はなまるをあげたい曲 Vol.2 Roman à Clef - The Prisoner
はなまるをあげたい曲/アルバム シリーズ第2弾として、
Roman à Clefの楽曲The Prisonerを紹介したいと思います。
A Sunny Day in GlasgowのメンバーとThe Pains Of Being Pure At Heartのメンバーが参加している本作は、80'sのポップミュージック、というかPrefab Sproutから多大な影響を受けており、Prefab Sproutへの愛が爆発したアルバムとなっています。
今回はその中から最もうつくしいと感じるこの楽曲をご紹介します。
★この曲のここが好き!
この曲最大の魅力はRyan NewmyerとJen Gomaによる、Prefab SproutのPaddy McAloonとWendy Smithを彷彿とさせるツインボーカルにあると思います。両者ともに、多感なティーンエイジャーのように危うげで、触れたらこわれそうな歌声の持ち主で、切ないコード進行とあいまって胸がキュンとします。
イントロ〜しばらく続く4つ打ちのバスドラムの疾走感から、なんとなく青春の焦燥感のようなフィールを覚えて、そこもまたいいんですよねえ。
Bメロ的なセクションに入ると幻想的なシンセサイザーとJen Gomaによる切ないヴォーカルが大々的にフィーチャーされ、続くセクションでドラムが8ビートを叩き始め、曲は勢いを増していきます。このあたりの歌のメロディがすごく好きです……
いわゆるCメロ的な部分〜ギターソロの展開が特に心地よくて(With the present overcast〜)、無意味に焦っていた10代の頃の、輝いていた日々を思い出します。個人的には(別にキラキラした青春を送ったわけではないですが)。
Ryan NewmyerとJen Gomaのヴォーカルの役割の住み分けがナイスだなと思っていて……あくまで僕の感覚ですが、Ryan Newmyerは焦燥感担当、Jen Gomaはときめき担当、みたいな感じがします。緊張と弛緩みたいな。歌うパートの分け方のバランス感が好きですね……ドキドキさせられっぱなしです。
とにかく素敵な曲だと思うので、聴いてみてくださいね。