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つれづれなる日々のこと

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2018年7月の記事一覧

夏にさわがしい彼らの音

夏にさわがしい彼らの音

フライングしてやってきた、関東地方の今年の夏。もう、うんざりするほど暑い毎日だ。

いつもなら、七月中旬ごろの梅雨明けと同じタイミングで、セミの大合唱も始まるのだけれど、今年はセミが遅れてやってきたように感じる。とはいえ、この一、二週間ほど、夏の遅れを取り戻さんばかりの勢いで鳴き続けている。

先週の金曜日、通勤の電車に乗っていたときのこと。私の座った席のすごく近くで

ミィーンミンミンミンミンミ

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まったく予想もしていないできごとに対して、とっさに判断は下せない。

まったく予想もしていないできごとに対して、とっさに判断は下せない。

日常生活の中で、思いがけないことが起きたとき、冷静な判断をとるのは難しい。とっさのことに慌てふためいて、普段ならば絶対にとらない行動をしてしまうこともある。

高校生のとき、交通事故にあった。
わたしが、じゃない。わたしの自転車だけが、交通事故にあった。

高校生のころ、わたしは自転車で通学していた。高校からの帰り道には、ほとんど毎日、家から一番近いコンビニに立ち寄っていた。雑誌やら飲み物を観察し

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短冊に書いた願いごとは、プールの泡にとけて、消えた。

短冊に書いた願いごとは、プールの泡にとけて、消えた。

手荷物としては、ややかさばってみえるビニールバッグをぶらぶらさせた、ランドセルを背負った子供が目の前を横切る。

「おー、今日はプール日和だ。楽しみだな!」いってらっしゃい、という挨拶とともに、小学生の登下校を見守るおじいちゃんが、横断歩道を渡る子供に声をかけていた。

小学生になったばかりのころ、わたしはプールの授業がとても苦手だった。今はどうなってるかいるか知らないけれど、わたしが小学一年

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