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巡礼イチの朝陽で始まるday16カストロジェリツ~フロミスタ(+25Km/347Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬といいます。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

この日は特に期待もなく歩いたような記憶。前日、ルイスと話したら「後半には運河があって、5kmくらいはボートで進める」と言ってたが「乗り物には乗らん!」と謎の意地を発揮する。

また朝からせっせと歩いていて「あの丘を越えないといけないとしたらめんどくさいなぁ」と思っていたら、案の定、ルートは丘の方向に。

結構なお年のじいちゃんコンビ(この2人も最後まで一緒だった)やら、大丈夫かしら?ってくらいつらそうなおばさんコンビを華麗に抜き去ったころには「あれ、この丘の上から日の出をみたらすごいんじゃないか?」と、期待Max。

丘の頂上にはすでに朝陽が登るのを待ち構える人が何人もいて、振り返ると、それはもう素晴らしい朝陽が出ていらっしゃるのでした。

にしても、この日はトイレがやばくて本当にやばかった。「もう寸前。。。」というところで町につき、バル兼宿で「アセオス!(トイレ!)」と叫んでお借りした。


2022年9月3日のメモ

  • 単調な道かと思いきや、丘を登ったところでの日の出はすばらしかった

  • ベビーカーを押しながら歩く巡礼ママ。しかも、速い!

  • 巡礼メニューのポークグリルはいかんせん多すぎたが、時間も遅めだったことで夕飯なしにすることで問題なし。

  • 今日もルイス(オランダ人医師61歳)と一緒だ!そして、ルミ、アルフォンソ、スンギュも同じ街。

  • 疲れはてて着いた街で、確保できた宿がいまいちだと本当につらい。

  • ベッドがダメだと、寝る際に上段(2段ベッドが標準)からのギシギシ音に見舞われることが確実(=寝られない)だし、ロッカーが壊れていれば昼夜貴重品を気にし続けることになる。「15ユーロほどの宿に何を言う」ということではあるが、同じく15ユーロほどでちゃんとした宿はあり、その先着枠を狙って早出し、急ぎ目に7時間歩いたあと、結果、そうなるのはやはりつらい。


この日もまた朝イチで出ます。他の人はあまりおらず。
怪しげな教会。
朝っぱらから戯れる犬たち。もう少し大きかったらちょっとこわかった。
さて、ちょっとした丘登り。
丘は超えた先には絶景であることが多く、めんどくさいの半分、期待半分。
だんだんと丘を登っていきます。まだめんどくさいようなきれいなような。
この辺りから「実はすごいきれいな夜明けが見えるんじゃないか」という期待感が高まってきた。
同じこと考えている人たち。
それて強力な日の出。それはもう美しくて美しくて感動。
なお、このおっちゃんは前職のCFOにそっくりで「ガーソー(CFOのあだな)」と呼んでいた。
結局、ちゃんと話すことはなかったが、ブルゴスの飲み屋で手を振ってくれたうちの1人はこの人。
丘の頂上はしばし平ら。ここもよい色に染まっている。
振り返るとさらに赤く焼ける朝陽。
少し歩いてからまた振り返る。
その先には広い大地がひろがっていた。
ここも絶景。絶景。
めずらしく舗装された道をノリノリで歩く。
果てしなく続く麦畑が終わるとブドウ畑。
ここにあるのは元病院。
昔の人からすると何百キロ(というか、家から歩くので何千キロの人も多かったという)も歩くのはまさに命がけで、ゆえに病院の跡も多い。
今は修道院の運営になっていて、お菓子とかくれる。
その横の立派な橋。
そのたもとの立派な石碑。年代物のようだったが、どうだったのだろう。
次の町はカラフルなレリーフでお出迎え。
朝ご飯の選択肢がいろいろあるかと思ったらそうでもなかった。
気難しそうな夫婦がやってる売店兼カフェでカフェコンレチェを一杯。
その間も軽く夫婦げんか笑
そして、今回おどろいた人のひとりがこのお母さん。
30前後と思われるが、乳母車を押しながらめちゃ速く歩く。
最終的には視界から消えていった。。。
なお、この頃、私は激しい便意と戦っており、何度、道ばたで。。。と、考えたことか。
しかし、意外に前後に人が多く、気合いで耐え抜いた。
この教会の横にある宿でトイレを借りる。
「アセオス」(スペイン語でトイレ)は、パラダイスである。
その町の先からは噂の運河が。
観光地のようになっているのか、巡礼者以外の人もちらほらいた。
癒やしの運河。
このボートに乗れば(これ自体は逆側行きだが)次の町まで労せずしていける。
しかし、乗らない。
町の外れまで来たところで運河の水門。
このあたりでは「日本人?」と声をかけてくれたこの方と話していた。ニュージーランドの方で、日本にもいたことがあるという。トレッキングが好きで「コロナで観光客がいないから今が最高よ」とおっしゃっていた。けっこうな健脚で次の町まで行くとおっしゃってた。
そして、この日の目的地に到着。ガイドアプリにおすすめされた宿があってすごい楽しみにしてたのに、早々に満床。(電話予約で一杯だったっぽい)
このために歩いている
(ショックのあまりピントが合ってない)
とりあえず散策した後、
公営の宿をゲット。安かった(8ユーロ?)けど、整備も接遇も値段並み。
その後で合流したルイスによるとホスピタレイラ(宿の女性)が、外人嫌いらしく「スペイン人にはすごい愛想いいのに、僕らにはひどい態度だよ」と言っていた。言葉が通じないことはあっても、基本、みんなやさしかったからこれは珍しいケース。
巡礼者定食は豚のリブ。おいしいのだが量が多すぎて少し残してしまう。
そして、夕飯も少量ですませる。
運河や教会など見所も多く、観光地のようだった。
写真は撮っていないが、しゃれおつなワインバーみたいなお店も。
ちょっと監獄っぽいアルベルゲ(巡礼者宿の外観)
大した設備はなかったが、冷蔵庫があるだけでありがたい。
夕方の散策をしているとルミとアルフォンソに会う。
本日の夕飯。この頃、ゆっくり歩いた+運河を使ったルイスが到着。
「あの日本人とまた会ったと息子(日本のアニメ好き)に連絡しちゃったよ」とのこと。
ほんと、明るく紳士なおじさんだったが、この日が最後だった。
彼の連絡先を聞かなかったのはこの巡礼の最大の後悔。
快適と言えば快適だったが、確か、上のお姉さんのいびきがすごかったような。
16日目、終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。