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ハイスペック・クズボーイK介の本性『女は股開けば、、、』残された伝票とまち子【3000文字超】

ワンコインで蹴りをつけるクズボーイK介


1月

まち子は文字通り、人生で最初で最後の最悪な成人式を迎えた。

初詣からK介がクズボーイと認識したまち子は成人式までの数日を何となくザワザワしながらK介と回数の減ったデートをし、共に仕事をこなしてしてやり過ごした。

実際、初詣は関係なく仕事終わりのデートの回数は減っていた。

実はK介の誕生日が近づいていたので「プレゼントルール」に従う形にするため、まち子はこの時、前回のXmasプレゼント事件(?)以来、知人が営むスナックでの掛け持ちを始めていたのです。

K介のルール、、、
私の方が稼いでいるんだから、それなりの額のプレゼントを用意しなければ、、、
だけど
⚫︎定期積立は減らしたくない!!
⚫︎今の仕事は終わるのが遅いので時間的に都合が良いバイトがない!!
⚫︎短時間だけでも使ってくれる所はない!!

と、わがままな条件をのんでくれる所は無い。
そこで、知人のスナックでアルバイト。
元々まち子は東京、大阪でホステスをしていた事があるので仕事にはなれていた。
これでもNo.3!!!
どこで働いてもNo.3止まり!!!笑、、、このホステス時代のお話は今後また別の話に。
自慢にもならない中途半端だなぁ笑


案外K介は理解ある男なので、理由は告げずスナックで短期的に掛け持ちをする事を快く理解してくれた。


 理解してくれている。
そう思っていたのは私だけだった。

成人式
 
K介は隣町の住人なので成人式が私の地下より1日早かったので私はその日、本業の仕事をしていた。
仕事が終わりいつも通り、K介に電話、、、?
出ない。

連絡がつかない事がほとんど無いマメな男なのですが。
成人式後の飲み会も有るだろうと思い、着替えたらまた連絡してみようと帰宅準備。
翌日は私の成人式が有るのでこの日のスナックのお仕事は休み。

直帰しようと思ったけど小腹が減ったので24hレストランへ優男AとKとRと4人で夜食。
男3、女1
奇妙に見えるかもしれないけど同い年でいつもの遊びメンバー。
まち子の性格上、昔から男友達が多いのです、、、女の子として扱われてません汗

食事中、まち子は頻繁に携帯チェック、、、
流石に彼らも気になって
A「電話してみたら?」
K「気になるなら電話だな。」
R「俺なら寝てるなー」お前さんはよく寝るからな。

しかし、電話するも一向に出ることのないK介。
酒で泥酔する事のないK介が出ない。
なんか、、、
気まずい雰囲気の優男達、、、
A「まち子も明日成人式だからもう帰って寝た方が良いよ。朝連絡してみたらいい。」

沈黙を破ったAが進めるまま帰宅し、よく眠れず朝をむかえた。

K介からの連絡はまだ無い。
当然の様に電話にも出て貰えない。

何とも言えない気分で成人式を終えた。
夕方から成人式後の打ち上げが有るので帰宅して急いで着替えた。

打ち上げの場所は私とK介が働く飲食店。
この日K介はシフトが入っている。
だが私と連絡も付かぬまま出勤しているのだろうか、、、?

店に到着
何だか職場の皆んなよそよそしい。
1番嘘のつけない正義感の強い優男A、、、サッサと私を先に案内する。

あゝ、、、
K介、出勤してるんだね、、、

気心知れた優男達。
明らかに優男Aの顔がイラ付いている。
良い意味で適当で大らかな性格のKは私と目を合わせない。
のらりくらりとお気楽にやり過ごすタイプのRは浮かない顔

もう悟った。
こんな態度されたらわかっちゃうよ。
K介はただ連絡を無視してたんじゃ無い。
他の誰かと一夜を共にしてたんだってさ。

とにかく同級生との打ち上げはできるだけ明るく過ごし店を後にし2次会のカラオケに行った。

悲しくて悲しくて
周りに人がいるのに物凄い孤独で
こんな仕打ちを受けるほど私がいったいなにをした?
声が出せない
涙しか出ない
酒の味がわからなくなるほど飲んで
騒いで
歌って
泣いて
リバースしてそれでも飲んで、、、



 この当時は本当に全部無かった事にして消えていなくなりたかった。
今振り返っても、もう純粋に溶けて居なくなりたかったとしか思えなかったんですよね。
クズヤローって分かってても好きで、好きで仕方なかった
自分から別れも言えなかったのは図々くらい、堂々と好きだったから汗
痛いぐらい青すぎる。
昔のまち子に改めて言いたい。『あ、コイツは本物のクズだからな』って笑

では続きをどうぞ。



 そんなこんなで気づいたら同級生は消えていた汗
代わりになぜか優男AとKが居た。

なんか安心したらまた涙が出た。
もうどーでもいい。
「ひどい」
馬鹿みたいに騒いでかすれた声でやっと言葉にできた。

車好きのKの運転でAの家へ向かい3人で雑魚寝、、、笑


朝起きたら2人がAの家の床に転がっていた。
私はちゃっかり布団に入って寝てお行儀良く就寝。

携帯を開いた。
心配したAとKが連絡して迎えに来てくれたのがわかった。

携帯にはAの着歴、、、K介からの着信は無い。
これが、現実。
それなら
今夜きちんと話をしたい。
K介にメールしてまた寝た。

夜K介と某ファミレスで合流。
明らかに落ち着かない男。
コイツ小心者だ。

こんな男、、、

ま「浮気をするぐらいなら、一言電話して別れるって言って欲しかった。」

K「それは悪かった。だけど、まち子はスナックで働くし男友達(主に優男AKR)と変わらず遊ぶし。普通そんな事しないでしょ?もうちょっとさ人の気持ち考えた方が良いよ。

ま「言われないと分からない。私はやましく無いから堂々としてる。それにAKRだよ?同じ職場だし一緒にも遊んできたじゃ無い。何で今更、、、スナックだってちゃんと話したし、良いよって言ったじゃない。」

K「だから、そーゆー所!言わなきゃ分からないってさ、俺の事思ってるならやらないでしょ。スナックでバイト?は?何だよそれ。」

、、、え、、、?
なんだコレ、、、すげーめんどくさい
正直、この時はまだ好きなの!!、、、って気持ちより本気でメンドクサイって思いました笑

ま「はぁー、、、」

K「はぁー、、、はコッチのセリフ。良いよなぁ、女は股開けば金入るし」


、、、はぁ?
誰が誰に股開いたって?はぁ?

この時点で好きは消えてました。
怒りの気持ちも言い表せないぐらい。
だけど、無言でグッとこらえた。

K「じゃ俺もう帰るね。500円しか持って無いし」

は?
500円がどうかした
K介が場所決めしたファミレスに500円のみ持参して私との話を終わらせたK介。
彼が去った後、しばらく放心状態で動けませんでした。

残されたのは私と伝票1枚。
K介が飲んだドリンクは深夜料金入って548円。
で、全て言葉のみ残して500円置いてかない。

500円はどうでも良いんだよ。
どーでも。
あれ、、、涙も出ない、、、

気づいたら優男Aに電話してた。
「話、終わった。」


数分後には迎えにきたAの車で号泣。

「何なんだよあのクソヤロー!あたしの水分返せぇー!!ぶぇーっ!ひどいよっ!」
泣き続けるまち子。

後日
K介の浮気相手は元カノで成人式で再会し火が付いたと風の噂で聞きました。
この後、まち子は荒れ狂ったヤケクソキャラに変貌するのですが、それでも陰で支えてくれる人が居るなんて、まだまだ気付かないまち子でした。


【格言】
同級生系のイベントで連絡つかないヤロー、メローとはその場で関わるな。
時間を与えてもまともな答えは来ない。


こんにちは〜、道産子まち子です。
珍しくこんな時間に更新。
今回の1番長いなぁ、、、
一度しかない成人式だから忘れられない、、、K介とのラストスパート笑
成人式〆の言葉は「女は股開けば金入る」発言。
ほんとコレね、クズ極まりない!怒
しかし
あの500円しか無いから発言なんなんでしょうね汗
しかもその500円も出さずに去って行ったから尚更不思議すぎて覚えてる笑
誰か答えを教えて下さいw
ワンコイン出さずに最終的に蹴りを付けたK介・・・結果0円で決着w

 この後荒れ果てたまち子に付き合ってくれた同級生、優男達ありがとう!
特に無言で付き合ってくれたAありがとう。
コンビニで追加のティッシュの箱買わせたね、、、ごめんよ笑

では、本日成人式打ち上げある方!
くれぐれもハメ外さないように!笑
楽しんで下さい♪


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