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憧れのジープ島の話

太平洋にポツンと浮かぶ小さな島。最初に出会ったのは本屋さんだった。

当時高校生だった私は、友達の誕生日プレゼント用の写真集を探していた。パラパラめくってほぼ即決だったと思う。友達にプレゼントしたあと、自分でも欲しいなと思って2冊目を買った。写真家 中村征夫さんの『ジープ島』。この本が今の私をつくるきっかけになる。

ちょうど進路について考え始める頃だった。この写真集を見て、海の生き物の勉強って面白そうだな~と突然閃いてしまったのである。そういうの勉強できる大学ってあるのかな?ある。実家から通える?通える。偏差値高い?ん~まあがんばれば大丈夫そう。これだ!私、この大学行く!と決めたのが高校2年。無事にその大学に入り、ダイビングのライセンスも取り、海と生き物の勉強をして学位を取って就職、今に至る。

この本をきっかけに中村征夫さんの写真集を何冊か買った。別の作品の写真展でサイン会に参加したときに「実は『ジープ島』を読んで……」と今に至った経緯と感謝を一方的に伝えたことがある。もちろんその作品の感想も伝えた。


憧れのジープ島

「憧れの」と書いたが、実はもう行った。20代のうちに3回。それでも今も「憧れ」だなと思う。

ジープ島に行くにはお金と時間が必要だ。詳しいことは調べれば分かると思うので割愛。たしか最短最安の旅程は4日で約20万。さすがに大学生の私には無理だった。社会人になったら……と意気込んでいたが、連休が取りづらい職に就いてしまいなかなかチャンスがなかった。

でもやっぱり行きたい!ので日頃の行いを良くして(普段が悪いわけではないが)どうにか休みを取ったのが2014年の11月。夜発朝帰国の4泊5日、トランジットのグアム空港泊があり、ジープ島で2泊する旅程だ。せっかく行くのに短期間じゃもったいないのは分かっているが、その頃はそれくらいの連休が限界だった。でも行ける。ようやく行ける。ものすごく嬉しかった。

日程や予算を誰かと相談するのは大変なので、一人旅しか考えていなかった。現地は電波が入らず完全に音信不通になるし、ダイビングもするからさすがに親にいい顔されないかな……と思ったら、心配はされたが保険にだけは入っておいてね~くらいで済んだ。高校生の頃あんなに門限きつかったのに……。

ジープ島一人旅の記憶

2014年11月、2015年8月、2019年9月の3回だ。それぞれ思い出と写真がたくさんある。1つの記事にまとめると大変なことになるので、分けて書きたい。特に気に入ってる写真をいくつか載せてこの記事は終わりにする。記憶が残っているうちにちゃんと記事にできますように。

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この島には犬がいる。オスは「ジープ」、メスは「ビキニ」と名付けられる。それぞれ何代目なのか、私は把握できていない。それぞれ個性があって、本当に癒された。もう二度と会えない子たちも写真と記憶に残っている。

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海と空がとにかくきれい。眺めてるだけで満足。そんな世界があると知れて、そして行けてよかったなと思う。

追記。ちょっとずつ書いてます。


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