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今こそAppleが生み出したイノベーションを振り返ろう【海外記事メモ】

今日はこの記事を取り上げたいと思います。なお画像もこちらから引用します。ちょっと長めの記事なので2回くらいに分けて書くかもしれません。

最近、特に昨年はAppleが目に見えて失速しているように感じるのは私だけでしょうか。特にiPhoneを筆頭としたプロダクトとしての魅力が落ちてきているという失望の声が大きい気がします。

とは言え言うまでもなくAppleは世界を驚かせるようなイノベーションを数多く生み出してきました。そして今なお、クリエイターを中心に多くのファンを獲得している企業でもあります。

紆余曲折、好調な時期も不調な期間も何度も繰り返してきたAppleは今後また大きく世界を驚かせるようなものを生み出してくれるのでしょうか。それとももうオワコンなのでしょうか。

これまでのAppleの軌跡を振り返りながら考えていけたらと思います。
本日もよろしくお願いいたします。

Appleが生み出してきたイノベーションの歴史

1976年にガレージで誕生して以降、2023年の現在に至るまでカリフォルニアで新たなプロダクトを生み続けています。iPhone14、Apple Watchなどなど。

今日に至るまで、Appleは大きな変遷を遂げていることがわかります。
Appleは今でもなお世界で最も影響力のある企業のひとつです。その影響力の多くの部分は、ジョブズをはじめとする多くの人々がシンプルでありながら革新的なデザインの持つ力に気づいたことです。

今日はAppleのプロダクトデザインの歴史をかいつまんで見ていきましょう。


プロダクトデザインの歴史

スティーブ・ジョブズは大学時代、専攻とは全く異なるカリグラフィーの授業を聴講し、シンプルデザインの魅力に気づきました。

その後、インドへ渡航し、ミニマリズムと禅の哲学を勉強しました。

スティーブが帰国し、Apple社の構想をつくりながらガレージでの事業がかたちになり始めた時、頻繁にSONYのオフィスを訪れてデザインの言語を学習しました。

この時点でAppleのデザインがどのようになっていくのかを構想していたそうです。加えて、SONYの制作過程を観察し、彼自身のAppleのデザインについて以下のように語っています。

我々はSONYのように重たい産業的な黒々としたものより、ハイテクでありながら明るく純粋で、優しいものを作るべきだろう。
極めてシンプルかつ、MOMA(ニューヨーク現代美術館)品質のものづくりを目指すべきだ。
我々が企業を操業していく中で、プロダクトデザインも広告もすべて「シンプルにつくろう。本当にシンプルに」という言葉に帰着させよう。

そうしてAppleのデザインは機能性とシンプルさの融合というAppleのデザイン哲学へ昇華されていきます。

Macintosh

Appleは初代Macintoshのデザインを担当するTerry OyamaとJerry Manockという二人の若いデザイナーを有していました。
彼らがMacintoshの初期デザインを提案した際に、スティーブ・ジョブズは「これは角張りすぎている。もっと曲線美を入れてほしい。曲線のRはもっと大きくしてほしい。ベベルのサイズも気に食わない」と言いました。

そのような多くのフィードバックを経て、初代Macintoshはそれまでのオフィスコンピューターのような威圧感のない、フレンドリーな見た目でリリースされました。
ジョブズはこれらは消費者がみな家でも使えるような製品デザインにしたいと考えていました。

あたらしいiMacのデザイン

1996年にNeXTをAppleが買収した際に、デザインに執着しすぎて会社を追われたスティーブ・ジョブズが戻ってきました。

スティーブがチームに戻った時、後に大きな成功をもたらすiMacのリデザインにAppleのデザイン責任者のジョナサン・アイブを起用しました。

スティーブは彼らはすでに十分良いものを作っているものの、カラーバリエーションが足りないと感じました。そうして豊富なカラーバリエーションを揃えた新しいiMacは簡単にヒットを生み出すに至りました。

ダイヤルタッチコントロール

音楽業界とポータブルオーディオ業界に革命を起こしたデバイスであるiPod。シンプルなデザインと美しいディスプレイとタッチ操作によるダイアルコントロールは様々な方法のユーザー操作を可能にしました。

AppleのiPodは1000曲をポケットの中に入れられるという能力を引っ提げてマーケットへ投入され他のmp3プレイヤーを打ち負かしました。しばらくすると、iPodがmp3プレイヤー界隈のルールとも言える存在となりました。
それはジョブズはデバイスのデザインを改善し続けた努力の結晶でした。

iPodのどの操作もスティーブ・ジョブズが「よりシンプルなものを」求めて作られたものです。

マルチタッチUIの時代

アップルデザインはiPhone発表時に大きな変革が始まりました。
スマートフォン業界はすでに多くの有力なリーダーで寡占状態にあるものの、Appleは並外れたマルチタッチスクリーンの電話とiOSという名の素晴らしい考えをもとにしたUIを生み出すことに成功しました。

今日でも、リッチでプレミアムな雰囲気を醸し出すシンプルなデザインの美学はAppleが業界最大のブランドとなることの重要な要素となってます。

AppleはiPodの開発を辞めた後でも膨大な製品ラインナップを生み出しています。iPadから現代的な考え方に基づいたmacbook、ワイヤレスイヤホンから重く高性能なMACまで様々な製品を揃えています。

感想:禅に基づいたシンプルへの執着

今日はスティーブ・ジョブズがいかにシンプルなものづくりへ執着して粘り強く開発していたのかについてわかるような内容でした。デザインを生業にしている人にとっては既知の内容も多かったかもしれませんが、自分は今一度振り返ってAppleのデザインの哲学を再認識できる機会となりました。

記事の中には記載がありませんでしたが、ジョブズもジョナサン・アイブもドイツの伝説的デザイナー、ディーター・ラムスを敬愛していたことも有名な話です。ラムスは「ものが持つ機能から現れる形状」という最小限のデザインこそが最も合理的で美しいザインであるという考えのもと、徹底的に装飾を排除したシンプリシティの概念を確立させ、現代におけるデザインの考え方の基礎に大きな影響を与えた人物です。

次回はAppleDesignにフォーカスを当てた部分のメモを書いていきます。

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