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みんな巡礼に来れば世界は平和になるday14ブルゴス~ホルニロス・デル・カミーノ(+21Km/303Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

それは柔和なオランダ人医師ルイスから聞いた言葉でした。

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

前の日のお話

この日(2022年9月1日)は「みんなでパエリアを食べる宿」に泊まりたいなと思っていたのですが、朝イチに東京との打合せが入ってしまい10時頃にブルゴスを出発。「満員にならないでくれー」と思いながら、少々、急ぎ目に目的地を目指します。

着いたのは14時30分といつもより遅かったけど、うまいことベッドをゲットすることが出来ました。洗濯したり、町をぶらぶらしたり、中庭でワインを飲んだりしながら「みんなで食べるパエリア」を待ちます。そして、いよいよ「パエリアの時間」。同じテーブルになったオランダ人医師のルイスは歳は60歳過ぎで、常に笑顔の素敵なおじさん。息子さんは日本のアニメが大好きで日本語もしゃべれるという。夕飯のときにはすでに結構よっぱらっていた私は相変わらずのブロークンな英語でいろいろと話したのだけど、そのとき彼が

「カミーノでは国も宗教も超えてみんな助け合う。みんなカミーノに来れば世界はきっと平和になると思うんだ」

と、また柔和な笑顔で言った。

確かにこの道中はみんな助け合う。助け合うこと自体が目的なのではなく、同じ目的に向かって、同じ苦労を乗り越えようとしている人たちに、「ゴールまで一緒に行こう」と自然と手を差し伸べる感じ。

苦労しながら、いろいろな人と会いながら、自分の知らない世界を知ること。こういう旅もいいなって思いました。

夕食が終わる頃、ルイスは「明日の宿の候補は韓国料理が食べられる宿なんだ。明日もそこで一緒にご飯食べないか?」というお誘い。「一緒に食べましょう」と緩やかに約束して「みんなで食べるパエリア」はおしまい。


2022年9月1日のメモ

  • 都会から田舎へ

  • 単調な道でどうしようかと思ったが、、、

  • 初日にちょっと話した韓国青年と同室。韓国ドラマの「良い奴過ぎる奴」みたいな感じの好青年

  • どこかでおいしいものをたべよう。も、いいけど、旅はこういうことなのかもしれない。

  • 「みんな巡礼に来れば、平和なのに!」といった、オランダ人医師のルイスとは明日、韓国料理を食おうという緩やかな約束。

出る時間は遅くなったけど、やはり寄りたいブルゴス大聖堂。
この道は確か巡礼路でなくて間違いだったような。
いや、ここも巡礼路だったような。
ブルゴスを出て気持ちいい道に。
かわゆい教会。
このあたりまでは道はあってたはずだが、この後、道を外れる。
間違った道だが、廃線の駅と思われるところに出くわす。
これはこれでおもろくて満足。
次の町に到着。
このあたりのグローサリーショップでコーラを買っていたら、オーストラリアから来たという老夫婦も入ってきて、しばし話す。2回目のカミーノとかで90日かけてゆっくりいろいろな所を見ながら歩くんだって言ってた。それもまたカミーノの形。
こんな感じだったりはするのだが、大都市ブルゴスから車なら10分くらいの処なので、
普通に住宅地。
ここもなんだかかっこいい。
こちらはもうだいぶひなびた感じ。
いよいよいつもの風景が復活。
このあたりは一段と風車が多い。
たいらなつまらん道をあるいてきて、すり鉢状になったところに本日の目的地。
あがる。
町の守り神のような巨木。
これのために歩いてる。
この宿はすごいキレイで快適。
設備もナイス。
そして町を散策。
小さいけれどきれいな教会。
このあと、日本にもいたことがあるというアメリカ人女性2人に「一緒に飲もう」といわれて、しばしワインを飲みながら歓談。女性のそういうお誘いは人生初かもしれない。
うちのベンツとコービーブライアント。
ここが配送サービスのための荷物置き場。
朝、次に泊まる宿を書いた封筒にお金を入れ、荷物につけてここに置いておくと運んでもらえます。
まさか21世紀に洗濯板を使うとは。。。
そして、干す。これが毎日のルーティーン。
プールがあるものの入らず。まわりでダラダラします。
洗濯物とともに。
ワインは4ユーロ。この日、同じ宿だったスンジュとしゃべったりしながら過ごします。
ルミとアルフォンソも一緒。
また町をぶらぶら。
犬もダウンする暑さ。
ナヘラと同じように町を見守るような山と十字架。
ヨーロッパの田舎感。
こんな花壇?も。
宿はこんな感じ。この日は知り合いがたくさんでまさに「Meeting Point」
そうカミーノにはたくさんのルートがあります。この地図はそれを記したもの。
ちゃくちゃくと用意されるパエリア。
テーブルの用意もされてます。
この汚くなってしまった靴が旅の相棒。
そしてパエリア!でっかい鍋で作ってるから大味かと思いきやとてもおいしい。
ここで四苦八苦しながらルイスといろいろな話をした。
ご飯食べた後もまたちょっとお散歩。
宿の側面にも巡礼者の絵が描かれてたのでした。
飲み過ぎな日。14日目、終了。

次の日のお話


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