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小さな町の美味しいバーガーなday12ベロラド~アジス(+27Km/260Km)/総務課長も歩いてスペインを横断しよう

こんにちわ、相馬と言います。
昨年(2022年)、スペインの巡礼の道を1ヶ月ほど歩きました。

この日は大都市ブルゴスの手前まで行く日。なんとなく惹かれた小さな町に泊まります。特に何あるということもなく、2、3軒のアルベルゲ(巡礼宿)と4、5軒のレストランがあるだけの町。
ただ、建物とかがいわゆる田舎のいい感じの風情があって、散歩しているだけでも楽しい。夕ご飯はその中の一軒、小さな町には珍しいしゃれた感じのハンバーガー屋に入ることにしました。
実際、中に入っても「ちょっといい感じ」地元のおじいちゃんたちが一杯やっていたり、巡礼者もチラホラ。
ハンバーガーを頼むと、お店の方に「It wiil take Fifteen minute.OK?(15分かかるけどいい?)」と聞かれます。もちろん「OK」。なんなら15分くらいでなぜわざわざ聞くのかと思いながら、ビールを飲んで待ちます。
しかし、待っても待っても来ない。田舎の町で「まだなの?」みたいなことを聞くのも無粋かなと思いつつ、待つこと50分。そう「fifteen(15分)」ではなく「fifty(50分)かかる」ということだったみたい。
とはいえ、このハンバーガーが激うま。パンのカリッとした感じ、よく焼かれたパティの香ばしさと肉自体のうまさ。バランスもとてもよい。
ということで、大満足の夕飯でした。

お店はこちら La Rústica Caravan Bar

2022年8月29日のメモ

  • こんだけ歩いてまだ1/3。

  • 筋力はついてきたようだが、一方で、関節や皮膚(こすれる部分)があやしい。(日々、ケアはしているが)

  • 花が咲いてるひまわり畑出現。なんだかんだと風景が変わっていくのが醍醐味か。

  • ふと入った飯屋でルミ&アルフォンソと再会する。「なんで歩くの?」と聞くと「普段は激務だからリラックスする」「出会いが好き(双方)」とのこと。

  • 「カミーノでダイエットは無理よ。ご飯、おいしいもん」(ルミ)

  • というわけで確実においしいハンバーガー屋さん。「出るまでフィフティーンミニッツ(15分)だけどいい?」は「フィフティーミニッツ(50分)」の聞き間違いだった…

  • そして、めちゃくちゃうまかった


朝だというのになんだかバキバキにあかるい広場からスタート。
町外れで星空など。
ほんと、Galaxyのカメラは優秀。
いい感じの壁画で気分も上がるも、まだ1/3しか歩いていないという現実をつきつけられる。
夜が明けてきます。
朝だったのでサラッと通り過ぎてしまったけど、崖の壁面に沿って建てられた教会?と無数に開けられた穴。何だったんだろう?
朝イチの星空もバッチリだったように、この日辺りは本当に天気が良かった。
雲ひとつ無いなかを歩きます。
麦畑も一層黄金色に染まります。
ただ、もう少し季節が早いとここは真緑だったはず。
また行かねば。
この日の朝陽はほんときれいだった。
だいぶ歩いた気がしていたが、まだあと550Km…
途中、小さな町の小さな教会。
この植物もいろんなところにあった。
なんだかかわいらしい家。アルベルゲ(巡礼宿)だったような。
どんどん歩いて行きます。それにしてもいい天気。
この日はちょっとした丘を越えていきます。
ちょうどその前にあるバルで朝ご飯。
定番のカフェコンレチェ(カフェオレ)と、サラミのサンドウィッチ。
丘の登り口には教会があります。
そして、丘、開始。
このおじさん、めっちゃ大きな荷物なのにめっちゃ速かった。
そして、日本か贈られたっぽい四阿。
森の中を歩くのも久しぶりです。
その先には慰霊碑。たしか第一次大戦の激戦地。だったような。
たまに出てくる石のみちしるべ。癒やし。
後半はずっとこんな道が続く。このあと話したルミ(スペイン人のおねえさん)は「マジで永遠に同じ道が続くかと思ったわ」とのこと。
あと、左の2人は中学生と45歳くらいのお父さんの親子。何日か一緒だったが特に話すでもなく、淡々と歩いてたのが印象的。
最後の方で移動販売車。みなさん、休憩。
仲良しおじさん集団。けっこうおじさんの集団もいてワチャワチャしながら歩いてた。
サンファンドオルテガの教会。ほぼこの教会のみの町。
1軒だけあるバルでは、みなサングリアを飲んでいたので真似してみた。
木の先に見えるうっすらと黄色い辺りはひまわり畑。枯れたひまわり畑、枯れかけたひまわり畑はあったけど、ばっちり咲いてるひまわり畑はこのあたりだけだった。
そして本日の目的地に到着。ちいさな町。
これのために歩いている。
家族経営と思われるアルベルゲ(巡礼宿)、気難しそうなお父さんとお母さん。
部屋はシンプルだけどとてもキレイ。
まだ518Kmある。。。
やることもなく、小さな町を散策。
なにげない景色がすごくよい。
すごくよい。
その後、ふらっと立ち寄ったバルではアルフォンソとルミ(スペイン人の巡礼者)がいて「一緒に飲もうぜ」と誘っていただく。それまでも道中でちょこちょこしゃべってたけど、ここではがっつりと身の上話とかも聞く。これはおごってもらったコーヒーリキュール。
まだまだ明るいが、ビール飲みながらちょっと仕事など。
これがアルベルゲの全景。
また夕飯を求めてぶらぶら。
そして入ったのがこのお店。
どうもハンバーガー屋らしいが、農家をすごくキレイに改装したいい感じのお店。
基本、スペイン北部を歩いているのでアルハンブラビールは珍しかったです。
(名称から察するに南部のビールなはず)
農家な感じなのだけど、すみずみまでちゃんとデザインされている感じ。
「fifteen minute(15分)」待ってるつもりが、「fifty minute(50分)」待ったハンバーガーがこちら。(と、たぶん3杯目くらいのビール。)本当においしかった。感動。
空を見上げればまだピーカン。
バースペースもあって(というか、店名を見る限りそもそもバー)、そこでは地元のおっちゃん、おばちゃんらしき人たちで盛り上がってました。
もうびっくりの名店。
大満足でもう早いうちに就寝。ベッドが物干し竿になるのもカミーノ(巡礼)スタイル。
12日目。終了。

しがない(ほぼ)無職の中年ですが、サポートしていただけたら喜びます。