0004⁑「泣き虫の森の木トッチ」のお話

画像1 昔々、森の奥深くに、カラカラの森がありました。そこは1年の中でも1度か2度くらいしか雨が降りません。みんな葉を揺らしながら、カラカラカラカラと音をたてていました。そんな森のはずれにトッチといういつもいつも泣いてばっかりの小さな泣き虫がいました。
画像2 トッチは、成長してからもあいかわらずの泣き虫でした。かわいい鳥に話かけられては緊張して話せずに泣いてしまったり、ひとりでいるとどうしようもなくさみしくて泣いてしまいます。
画像3 トッチは、大人になっても仕事で怒られてはすぐに泣いていました。朝になったら仕事に行きたくないと泣いて、夜になると仕事が終わらないと泣いていました。トッチはほんとうに泣き虫でした。
画像4 この森では泣き虫は弱虫だとバカにされていました。ですが、トッチは大きくなるにつれて、不思議とまわりの木たちよりも葉が青々として、背も高くなって、大きな手を広げることができました。そうしたら、自然と鳥や森の住人たちがトッチのところに遊びに来てくれるようになって、トッチは毎日をしあわせに暮らすことができましたとさ。
画像5 ⁂たくさんたくさん自分に水をあげなさい。そうしたら、きっとおいしいりんごがたくさん実ってくれるよ。⁂ #イラスト #絵本 #デザイン #ファンタジー #子ども #キャラクター #マンガ #アニメ #動物 #人 #妄想 #料理 #食 #ファッション #日記

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