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見たり、聞いたり、読んだり。 主に#コンテンツ会議 の記事をまとめています。
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#歌舞伎

東海道四谷怪談に魅せられて

東海道四谷怪談に魅せられて

「上演しはる時にな、お墓参りするんやで」

「お墓参り? だれの?」

「お岩さんや。お参りせんと舞台で演じたら、お岩さん怒りはるやろ」

子供のころにした、母との会話をいまだに覚えている。

母は、心霊番組とか、世界の不思議とか、占いとか。そうした「世の中の不思議」について興味を持っていた。(今はその興味は落ち着いている)母自身も少し勘が鋭かったし、背筋が凍るような体験も何度かしている。母の母(

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三谷かぶき「月光露針路日本 風雲児たち」が最高だった

三谷かぶき「月光露針路日本 風雲児たち」が最高だった

六月一日に歌舞伎座にて初日を迎えた「三谷かぶき・月光露針路日本 風雲児たち」を見てきました。

歌舞伎見物はこれで三回目ですが、今回は公演初日に見に行くことに。以前、ほぼ日の学校で「歌舞伎は初日と千穐楽、または中日当たりのいつ見るのがおすすめですか?」といったお話があって、答えは「最初と最後の二回、見比べても面白い。中日には中日の安定感もある。答えとしては、いつでも、面白さがある」と、お話しされて

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歌舞伎をもっと、楽しみたい。

歌舞伎をもっと、楽しみたい。

先日、ほぼ日で開催されていた「ほぼ日の学校・Hayano歌舞伎ゼミ」の講義がすべて終了しました。

ありがたいことに、わたしは抽選に選ばれて運よくこのゼミを受講することができました。一度だけ体調が悪く、欠席せざるを得なかったのですが、9回の開催のうち8回は、講師の方のお話や、落語を体験することができたのは、素晴らしい経験になったと思います。

歌舞伎ゼミの内容は、ほぼ日の学校オンラインクラスで順次

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落語で歌舞伎入門「ごくごく飲む忠臣蔵」

落語で歌舞伎入門「ごくごく飲む忠臣蔵」

2018年8月29日、草月ホールにて開催されました「ほぼ日の学校スペシャル・落語で歌舞伎入門 ごくごく飲む忠臣蔵」に行ってきました。

すっかり楽しんでしまって、イベントレポートとはいえない、主観ばかりですが特に印象に残ったところなどを書いてみます。

Hayano歌舞伎ゼミの主宰である早野龍五先生の解説と、上方落語・桂米朝一門の桂吉坊師匠の落語によって「忠臣蔵」を楽しく理解しようという本イベント

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そうだ、歌舞伎座へいこう。

そうだ、歌舞伎座へいこう。

古典と呼ばれる作品や、いわゆる「伝統芸能」と呼ばれるものに興味がわいてきたのは、ここ一、二年のことだ。

いろいろと時代が変わっても、あんまり変わらないものもある。そのひとつが、人間の感情や心の動きじゃないかと思っている。

高校の古典の教科書に載っていた「源氏物語」の六条御息所が生霊になって葵の上を呪い殺す場面を読んだ時、とても驚いたことを覚えている。千年も前に書かれた物語なのに、女の嫉妬があり

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「ほぼ日の学校」で歌舞伎を学んできます。

どうしようかなあ……。
スマホの画面には「申し込みはこちら」のボタンが光って見える。

申し込み金額だってまあ安いとは言えないし、倍率だって高いに決まっている。また、運良く当選したとして。七月から来年の二月の終わりまで、月に一度仕事を早退させてもらわなきゃいけない。年間スケジュールが配られている町内会の役員としての予定がすでに入っている日もある。他にも、書き出せばいくつでも「やっぱり、申し込むのは

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