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『自分を褒めたいけど、褒めポイントがない。そんな時どうしたらいい?』

本日は前回の記事にいただいたコメントのご質問にお答えします。


【ご質問】

僕はクラリネットを始めて3年になる46歳のおじさんです。
レッスンも練習も楽器も好きですが、なかなか上達しません。
同じ門下の中学生や高校生はどんどん伸びていき、ベテランの方々はいつもステキな曲を吹いています。
ありとあらゆることを実生活にも取り入れてカラダやココロづくりにも取り組み、本番に臨みましたが…。
あまりにズタボロで。
涙が出る前に呆れてしまいました。
自分を褒めてあげたいけど、褒めポイントもない。
そんなときどうしたらいいでしょうか?
発表会後、楽器に触れるのも内心怖いです。

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まずは、コメントをありがとうございます♪

同じような経験をされている方も
たくさんいるのではないかと思い
記事で回答させていただくことにしました。


この記事を読むことで、

楽器を演奏する目的を今一度思い出し、
少しでも心が軽くなって
前向きな気持ちになっていただけたら幸いです。


最初に言える大切なことは、
『人と比べない』ということです。

そして、少しでも
自分ができていることや
やってきたことを認めてあげること。


もしどうしても比べてしまうなら
過去の自分となら比べてもOKです♪


なぜ
「それが大切」と言えるのかというと、
私自身が"そう"だったからに他なりません。


『自分の褒めポイントがない』
って気持ち、

と〜〜〜〜〜〜っても共感できます。


何せ
私も音楽を始めた4歳から
ずっとずっと
人と比べてきました。


同級生や先輩や後輩や先生、
同年代で活躍している若手演奏家などなど、、

たくさんの周りの人と比べて
(時にはおこがましくも世界で活躍する巨匠までも)

「なんで私はこんなこともできないんだ」
「なんでいつまでも下手なままなんだ」
「私より遅く始めたあの子の方が上手じゃないか」
「あの人の方が、、、」

と自分を責めて、落ち込んできました。


でもね
今は「それ」、

すなわち『自分を責めること』が
一番、自分の自己肯定感を下げて
成長を妨げていたということがわかります。


"ストイック"と"自分責め"は違うんです。

"一生懸命やること"や
"努力すること"と
"自分責め"も違います。


『自分を責めること』って
意欲の高さからくるのですが、

残念ながら、、、
解決には向かわないのです。

解決するには何が必要か?

それは
『健全で前向きな思考と行動』なんですよね。

なので
昔の自分に言ってあげたいことは、

「まずは、もっと楽器を演奏すること自体を楽しんで♪」

という言葉です。


褒めポイントが見つからない時、振り返ってみて欲しいポイントは、この3点です。

『人と比べていませんか?』

『結果のみを見て判断していませんか?』

『なんのために演奏をしていますか?』


一つづつ説明していきますね。



『人と比べていませんか?』

年齢、体格、経験、環境、使える時間、使えるお金、、、。
楽器を演奏するのに有利になりうる条件はたくさんあり、人と比べていたらキリがありません。

...って。

頭ではわかっているのに、
ついつい比べてしまうんですよね〜。


そんな時は、

「人と比べて落ち込んでしまうぐらい、意欲の高い自分」

をちゃんと見てあげましょう。


そして、
比べるなら【過去の自分】と比べましょう。

過去を遡ってみると、

自分の表現を模索した自分
通して吹けるようになった自分
連符をたくさん練習した自分
曲に取り組み始めた自分
曲を決めた自分
楽器を始めた頃の自分

などなど...

きっと素敵な
成長の軌跡が辿れるはずです^^



『結果のみを見て判断していませんか?』

確かに、
今回の演奏は
あなたが目標にしている演奏には、
まだ遠いのかもしれません。

でも、
あなたはあなたなりに練習に
誠実に取り組んできました。


また、
楽器の技術面だけでなく
体づくりやメンタルについても取り組み、
そこから得たものはたくさんあるはずです。

まずは

「自分の目指すものに向かって
意欲高く取り組んできた。」

そこに目を向けて、
認めてあげたいとは思いませんか?


私は、あなたのことを「すごい!」と思います。

「頑張りましたね!!」
「頑張っていますね!!」

と言ってあげたいです^^



『なんのために演奏をしていますか?』

この質問、
ぜひご自分の胸に聞いてみてください。


これは演奏に限らずですが、

意欲が高い人に陥りがちなのが、
目標に気を取られて
目的が見えなくなってしまうパターンです。


多分、どんな人でも
苦しむためや人と比べるために
演奏を始めてはいないはずです。


あなたはどうして
楽器を演奏したいと思ったのでしょう?


楽器を始めた時のときめきや
嬉しさを覚えていますか?


まとめ

自分の褒めポイントを見つけるために
大切なのは、人と比べないこと。
(もし比べるなら、過去の自分と♪)

そして、
少しでも自分ができていることや、
やってきたこと(試してきたこと)や
その根本にある"意欲"を
認めてあげること。


また、
『どんな気持ちを感じたくて
音楽を演奏しているのか?』

その豊かな気持ちを
しっかり受け止めてあげることで
自分の素敵なところに
目を向けていけるようになり、

それはやがて
【自分の演奏を好きになること】に
繋がっていくと思います。


最後に


もし、

それでも
人と比べてしまうようなら、

一度、『丁寧に感じて味わう』
をやってみることをおすすめします。

何を練習するでもなく、
ただただ音を味わってみるのです。

楽器の技術のレベルは関係ありません。


よかったら
こんなことを意識しながら
やってみてください♪


「楽器からの振動を味わえていますか?」
「息の流れが音になるのを捉えられていますか?」
「楽器を吹くことに幸せを感じられていますか?」


ただ、
楽器に息を入れて、振動を感じてみる。
息が音に成った瞬間を丁寧に味わう。
音の芯を捉えるように、よくよく自分の音を聴いてみる。


そして、
自分の好きなフレーズを吹いてみる。

自由に。
吹きたいように。


きっと、幸せを感じられる瞬間があるのではないでしょうか?


その気持ちを感じることを、大切にしてみてください。
それは、あなただけが大切にできるものです。



ではでは、
長くなりましたが、
今日の記事が少しでも役立ったなら、幸いです。



本日もお読みいただきありがとうございます。

ではまた♪

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