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食と韓国語・翻訳ノート

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周永河著『食卓の上の韓国史』の翻訳ノート。
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#韓国料理

【試し読み】『食卓の上の韓国史』クッパ、ビビンバから「チメク」までの歴史を読む!

「韓国の人びとは何をどのように食べてきたのでしょうか?」 1876年の開港以降、朝鮮半島に多…

食と韓国語・翻訳ノート18:떡(トク)

トク=もち?韓国のコンビニでいつからか見かけるようになった、「もちロールケーキ(모찌롤케…

食と韓国語・翻訳ノート17:국(スープ)

ラーメンを煮てくれ何年か前、『食卓の上の韓国史』の著者・周永河と済州島に滞在したときのこ…

食と韓国語・翻訳ノート16:밥(ごはん)

具のないおにぎり韓国の学生は概して日本のコンビニが好きらしい。食品、とくにデザート関連が…

食と韓国語・翻訳ノート12:말다(入れてほぐす)

『新版大京城案内』(1936)には、 餅飯、湯飯、五目飯はあまり飯に汁をかけて食はない内地人…

食と韓国語・翻訳ノート11:資料④

やっと本題。 明月館のメニューは『食卓の上の韓国史』に引用されている。もともとはそれの原…

食と韓国語・翻訳ノート10:資料③

「西洋料理と食堂」『新版大京城案内』(1936)  西洋料理で美味いものを食はせる家といふと京城駅食堂、青木堂(南大門通)、桜バー(南大門通)、花月支店(長谷川町)、銀松亭(黄金町)ポアグラン(旭町)、千代田グリル(南大門通)、本町ホテル(本町)百合園(貫鉄洞)、府民館食堂(太平通)それに朝鮮ホテル(長谷川町)など、青木堂は古くから有名で持味も仲々いゝし、五十銭のランチは量も多いし味も捨て難い。スペツシヤルがあり御同伴用としても有名である。花月支店、銀松亭、桜バーなどは、半

食と韓国語・翻訳ノート9:味の Contact Zone

4、5年前、インバウンドに沸いていたころ。夏休みで地元に戻っていたときに、韓国から学生が…

食と韓国語・翻訳ノート8:資料②

「食べある記(食道楽)」『新版大京城案内』(1936年) 官製メディア・京城日報の社会部長・…

食と韓国語・翻訳ノート7:資料①

併合前の朝鮮のようすを描いた『朝鮮漫画』。文を書いた薄田斬雲はなかば官製ジャーナリストで…

食と韓国語・翻訳ノート6:구절판(九折坂)

1930년대에는 캐슈(cashew) 도료로 칠을 한 구절판 그릇이 대량 생산되었다. 1980年代には、カ…

食と韓国語・翻訳ノート5:비비다(かき混ぜる)

ずいぶん前の話。卵かけごはんが好きだと言うわたしに、どうぞ、と言って出てきたのは、白身と…

食と韓国語・翻訳ノート4:깔끔하다(さっぱりする)

-옆에 육회를 곱게 썰어놓고 입맛이 깨금한 고초장을 조곰 얹습니다. 戦前に朝鮮で発行され…

食と韓国語・翻訳ノート3:급식(給食)

いわゆるコロナ禍で、大学は完全にオンライン授業だけど、中学校や高校ではかなり対面授業も復活しているらしい。毎年、地域の高校の日本語の先生に、日本語の朗読の大会の審査をお願いされている。今年はどうかなと思っていたら、なんと今年もやるというから、鎮海という街の女子高に行ってきた。 こんなご時世でも日本語を学ぶ高校生はけっこういる。上手な子は堂々と、微妙な子は不安げに、それぞれ緊張しながら発表する。いつも通りのこと。違うのは、リアル日本人おじさん先生に、質問がありますと駆けよって