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直立二足歩行

約40億年前に生命が誕生し、そこから生物は進化を繰り返してきた。人類が文明を築き、高度に発展をするようになったきっかけは、「直立二足歩行」に進化した事らしい。
まぁ、話の本題は、なぜ人類は「直立二足歩行」をするようになったのか?ということではまったくない。
そんな事はどうだっていい、「直立二足歩行」の起源話なんて世界で2番目に面白くない。1番はエイプリルフール。これは本当に面白くない。嘘をつける期限がほんまは正午までという横槍も、エイプリルフールの面白くなさをより一層際立たせてる。これ以上エイプリルフールの話はしたくないので、本題に入る。
3年くらい前の夏、M先輩と居酒屋で、メーカーがサガミオリジナルなんじゃないかと思うくらい薄いハイボールを飲んでいた時に、先輩が「乳か尻やったらどっち派?」と聞いてきたので、「尻です」と答えた。「先輩はどっちなんですか?」と尋ねると、先輩は「俺は両方」と笑って答えた。なんやこれ。世界で1番生産性の無い会話だった。こんな話をするくらいなら、YouTubeで魚を高速で捌く動画を見ていた方が幾分マシなんじゃないかと思った。そして、先輩がサガミオリジナルのハイボールを飲みながら、「ホモサピエンスのオスは元々、一様に尻派やってん。乳派ってのは、進化の過程生まれた副産物やねんな。この事は知ってるか?」と聞いてきたので、「知りません」と答えた。知らないというより、興味がないという言葉の方が適切だった。人類の祖先は皆、押しなべて尻が好きだったという話よりも、家に帰りYouTubeを見たかった。しかし、先輩がなんでなんですか?待ちの顔をしていたので、従順に「なんでなんですか?」と聞いてみた。「それはな、人類が直立二足歩行になったからやねん。元々は四足歩行やったやろ?やから、オスはメスの尻しか見えへんから、乳派なんて存在せんかってん。でも、進化の過程で直立二足歩行になってしまったから、尻が見えにくくなったんや。やから、尻の代用品としてオスは乳を求めるようになってん。そっから乳派か尻派ってゆう派閥が生まれてんな。乳が2つあるのも、尻の代用品としての役割を担うためやねんな、実は。」と先輩は畳み掛けるように、つばの飛沫を撒き散らしながら語った。外では終電から吐き出された人々が家路を辿っていた。

ほんまにアホな作り話やなと思ったけれど、ちょっと面白い。久々に思い出して笑ってしまった直立二足歩行の話。

誰も読まない、誰も興味ない文章を漫然と書きました。あしからず。

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