も好きなバンドの紹介をさせて頂こうと思っていますので、その際もどうぞ宜しくお願い致します。

それでは一旦この辺で!



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