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17人兄妹!?ヨルダンの驚き家族・結婚事情

ヨルダン人と家族の話になると、未だに彼らの家族の人数の多さに驚かされることがある。

つい最近の出来事。
近所のお土産物屋さんのおじちゃんは、いつも仲良くしてくれる家族のお父さん(仮に、ムハンマドとする)と顔も声もそっくり。
聞くまでもなかったが、彼らは兄弟だった。

私マハ(以下、マ)と、おじちゃん(以下、お)の会話がこんな感じ。

マ 「あー、やっぱり兄弟なんや。他にも兄弟いるん?」
お 「俺らは男兄弟が10人おんねん。俺はその末っ子。」
マ 「え、10人兄弟?男だけで10人もおんの?」
お 「そうやで。女姉妹は7人。俺らは全員で17人兄妹!」
マ 「17人?!?!?!」
お 「でもな、お母さんは2人おんねん。」
マ 「(お、この家族も一夫多妻制なんや、、、!)そっかー!」

この家族の内情には、他の面でも驚かされる。

いつも仲良くしてくれるこの家族のお父さん(ムハンマド)が、A家の出身として、その奥さんがB家の出身とする。

このムハンマドの兄弟は、ムハンマドの奥さんの姉妹と結婚しているらしい。

つまり、A家の兄弟、B家の姉妹がそれぞれ結婚しているということ。

この家族が特別珍しい訳ではない。
他のヨルダン人の友だちからも、同じ話を聞いたことがあった。
これは、ヨルダンがいかに部族社会で、いかに家族同士の結びつきが重要かを示していると思う。


また、家族のことでよく聞くのが、お父さんとお母さんは、いとこ同士であるということ。

ヨルダンの首都アンマンなどでは、恋愛で結婚する人たちの数が少しずつ増えてきているが、地方や難民キャンプなどでは、親が結婚相手を連れてくるという、いわゆる「お見合い結婚」で結婚する人たちの数もまだまだ多い。

その親が連れてくる結婚相手というのが、どこぞの誰かよく分からない人を連れてくるのではなく、日本よりはるかに規模感の大きい同じ一族、ひいては娘のいとこにあたる人物を選ぶということがよくある。

親が連れてきた結婚相手と面会した時に、気に入らなければ断ることもできるが、周りのヨルダン人に聞いた感覚としては、断ることは稀なのかな、と感じている。


そして、彼らの初婚、出産年齢も日本よりはるかに若い。

同じ幼稚園で働く29歳の同僚の女性は、2人の息子がいる。
一人は9歳で、もう一人は5歳だ。
話を聞くと、彼女は19歳の時に結婚し、20歳の時に一人目を産んだと言っていた。

彼女は、周りの女性の中でも早めに結婚、出産をした方であるが、ヨルダンの第一子出生時の母の平均年齢が、24歳(2015年度)であるというデータを見つけた。

日本の第一子出生時の母の平均年齢が、30.7歳(2016年度)なので、それと比べると、ヨルダンでの出産年齢は若いのが分かる。

初婚、出産年齢の若さが、17人兄妹のような大家族を形成する要因の一つになっていることは間違いないと思う。


以前も、ヨルダンの家族に関する記事を書いた。

人生における「家族」というものの存在が非常に大きいヨルダン。
日本以上に、家族の存在は身近であり、切っても切れない関係である。

今度もそんなヨルダンの「家族事情」「恋愛事情」について、いろんな話を聞いていきたいと思っている。



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