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東洋医学とは。あなたの原因の分からない不調は漢方が解決してくれるかも!?


「東洋医学」と聞くと、あなたはどんなイメージを持ちますか?
なんとなく古臭い、本当に効くのか?
そんな風に思う方も多いのではないでしょうか?

この記事では、西洋医学と東洋医学の違いを述べた後、
東洋医学の一つである漢方の効果についてお話します。
あたなの健康と美容に対して
新たなアプローチ方法となれば幸いです!


東洋医学と漢方の歴史。いつからあるの?

東洋医学は2000年前の中国に起源を持つ日本の伝統的医療です。

6世紀初頭の飛鳥時代に仏教と同時に渡来したと言われています。
その後明治時代初期まで、東洋医学は医学の主流として人々に広く活用されていました。

一方、西洋医学は幕末の頃に伝来し、その後段々と国民に普及していきます。
そして明治7年、明治政府は日本に近代的な医事衛生制度を導入するため、欧米化政策の一つとして西洋諸国の医事制度を規範とした医制を制定。

ここから医学の主流は西洋医学となり、
東洋医学の漢方・鍼灸は非合法化されてしまいます。

背景には戦場で受けた外傷には西洋医学の外科的処置の方が役立つといった実践的な理由もあったようです。

しかしその後、東洋医学の漢方・鍼灸の効果が認められ、
明治35年に合法化されました。

日本で育まれた伝統医療として、西洋医学にはない独自性と有用性が再評価されたのです。


東洋医学と西洋医学の違い

前提として、どちらが良い・悪いはありません。
それぞれ病気に対する根本的な考え方や病気の直し方、得意不得意が異なるので、違いをご紹介します。

東洋医学

東洋医学の考え方の特徴は
・病気でなく病人を診る
・身体の不調を内側から根本的に治す
・患部だけでなく全身を診る
・病気を未然に防ぐ

ということです。
季節やストレスに対し自己治癒力でバランスがとれている状態を
健康であるとします。
よって、原因のはっきりしない病態も得意とします。

この考え方に基づいた治療の特徴は
・治療に時間がかかる
・身体に負担がかかりにくい
・経験的かつ主観的
・不調の原因まで追究していく
・1人1人の身体の状態に合わせて治療法を選択し、
 もともととれていたバランスを取り戻すように働きかける

といったことが挙げられます。

西洋医学

対して西洋医学の特徴は
身体の悪い部分に直接アプローチし、投薬や手術などで治療することです。
よって、病名の特定や急性の外傷を得意とします。

治療の特徴は
・短期間で効果が出る
・科学的、局所的、理論的、即効性を求めて対処する
・血液検査など客観的なデータも駆使する

といったことが挙げられます。
科学的根拠をもって原因を排除する治療ですね。

近年では東洋医学と西洋医学それぞれの違いを活かし、
両者の強みを融合した治療が注目されています。

参照:

東洋医学とは?東洋医学と西洋医学の違いについて|鍼灸師を育成する日本医学柔整鍼灸専門学校(東京) (nihonisen.ac.jp)


東洋医学の漢方について。効果がすごい!


西洋医学・「蘭方」に対し、東洋医学は「漢方」と名付けられ、
室町時代以降、日本で独自の発展を遂げてきました。
日本国内の風土や気候、日本人の体質やライフスタイルに合った医学に進化したため、日本独自の医学と言えます。

漢方の治療法のひとつが「漢方薬」であり、
ここでは狭義の漢方、薬についてお話します。

漢方薬は、生薬(しょうやく)と呼ばれる自然界の植物や動物、鉱物などを原則2種類以上組み合わせられた薬です。
中でも植物の皮や樹皮、葉、種子、果実などは最も多く使われ、
自然の恵みを利用して出来ています。
何千年という長い年月をかけて行われた治療の経験によって、
どの生薬を組み合わせるとどんな効果が得られるか確かめられ、
漢方処方として体系化されました。

また、漢方薬は様々な生薬を複合的に組み合わせた薬であることから、
一錠でいろいろな症状を解消したり、和らげたりできます。
1人1人の体質やライフスタイルなど、複数の要素からその人に適切な薬が選定されるのです。
このことは、病名を重視する西洋医学と異なる点であり、
漢方医学が身体を局所的に見ずに
心と身体を統合的に捉えるという特徴の現れです。

では、東洋医学の漢方はどのようにして1人1人の体質を見極めてるのでしょうか?

漢方で診るものさし:「気」・「血」・「水」

漢方では私たちの身体は「気・血・水」が体内を上手く巡ることによって、健康が維持されていると考えられてきました。
これらが不足したり、滞ったり、偏ったりしたときに
不調や病気が引き起こされるので、
「気・血・水」の状態を見て、どこに問題があるかを診察で探っていきます。
※「気・血・水」に関係なく症状などから判断して漢方薬を処方するケースもあります。

「気」
目には見えない生命のエネルギーのこと。
自律神経のはたらきに近いと考えられている。

気の不調
→無気力や疲労感、息苦しさ、動機、発汗、不安感 など


「血」(けつ)
主に血流を指す。
全身を巡ってさまざまな組織に栄養を与える。

血の不調
→月経異常、便秘、貧血、乾燥、血行不良 など


水(すい)
血液以外の体液全般。
水分代謝や免疫システムなどに関わっているもの。

水の不調
→むくみ、下痢、めまい、排尿異常 など

以上のような漢方的な診断法においては、
患者と医者のコミュニケーションが大切です。
あなたに合った薬を選定してもらえるよう、
症状を言葉にできると良いです!

漢方薬の種類

現代では製剤として、生薬の持つ薬効を引き出し、服用・保存しやすいかたちに加工されています。
また、病院で処方される漢方薬の多くは健康保険が適用される
「医療用漢方製剤」で、148処方が厚生労働省に承認されています。
(2015年2月現在)

※漢方薬は医薬品なので副作用が起こることもあります。
服用後体調の変化を感じたら、服用を止めて医師や薬剤師に相談しましょう。

・煎じ薬(生薬をそのまま使う本格派)
 生薬をじっくり煮だした液を、そのまま服用。
 ティーバックタイプがあり、手軽に服用できる。

・粉薬(煎じる手間がなく携帯に便利)
 煎じ薬を加工し、そのエキスを粉にしたもの。

・錠剤(気軽に始められる)
 煎じ薬を加工し、そのエキスを固形に固めたもの。
 比較的お手頃価格。

参考


漢方の効果はこういう人に出やすい!

漢方は病名のない不調を持つ人に効果的です。
生薬を組み合わせてできた漢方は、身体全体のバランスを整え、生きる力を引き出してくれます。
そのため、冷え性や月経痛など体質に由来する症状や、検査には現れない更年期症状などの不調の治療が得意です。

他にも、以下の通り漢方が得意とする症状があります。
・虚弱体質
・アレルギー疾患
・イライラ、不眠、うつなどの精神症状
・胃もたれや食欲不振などの胃腸の病気


現代は漢方のサービスが増えてきている!

漢方の効果が見直されている今、漢方のオンラインサービスを目にするようになりました。

今回はその一つであるオンライン薬局「YOJYO」を紹介します。

特徴はLINEで薬剤師と相談しながら、症状や体質に合った市販薬を購入できることです。
LINEで質問形式で身体の悩みを答えていき、自分の体質にあった市販薬をお薦めしてもらえます。

相談は無料で、商品注文時に代金が発生し、
30日分の漢方薬の定期便で初月4,980円、
2か月以降8,980円です。

絶対値としては高い印象を受けますが、
一般的な薬局よりもリーズナブルに購入できることに加え、
全てオンラインで完結していて利便性がありますね。

さらに、アフターフォローとして無料でチャット相談もできます。


実際の体質チェック LINE画面です。


簡単な質問に答えていきます。


この後のトークでお薦めの漢方薬の名称も教えてくれました。
私は「四物湯」でした!

おわりに。

ここまで読んで頂きありがとうございました。
東洋医学の漢方に対する印象の変化はありましたか?
近年では西洋でも東洋医学が注目され、漢方を服用する方も増えているそうです。
私たちは日本独自の医学として漢方薬を発展させてきた国にいるのですから、その効果の恩恵を存分に受けたいものですね。
今後、体調が優れないときは漢方に頼る選択も取り入れてみてはいかがでしょうか?

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