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MAEKI
2020年9月16日 04:09
あれから二週間。私は高校受験よりも勉強に励んでいた。高校受験より必死だった。絶対に這い上がる、と。そして、夏休みを迎える。今年もまた暑いらしい。あー、また玄関前に生きてるか死んでるか分からないセミが転がってて、立ち往生する季節だなー。周りの友人が夏休みを満喫している頃、私は全ての誘いを家族旅行と言って断り、勉強に明け暮れた。そして、編入試験当日。3つの公
2020年9月15日 23:10
「ただいま」「おかえり!ご飯は?もう食べる?」「うん。ありがとう。その後少し期末試験の勉強するね」「あら!頑張って!」「ごちそうさま!ママ、ありがとう。美味しかったよ!」「じゃあ、勉強、頑張ってね。夜食欲しかったら言って!」「うん。ありがとう。」ーーバンドマン、か。そんなことを、ふと考えつつも、私は期末試験の勉強に励んだ。絶対に負けない。負けてたまるか、と。
2020年9月15日 20:18
ジムで汗を流し、シャワーを浴びて、帰り支度をしていた。ーこれからどうしよう。そんなことを考えて、ボーッと窓の外を見た。・・・あれ?ジムの目の前にあるライブハウスから、一人の男性が出てきた。ーーーあきとさん。ジムは3階。ライブハウスは道を挟んで1階。私は、ただただ、あきとさんに目を奪われていた。ーー行動範囲って、こういうことか…。!!!すると、視線を感じた
2020年9月15日 19:29
家に帰ると、姉が帰ってきていた。「れいちゃんーー!久しぶり!もう高校生だね。これ、入学祝い!」「ありがとう。開けていい?」「もっちろん!」CHANELの袋に入っていたのは、薄いピンクのグロス。「ほら。れいちゃんももう高校生だから、グロスくらいからいいもの使わないと!」「ありがとう。」「なんか、タバコ臭くない?まさか・・」・・・!「あー、さっき友達とファミレス
2020年9月15日 18:11
次の日。いつものように7:00に起きて、学校へ母親のふりをして欠席の電話。・・・本当に私のことなんて気にならないんだな。もうかれこれ2週間以上休んでるのに、「大丈夫か?」の連絡もしてこない教師だったんだ。誰も私のことなんて気にかけてない。もう欠席の連絡だってしなくても気づかれないんじゃないか。・・・どこで間違えたんだろう。こんなはずじゃなかったのに。「おはよう。朝ご
2020年9月15日 05:02
そんないじめに、1ヶ月耐えて、ついに私は学校へ行かなくなった。両親へは行っているフリをした。都内へ足を運び、ボーッと何も考えずに歩く。制服から私服に着替え、厚化粧をして、タバコとお酒を買う。補導なんてされたらバレるから、適当に見つけたマンションの地下駐車場で、お酒とタバコに溺れた。「明らかに未成年じゃん」そう声をかけてきた。「なんですか?関係あり