小寺 諒(Ryo Kodera)

音楽プロジェクト・既踏峰 主宰。 バンドアカウント https://twitter.c…

小寺 諒(Ryo Kodera)

音楽プロジェクト・既踏峰 主宰。 バンドアカウント https://twitter.com/houhoukito バンドキャンプ https://bandcamp.com/maakeetaa

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既踏峰ファーストスタジオアルバム「既踏峰」について

小寺諒(Ryo Kodera)が主宰しているバンドである既踏峰のファーストスタジオアルバム「既踏峰」のリリースに先駆けて、このアルバムが生まれるに至った経緯などを語っていこうと思います。曲自体のネタばらしみたいなものはありませんので、安心してお読みいただけると思います。 スタジオ録音を行うに至ったきっかけ そもそも、既踏峰は私の宅録ソロプロジェクトで、社会人として働きながら趣味で曲を作っていこうというものでした。自分が聴いてみたい曲を作って発表する。それだけのものになるは

    • 【アルバム感想】Omni Gardens - Golden Pear

      こんにちは。 今回はOmni Gardensの『Golden Pear』というアルバムについて感想を書きます。 ―――――――――――――――― いわゆるアンビエントもの。 音のひとつひとつが可愛いです。癒し系です。でも、本作はヒーリング・ミュージックとはちょっと趣が異なるというか、重きを置いている場所が違っているように感じています。 あくまで個人の感想・感覚でしかないのですが、ヒーリング・ミュージック(病院の待合室で流れているようなやつ)は気持ちを落ち着かせるため

      • 【アルバム感想】記憶から来る音 Lo Borges - Nuvem Cigana

        こんにちは。 今回はブラジルの偉大なシンガーソングライターであるLo Borgesの3rdアルバム『Nuvem Cigana』について書きます。 Milton Nascimentoと制作した大傑作『Clube da Esquina』が有名な彼ですが、ソロでも素晴らしいアルバムをたくさんリリースしています。 前作『A Via Lactea』については以前noteに書きましたが(https://note.com/maakeetaa/n/n0d3733a12ada)、今作も非

        • 【日記】目がまわる、目がまわる、目がまわる

          Uku KuutのVision of Estoniaのアナログを聴いています。 ――――――――――――――――――――――――――――― 安心を求めています。ボコマルがしたい。ボコマルっていうのは、小説『猫のゆりかご』に登場する宗教的な儀式で、ひとが二人集まって、お互いの足の裏をくっつけあうっていうものです。 ――――――――――――――――――――――――――――― 生きているとジェットコースターよりも強烈なGに襲われる機会が多くてほんとうにタイトル通り目がまわり

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        既踏峰ファーストスタジオアルバム「既踏峰」について

          【日記】Feltというバンドについて それと最近思うこと

          僕はFeltというバンドがとても好きです。 Feltは1980年代に活躍したバンドで、1981年から1989年にかけて10枚のアルバムを残し、解散しています。 彼らのことを初めて知ったのはいわゆる「ネオアコ」名盤を買っては聴き……をしていたころで、18歳の時でした。どのアルバムを最初に買ったのか、正直覚えていないのですが(多分、3rdだったかなとは思います)、ファーストインプレッションについてはハッキリ覚えています。 「え? これってネオアコなの!?」 Aztec Came

          【日記】Feltというバンドについて それと最近思うこと

          【いちばん大切な曲】Felt - Primitive Painters

          こんにちは。 みなさんにとっていちばん大切な曲はなんですか? それはあなたを励ましてくれる曲だったり、幸せな気持ちにさせてくれる曲だったり、なんだか泣けてくる曲だったり、いろいろあると思います。 今回は僕にとって一番大切な曲について書こうと思います。おそらく、この命が尽きるまでずーっと聴き続けるであろう作品です。 かつてFeltというバンドがいました。イギリスの80年代のバンドです。10枚のアルバムをリリースした彼らは商業的にうまくいったかというとそうではないのですが

          【いちばん大切な曲】Felt - Primitive Painters

          【アルバム感想】Young Marble Giants - Colossal Youth

          こんにちは。 今回はYoung Marble Giantsの唯一のアルバムであるColossal Youthについて書いていきます。 音楽をやる上で最も大切なのは音楽に対するアティテュードだと私は思っています。何を信じて音楽をつくっているのか。そこがはっきり/しっかりしている人の作品は強いと感じています。 本作には確固たるカウンター精神と、たくましい想像力/創造力から来る強烈なパンチ力があり、聴く度そのクールさにやられてしまいます。かっこいいです。すごく。 本作は、ふ

          【アルバム感想】Young Marble Giants - Colossal Youth

          【曲感想】Taiko Super Kicks - 感性の網目

          こんにちは。 今回は大好きなTaiko Super Kicksの大好きな楽曲である『感性の網目』の感想を書きます。 私が彼らと出会ったのは2015年のアルバム『Many Shapes』でした。とにかくギターのアンサンブルがいいな、と思ったのを覚えています。インパクトがあまりに強かったので、7th FLOORでの『大安』というイベントにも行きました(リードギターの樺山さんの音作りがものすごくかっこよかったです!! 身体にガツンと圧がくるのに耳が痛くならないバランスのファズの

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          【感想】バンドの魅力……! Khaki - お祝い / 萌芽

          こんにちは。 今日は最近特に注目しているバンドのひとつであるKhakiについて書きます。 私が彼らを初めて知ったのは『Janome』というアルバムでした。後出しジャンケンではありますが、一聴してすぐに「この人たちはただ者ではないな……ハネるな……」という予感を抱きました。 いい歌をエリオット・スミスやレディオヘッドあたりの90'sオルタナティヴ(雑な括りではありますが)の影響を受けたアレンジで演っていて、バンドっていいな……という風に思ったのを覚えています。 …………

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          【アルバム感想】スカート - CALL

          こんにちは。 今回はスカートの名作『CALL』について感じたことを書いていきます。 ……………… 音楽にはつくった人の(あるいはつくった人たちの)人柄が宿っていると信じています。 曲を聴いていると、なんとなく「この人は◯◯な人なんだろうなあ……」と思うことってありますよね? この直感って結構当たると思っていて(単なる思い込みかもしれませんけどね!)、個人的には「この人は誠実な感じがする!」と感じる音楽を好きになりがちです。 ……………… それはさておき、スカート(

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          【アルバム感想】へんなゆめみたいな…… P-MODEL - KARKADOR

          こんにちは。 音楽を聴いたときに「えっ……いや、これはおかしいのでは……?」と思うことってありますよね。人間は自分の持つ感覚の外からヒュッと飛来する音に弱いもので、聴き慣れないメロディ・リズム・ハーモニーが聴こえてくると身構えてしまいます。 このアルバムを初めて聴いたのはずいぶんと昔のことになるのですが、一聴して「これはおかしいぞ……!?」と思った記憶があります。 (このおかしさが癖になる場合があって、一度脳に快感の回路が形成されてしまうと戻れないのです) ……………

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          【アルバム感想】切なさが痛い Lo Borges - A Via Lactea

          こんにちは。 今回は録音芸術の中でも最高峰の切なさを誇る本作を紹介したいと思います……が、なんとこのアルバム、残念なことにサブスクにないのです。なので、気になる方は買ってみてくださいね。絶対に後悔はしません。 (一応サブスクにあるベスト盤から何曲か抜き出して紹介します) 私がLô Borgesと出会ったのは10年ほど前。Milton Nascimentoの『Clube da Esquina』を聴いたときでした。当時はMilton Nascimento単独のアルバムだと思

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          はなまるをあげたい曲 Vol.2 Roman à Clef - The Prisoner

          はなまるをあげたい曲/アルバム シリーズ第2弾として、 Roman à Clefの楽曲The Prisonerを紹介したいと思います。 A Sunny Day in GlasgowのメンバーとThe Pains Of Being Pure At Heartのメンバーが参加している本作は、80'sのポップミュージック、というかPrefab  Sproutから多大な影響を受けており、Prefab Sproutへの愛が爆発したアルバムとなっています。 今回はその中から最もうつく

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          聴くと泣いてしまう素敵な曲5選

          誰しも聴くと泣いてしまう曲ってあると思うんですが、僕は下記の曲を聴くと心がとにかく苦しくて苦しくて泣いてしまいます。 ★The Beatles - Here Comes the Sun これはもう最高の曲です。Spotifyで最も再生されているビートルズの作品であり、YoutubeのMVにもコメントがたくさんあり、大勢の方々にものすごく愛されていることがわかります。 とにかくあたたかいんですよね、この曲……背中をやさしくさすってもらっているような気分になります。「イッツ

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          2024年6月のムード

          最近ハマっているアルバムの感想と、好きな曲について書きます。 Randy Goodrum - Fool's Paradise 少し前に自分の中でJeff Porcaroブームが起こりまして、その際に購入したアルバムです。ポーカロのドラムはもちろん最高なのですが(なにがいいって、音が綺麗なんですよね)、とにかく曲がいい! いわゆるAORに分類されるようなスタイルの音楽で、82年作ではあるもののしっとりした(キラキラしていない)音作りで、そこも好きなポイントです。 ★好きな

          フィルムカメラで撮った写真(〜202405)

          Nikon New FM2と PlanarT* 50mm F1.4 ZFを使っています。 フィルムはその時の気分でいろいろ…… おわり

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