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松谷信司@キリスト新聞
2019年4月26日 17:35
宣(戦)隊ヒーローの一員として、決して見逃せないテレビドラマが放映された。その名も『トクサツガガガ』(NHK総合・毎週金曜夜10時)。主人公である商社勤めのOLは、特撮をこよなく愛する隠れオタク(隠れオタ)でありながら、職場の同僚たちには一切その秘密を明かしていない。原作は2014年から『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載中の丹羽庭による漫画。同じ趣味を持つ仲間と出会い、友情を育み、成長
2019年4月14日 12:57
ヒ―ロ―とは孤独なものである。昔からそう決まっている。正体を隠しながら人助けをし、誰から褒められるでもなく、特段儲かるわけでもなく、時に理不尽な理由でなじられ、罵倒され、家族にも打ち明けられないような秘密を抱えることもある。我らが大先輩であるデビルマンは、自分が守ろうとしていた人間の本性に絶望してしまうし、スパイダーマンはヒーローとして生きるか、1人の人間として生きるか究極の選択に苦悩した。
2019年4月6日 02:06
夏本番。学校が軒並み夏休みへ突入するこの時期は、教会関係者にとって「キャンプ」シーズンの始まりでもある。少子化の影響もあってか、泊りがけの行事は年々減少傾向にあるものの、やはり「〇〇キャンプ」や「夏期学校」の名で教会文化として根強く残っている。教会学校に通う子どもたちにとっても楽しみの一つかもしれない。 天幕を張って野営するという行為自体、旧約聖書にも頻出する通り、起源ははるか古代ローマ以前
2019年4月3日 11:02
教会文化の中には、「愛と奉仕と献身」という〝三種の神器〟……もとい〝伝家の宝刀〟を振りかざして、異論を唱えようとする者を黙らせるという伝統が根付いている。かつて当欄でも「『奉仕』という名の甘え」と題して、その暴力性について指摘したことがあった。今回は「献身」について、語弊を恐れず言わせてもらおう。 キリスト教系の団体・企業ではありがちだが、せっかく使命感を持ち、スキルも身に付け将来有望と目さ
2019年4月1日 12:16
「間に合っています」という表現がある。目下、必要としていないサービスや勧誘をやんわりと断ることのできる便利な日本語である。電話口や路上で押しの強い人に遭遇した際にも、このひと言さえ持っていればたやすく撃退できる。 教会への招きも同様に、このキラーワードで断られることが多い。「わたしは結婚していて家族もおり、衣食も足りて住む家もある。体は健康、仕事も順調。社会的にも成功を収め、今のところ依拠す