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松谷信司@キリスト新聞
2019年1月29日 21:38
「中外日報」2014年7月23日~8月8日に寄稿した連載全6回。語るべき言葉を取り戻す これまで続けて自問してきたのは、震災をめぐるキリスト教界の「応答」のあり方である。社会学者の開沼博氏(福島大学特任研究員)は、震災後の状況を〝再「宗教」化〟と評した。 見えない不安にさらされながら、現地で生き続ける被災者に寄り添い「再生」に寄与するのか、狭隘な「善意」で無意識のうちに「分断」を深める
2019年1月24日 20:23
「中外日報」2014年7月23日~8月8日に寄稿した連載全6回。 文化人類学者の上田紀行氏は、『慈悲の怒り』(朝日新聞出版)で「既成事実への屈服と、権限(役割)への逃避。そして、この時期に関わってしまった『私』は、状況の『被害者』なのだと言わんばかりの精神構造」について提起した。 「社会状況の中に重大な隠蔽があったり、社会全体の舵取りがおかしいといった、不安を生じさせるのが当然な重大な事態
2019年1月19日 13:27
「中外日報」2014年7月23日~8月8日に寄稿した連載全6回。「現地見聞」で異なる評価「震災後に教会に通い始めた被災者が洗礼を受けた」「津波で自宅も会堂も流されたが、信仰は流されなかった」「避難生活をする中でますます信仰が強められた」「復興の最前線に立って孤軍奮闘する牧師がいる」…… 信者が喜びそうな「美談」は無数にある。しかし、それらを取り上げ、持ち上げれば持ち上げるほど、そ