大阪芸術大学アートサイエンス学科の無意味さ

どうやら来年に、

大阪芸術大学にアートサイエンス学科ができるという事です。

メディアアートに対する考え方は、

過去の私の執筆を見ていただければいいと思います。

今回、大阪芸術大学が革新的な学科で、

アートサイエンス学科を創設と、

プレゼンテーションしています。

しかし、そういった学科を設ける事自体、

最先端のクリエイティビティの思想に乗り遅れており、

従来の美術学科や陶芸学科となんら変わりがない、

そのように私は感じます。

もちろん最先端のクリエイティブなムーブメントは、

例えばプログラミングなどが多用されている事もあります。

そしてもっと言えば、

私は「量子論美術宣言」というアート宣言を表明しています。

量子論はポスト古典物理学ですから、

これも最先端のサイエンスと言えばサイエンスです。

その上で大阪芸術大学の、

アートサイエンス学科や大阪芸術大学に言いたい、

大阪芸術大学は学科数が十数学科あります。

正確には大阪芸術大学のWEBをご参照ください。

http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/

その様な学科の細分化というのは、

今の最先端のクリエイティビティとは真逆の行いです。

今はその様な細分化の壁を取り払って、

いかにカオスから新しい価値を創造するか、

そのような事が行われているのですね。

またこのような細分化をする事で、

利権が生まれ既得権益を得ようと村が生成される。

その前兆と言っていいのが、

猪子寿之客員教授(チームラボ)がシンボリックです。

私の文章を読んでいる方は理解してもらっていると思いますが。

私は真鍋大度の作品はアートだが、

チームラボの作品は最先端テクノロジーの、

使い方見本市だと言っています。

これは作品の構築や構造からそう言っています。

また今の日本の美術コミュニティの様に、

糞な権威主義を作りたいのか???

と言いたくなります。。。

私がもし大阪芸術大学の学長なら、

まず学科というものを無くす、

もしくは一つにするでしょうねwww

とにかく全学生をごちゃ混ぜにします。

そして徹底的に知性や教養を高める、

そのようなカリキュラムで、

あらゆるジャンルを横断的に網羅する。

そのようなコネクターができる学生を生み出す。

その様な方針がいいでしょうwww

日本人は理路整然としているのが好きで。

この様な学科で分けるというのも、その延長ですが。

そのような環境では本当の意味の創造は生まれてきません。

実際、クリエイティビティにジャンルなどないのです。

建築、絵画、陶芸、CG、VR、映像、科学、AI。

これらはツールや素材が違うだけ。

そのツールや素材で、

いかに創造するのか、革新するのか。

そちらが本質であり、

芸術大学、美術大学というのは本来、

そういった「人」を育てる場所だと思います。

今の時代のクリエイティブで大切なのは、

「カオス」であり、

「共有」であり、

「横断」なのです。

そんな意味で、

大阪芸術大学アートサイエンス学科は無意味だと思います。


美学者母

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