ジャニ vs 非ジャニ 仲良しでよかった
80年代ダンス系男性ソロアイドルとしてトシちゃん、慎吾ちゃん、その流れでマッチ、晃司クンについて記してきましたが、以前、
「慎吾ちゃん - トシちゃん」 (ダンス比較) 及び、
「慎吾ちゃん - 晃司クン」 (広島つながり) をやったので、このたび、
「慎吾ちゃん - マッチ」 をしてみようと思いました。
が、ネタがない! マッチ、そんなに踊ってないから共通要素も比較要素もないし。それに、彼のことほとんど知らないんです。まぁトシちゃんのことだってたいして知らないのですが。
ただ、この二人、わりと仲が良かったらしいのです。実に驚くべきことに!
なぜ、「驚き」なのか。それは当時、
「ジャニーズ vs 慎吾ちゃん」
という構図が一応あったと思われるからです。というのも、元々歌謡界に、
「ジャニーズ vs 横浜銀蝿一家」
という構図があり、慎吾ちゃんがそのあおりをくらってた、と推測します。
なぜなら当時、嶋大輔クンと超仲良かったから。慎吾ちゃん、デビュー直後の某歌番組の大部屋楽屋で、その二大派閥の狭間で欽ちゃんファミリーは居場所がなかったと後年語っていましたが、大輔クンと仲良くなったということは銀蝿派になってしまったわけですね。
まず、大輔クンとシブがき隊(特にY)とがバッチバチの上に、慎吾ちゃんが花の82年組女子と何かとつながっていたものだから(キョンキョン事務所一緒、伊代ちゃんクイズ番組一緒、ちえみちゃんドラマ一緒、優ちゃん苗字似ている(!?)、秀美ちゃん……)、彼らのジェラシーを買ってしまうのは必至(特にYからの)。慎吾ちゃんとレコードデビュー同期は83年の野村ヨッちゃんですが、慎吾ちゃんの方が人気・売上げともに優勢でした。
トシちゃんからはデビュー直後は特に相手にされなかったそうですが 、慎吾ちゃんがダンスの頭角表したら少年隊がライバル意識をむき出しにしてくるし、きっとトシちゃんも心中穏やかではなかったのでは、と邪推。以下、『涙のtake a chance』1984 をリリースしたころの慎吾ちゃんの言。
そんなわけで、「ジャニーズ -VS→ 慎吾ちゃん」 の構図が成立していたと推測。
強大アイドル集団からの視線を独りで受ける、慎吾ちゃんは孤独な戦士。
でも、マッチとは出会うといろいろおしゃべりしたりと友好だったらしい。ファッションのこととか。キャラも違うし張り合う要素もないし。なので、慎吾ちゃんにとってマッチはジャニーズで唯一の存在だったでしょう。
マッチの方は、「週刊欽曜日」にゲストで出てドラム演奏が上手くいかず行き詰っていたとき、慎吾ちゃんが助け舟を出してくれたんだそう。
例外的に良好な「ジャニ - 非ジャニ」関係ですね。
まぁ、ジャニーズは晃司クンもチェッカーズも敵視していたし(特にYが、あとH山とか)、基本的に同事務所以外の男性アイドルとの積極的な交友関係はなかったでしょう。
もっと言うと「ジャニーズ vs 欽ちゃんファミリー」の系譜もあったかも。「たのきん vs イモ欽」の名残りで。「正統 vs お笑い」だから、ジャニーズはアイドルとしてお笑い系に絶対に負けるわけにはいかないでしょうから。あと「少年隊 vs 一世風靡」 のあおりもくらったかも。
ところで慎吾ちゃんは、欽ちゃんファミリーゆえ世間でのイメージは穏やか好青年だったでしょうが、元々は硬派一世風靡系で友人関係はツッパリ銀蝿一家、嗜好はパンクやヒップホップと洋物不良文化、でも学歴はカトリックのインテリ進学校からお坊ちゃんハイソ大学と、イメージとバックグランドがてんでバラバラ…。
ところで大輔クンは、80年代男性ソロ(アイドル?)として知名度も売上も慎吾ちゃんと互角。だけどこのシリーズでは取り上げません。だって何も知らないんだもん…。ツッパリとか不良とか暴走ナントカには関心がなく、当時流行ったそれ系の歌もドラマも全く視聴してませんでした。
☆彡
【追記】マッチと慎吾ちゃんの共通点あった! 俺の、俺の、俺の話を聞けー