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【嫌がらせをする人の心理】アドラー心理学を元に解説します

・嫌いな人をいじめる

・近隣トラブルなど、わざと大きな音をたてたり嫌がらせをする

・無視をする、わざとルールを破る、物を壊す

など、様々な嫌がらせをする人がいますよね。

なぜこのような人は嫌がらせをしてくるのでしょうか?


私はこう思っていました。

「相手のことが嫌いなら関わらなければいいのに、なぜわざわざ嫌がらせをするんだろう?なんのために嫌がらせをするんだろう?」


実は、「嫌がらせ」をする人たちの最大の目的は

注目されたい

という所にあるのです。

今回は「嫌がらせをする人の心理」についてお話していきます。



嫌がらせをする人の心理

こんにちは。

こころの土台となる「レジリエンス」を育てる専門家、心理カウンセラーのまあこです。

先ほど、嫌がらせをする人は「注目されたい」という心理があるとお話しましたが、もう少し詳しく説明していきますね。

嫌がらせなどの問題行動を取る人の心理として

特別な地位を得たい(注目を集めたい)

というものがあります。

些細なことでケンカを吹っかけてきたり、こちらが無視をすると嫌がらせや無視の仕返しをしてきたり・・・

そのような相手は、「権力争い」でどうにかあなたに勝ちたいと思っている可能性があります。


問題行動の5段階

アドラー心理学では、人の問題行動について5段階に分けて説明しています。

【問題行動の5段階】

第一段階:称賛の欲求・・・「相手に褒めてもらいたい」ために相手によって自分の態度を変える。褒めてもらうために不適切な行動を取ることもある。

第二段階:注目喚起・・・褒められない、期待した地位を得られない場合に「とにかく目立ってやろう」という行動に出る。ふざけたり、茶化したり、わざと悪いことをしたりする。

第三段階:権力争い(不従順)・・・挑発する、罵倒する、無視する、従わない、暴れる、など相手に従わず挑発をくり返すことで自分の権力を誇示しようとする。

第四段階:復讐・・・どうにも相手に認めてもらえない時、決して勝てない時、「復讐」という行動をもって相手の注目を引こうとする。ストーカーや自傷行為もこれに当てはまる。

第五段階:無能の証明・・・どうやっても注目を引けない時、最後「諦め」をもってすべての課題から逃げようとする。人生への絶望。引きこもりなどもこれに当てはまる。
(アドラー心理学より)


少し難しい内容ですが、読んでみていかがでしょうか?

「確かにそんな人いるよね〜」

と思いませんか?

中学時代、机の上に乗ってふざける男子や、わざと先生の言うことを聞かなくて注目を引く男子がいました。

これは第二段階の「注目喚起」だった訳ですね。

そして、好きな子の持ち物を隠したり、わざと髪を引っ張ったりする子もいましたよね。

これも「注目喚起」だった訳ですね。


「権力争い」をしてくる人への対処法

先ほどの「嫌がらせをしてくる人」というのは、あなたに権力争いを吹っかけてきているという可能性が高いです。

こちらの方が地位(力)が上だ!と認めさせたい、注目を集めたい、権力を誇示したい

その根底にあるのは「承認欲求」です。

SNSで、批判を繰り返してきたり、時に暴力的なことを言ったり、脅迫的なメールを送ってくる人もいますよね。

分かりやすく言うと

「私のすごさを認めなさい!あなたより私の方が上なのよ!」

というような心理状態です。

この権力争いの心理状態にある人への対処法はひとつだけ。

相手に反応しない。嫌な顔や反抗する態度を取らず、何も気にしていないよう見せること

以前、テレビ番組に出演していた心理学者の方がこんなことを言っていました。

悪口に反応するということは、相手に「報酬」を与えることになる。

こちらが反応を返すということは、相手にとって「承認」されたということ。それは相手が望んでいる「報酬」を与えるようなものだということです。

一度反応してしまうと、相手の行為は繰り返されやすく、さらに、エスカレートしていきやすいです。

もしもあなたが、相手の権力争いに乗っかり、同じく権利闘争をして相手を打ち負かすと…
(例えば、SNS上で相手を痛烈に批判したり、正論で責め立てたりすると)

相手は次のステージへと進んでしまいます。

そう、「復讐」の段階です。


正直、権利争いに陥っている相手の場合は、第3者に助けを求めた方が良い場合も多くあります。身の危険を感じることもあるかもしれません。

慎重に様子を見ながら、決して相手を刺激しないようにした方がいいでしょう。


以上、いかがだったでしょうか?

私たち人間の持っている欲求の中で、非常に大きな欲求、それが「承認欲求」です。
私たちは「人から認められたい」「自分という人間を承認してほしい」と、無意識に思っています。

人は「承認欲求」を満たすためなら、好意が敵意に変わる場合もあるのです。

好きな人に振られて、最初は気を引きたいだけだったのに、どんどんエスカレートしていきストーカーをするまでに至る。。

人間の心理は時に恐ろしいですよね。


そして、これらのことは、自分自身も誰かに対して行ってしまう可能性もあるということを、しっかり認識しておいてほしいのです。

知らず知らず、誰かに嫌がらせをしてしまったことはありませんか?
SNSに悪口を書き込んだり、馬鹿にするような態度を取ったことはありませんか?


気をつけていきたいですね。

今回はこの辺で。

ここで出会えたことに感謝します(*^^*)


野口嘉則さん認定心理カウンセラーとして、心理カウンセリングのセッションを行っています。ご興味のある方はこちらをご覧ください。


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