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「ロック・ミュージック史」の名盤に関する思索です。
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#ジャズ

帝王によるアーバン且つ静謐なフュージョンとジャズ・ロックの台頭

帝王によるアーバン且つ静謐なフュージョンとジャズ・ロックの台頭

今回、ご紹介するのは、ジャズ・ロックとフュージョンです。

60年代後半以降、ロック・シーンは、ジャンルの多様化による大きな展開がありましたが、その中でも特に注目を集めたのは、ジャズから影響を受けたバンドの台頭でした。

ジャズ・ロックは、従来のロック・ミュージックを土台としつつも、1940年代や50年代におけるビック・バンド形式のホーン・セクション・サウンドとロックのビートの組み合わせ(1)とな

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ブラック・ミュージック史における一つの革命となったニューソウル/プログレッシヴ・ソウル

ブラック・ミュージック史における一つの革命となったニューソウル/プログレッシヴ・ソウル

今回、ご紹介するのは、70年代のニューソウル/プログレッシヴ・ソウルです。

70年代の初頭、R&B/ソウル・ミュージックは、重要な転機を迎える事となりました。

60年代の同ジャンルは、主として商業的な野心を持ったレコード会社の主導の下、シンガー/アーティストとプロデューサー/ソングライターによる分業制からレコードが制作されていました。

ところが、70年代前後を境にして、作品のプロデュース/ソ

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時代の変わり目と共に現れたSSW達による其々の内省

時代の変わり目と共に現れたSSW達による其々の内省

今回、ご紹介するのは、70年代初頭のSSW達の作品です。

60年代におけるロック・シーンの主流であったサイケデリック・ロックやフラワー・ムーヴメントの熱気は、ウッドストック・フェスティバルで一つのピークに達しました。

しかしながら、70年代の始め、ロック・シーンは、60年代のアイコニックであったビートルズやジミ・ヘンドリックスやジム・モリソンらを失い、その狂騒も次第に沈静化していきます。

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