世界的な不況の中でデザイナーが生き延びる道【海外記事メモ】

英語学習として数日ごとに海外の主にデザイン系記事を読んでまとめています。

今日はタイトルが気になったこの記事をまとめたいと思います。

株式投資をやられている方は年が明けてからの海外株価の下落にヒヤヒヤした毎日を送っていることかと思います。

「90年ぶりの」とか「統計以来の」みたいな言葉が耳に入るくらい歴史的に見てもかなり相場が荒れているようです。

noteにもたまに書いていますが自分自身も投資信託なども含めると、資産の多くの割合を株式にあてているため日々資産残高がガンガン減っていきます。最近だと2日で月の手取り分以上の資産が吹っ飛んだりしました。

そんな不安定な世界情勢の中で仕事のあり方にも影響があることは明白です。特に私達のようなUI/UXデザイナーにはどのような影響があるのでしょうか。

この記事を読みながら考えを深めていきたいと思います。今日もよろしくお願いいたします。

ニュースなんて見るな

あなたはただのデザイナーでしかありません。ニュースは毒であり見てはいけません。不況は経済学とビジネスの問題です。

あなたの未来を他の誰かに委ねてはいけません。また、今後来る不況に対して経済専門家のような準備をする必要もありません。

以下は、最近の不況においてどのようなことが起こったかと、それについてどのような準備をすべきかをまとめています。


投資家は保守的

投資家は早急に損切りをし、すでに稼いでいるスタートアップ企業へ投資をします。

もしスタートアップに勤めている人であればそれによって給与の上昇の可能性がありますが、不況のため顧客から得られる収入が増えるわけではありません。

ポートフォリオの準備をして、新たな仕事を探す準備をすることも必要かもしれません。


ジェネラリストには厳しい時代が来る

テクノロジー企業はフルタイムの新規雇用をストップしだします。

MetaやCoinbaseのような大企業はすでにそのような動きに出ており、他企業もそれに追随するでしょう。もしもジェネラリスト的なスキルを持ったデザイナーでフルタイムの雇用を探す場合は来年は厳しい年になることが予想されます。

一方でニッチなスキルやそのノウハウを持っている人材であれば契約業務やコンサルティングなどで新たな道が拓ける可能性があります。


解雇のリスク増大、チームの稼働率を高める努力を

消費者は不必要なプロダクトやサービスへの出費を抑え始めます。

もしゲームやエンタメなどのサービスを作っている会社で働いている人には、解雇の流れが発生するかもしれません。特に似たスキルを持つ人材を多く保有している大きなデザインチームに所属している場合、人材整理が行われる可能性があります。

そこに対して人材的価値を高めようとするにはすでに遅いため、もしあなた自身が解雇の危険にあるような立場にいる場合は、先回りして時間を節約する方法やお金を稼ぐ方法を見つけてチームの稼働効率を上げるような努力をし、不況を乗り切る必要があります。

例えば、UIキットを作成してチーム内に共有し、制作の時間を短縮する活動などをしてみると良いでしょう。


BtoBビジネスは勢いづく

ビジネスの自動化で人材を削減できるようなソフトウェアを開発するビジネスは今後需要が高まり市場も勢いづくでしょう。採用も止めることはありません。

しかし、そういった企業向けに労働力の最適化やインフラストラクチャを作るような仕事に魅力を感じるデザイナーは少ないはずです。

そのためもしこのような仕事に取り組んだことがある人にとっては、世間的な需要の高まりからポートフォリオの非常に良い材料になるでしょう。


ニッチなスキルを持ったデザイナーになれ

今後は特定分野に特化したスキルを持つスペシャリストをプロジェクトごとに雇用するような流れが一般的となるでしょう。

そのため、今後一層ニッチなデザイナーとしてスキルを高めていくことは、デザイナー同士の価格競争に流されない強さを持つことになるでしょう。

どんなデザイナーでも、以下のことを心がけてください。

・高額な事業失敗のリスクを回避するため、プロトタイピングとテストに取り組む
・無料ユーザーを有料ユーザーにするような施策をうつ
・調査を実施し、特定の業界への深い洞察を提供する
・デザインシステムを作り、業務効率化を図る

これらのことを認識することで、国際的な不況の中でもデザイナーとして生き残ることができるでしょう。


感想:不況はどうしようもなけど、避けては通れない

この記事の言うように、今後来るであろう不況の時代において経済学者のように専門的な観点から世間を論じるような立場になる必要はありませんが、少なくとも私達の仕事への影響は避けられないことと思います。

記事の中にあるような解雇の波のようなものは日本では(制度上)海外ほど大きな流れにはならないかもしれませんが、一方で従業員側からも企業を見て場合によっては自らその場所を去ることも考えなくてはならないかもしれません。

そういったことを考えた場合はやはりこの記事にあるように、自分の成果物はマメにポートフォリオにまとめておいて、いつでも外へ出ていけるような準備は必要と感じました。

そして可能であれば国内だけでなく海外にも目を向けられるように英語力を身に着けておくことはやはりデザイナー自身の生存確率を高めてくれるものだと改めて実感しました。

今後来る不況の時期を機会に、改めて自分のキャリアを見直してみなきゃなぁと考えさせられました。

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