堀尾貞治さんが亡くなって。具体美術から嶋本昭三、堀尾貞治を通して関西の美術シーンを考えてみる(金魚の糞の取り巻きはさっさと消えろ)

具体の堀尾貞治さんが、
昨日亡くなったという事で、
私も大阪で生まれ育って、
具体というものには、
多少の影響も受けたので、
何かしらの発言をしておきたいのです。

私が具体を意識したのは、
今から二十年ちかく前に、
嶋本さんの弟子のLOCOさんという作家の、
作品が気になって、
その時は具体とかあまり知らなかったのですが、
LOCOさんが嶋本さんの弟子で、
そこから嶋本さんの本とか読んだり、
美術史なんかを調べたりで、
具体を知っていったのです。

その後、
具体が再評価され始めて、
嶋本さんが色々なメディアに出だしたりしてましたね。

CMとかにも嶋本さんが、
クレーンで吊るされて、
絵の具が入ってる瓶を落とすパフォーマンスとかね。

堀尾貞治さんは、
大阪とかで一度は展覧会すると、
堀尾貞治さんの名前が記帳されてるのは、
有名な話ですが、
私が昔した展覧会でも堀尾貞治さんの記帳があって、
あ〜この人具体の人なんやなぁ〜、
程度に思っていました。

そんなこんなで、
私も20年以上関西のアートを見てますが、
世界的な具体美術の再評価もあり、
実際に白髪一雄の作品は、
サザビーズで5億とかで売れてますね、
それでそれ以降、
具体関係の人の取り巻きというのが、
どんどん増えていってるのを観て、
私は本当に気持ち悪いなぁ〜って、
かなりの嫌悪感を抱いていたわけです。

再評価された具体の人たちも、
その時にはかなり高齢になっていて、
みんないいおじいちゃんって感じで、
色々ちやほやされて嬉しかったのでしょうね。

具体の人たちも、
「権威」や「お金」も入ってきて、
いっぱい人が寄ってくるようになって、
まぁいい気分だったのでしょう。

嶋本昭三さんもその取り巻きも、
堀尾貞治さんもその取り巻きも、
やっと本人たちが亡くなって、
私が感じていた嫌悪感ってなくなるかもしれませんが、
いまだに嶋本昭三さんの名前使って、
どうにかしようって腐った人間がいますから、
堀尾貞治さんもそういった腐った人間がいるでしょうね。

そもそも、
具体美術協会のリーダー吉原治良は、
なんて言ってたんでしょうか?

「人のまねをするな」

これが具体の根本ですよね。

私は具体美術やその作家、
嶋本昭三さん、
堀尾貞治さん、

その他の作家はとてもリスペクトしています。

だからこそ、
誰とも馴れ合わず我が道を行っています。
これは「具体」に教わった事です。

しかし「具体」の現代の取り巻きは、
嶋本昭三さん、
堀尾貞治さん、

そんな人たちの「名前」や「権威」の恩恵を、
いかに自分に取り込めるかという、
まさに「具体」が一番嫌った人間たちです。

それは本人たちは良しとしたかもしれませんが、
その時の彼らは「いいおじいちゃん」ですから、
それを鵜呑みにして、
金魚の糞みたいに取り巻いていた奴らは、
本当に糞なのです。

少なくとも私は、
人一倍「具体」を愛していますし、
彼らの偉大さも知っています。
だからこそ、
この様な文章を書かせていただきます。

堀尾貞治さんのご冥福をお祈りいたします。

美学者母

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