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始まりは令和6年、1月のことだった

Vol.1 変形性股関節症の手術跡が痛い。10数件の病院を回った後。最初に手術した医師を受診する。すると……。何言ってんだ! ゴルア!


股関節が痛い。歩きにくい。


とは言っても、人間、のど元過ぎれば熱さを忘れるというもので、どのくらいの痛みだったかはよく覚えていない。


ただ、東京ドームに侍ジャパンか何かを見に行ったとき、夫が、

「なんてひどい登り方なんだ。」


と言ったのは覚えている。

自分でも、ひどかったと思う。
でも、杖を突きながら、痛みをこらえて、東京ドームの階段を上ってるんだから、しょうがないでしょ!


自宅の近くの整形外科すべて。

電車でちょっと行ったところにある
気に入っていた整形外科、全部行ったが、

「わからない。」



と言う。


そして必ず、

「骨に異常はないんですけどね~。」


と言う。整形外科というのは、骨が好きだ。

「最初に手術をした医者に聞くのがいちばんいい。」


と、良心的な医師は言ってくれる。
そうか、その先生、どこにいるのよ。

手術をした病院に連絡したら、山の内線の駅から徒歩7分くらいのところにある病院に、移っていた。

ご栄転? それとも……?
まあ、そんなことはどうでもいい。


痛いんですよ。先生。
10のうち、7か8くらい痛いんです。

近所の整形外科、全部回って、ほとんどの医師から、
手術をした医師に診てもらうのがいちばんだと……。
ようやくここに来たんです。先生――。


ここでどうにかしてくれるだろう、安どの気持ちと、助けて! という気持ちで先生の顔を見たら……。

その医師の顔が、急に冷酷な顔にシャキーンと変わった。
そして言い放った

「そんなの、たばこと酒をやめれば治りますよ!」


なにそれ?

確かに、わたしは喫煙、飲酒という悪癖の持ち主だ。

でもねえ、今、
わたしはあなたの手術の後で苦しんでいるの。
肺でも肝臓でもなく、股関節でね!



と、ここまでは言わなかった。

しかし、何を聞いても、酒とたばこ説。
何の検査もしてくれない。

しょうがないから、

「超有名国立大学病院に行きます。紹介状書いてください。」


ぶつぶつ言いながらも、一応紹介状は書く、そのバカ医師。
書き終わると渡してくれたが、

帰る私の後ろ姿に、

「どこでも同じように言われるだけですよ!」


と、さらに追い打ちをかけるように、でっかい声で叫んでいた。


悔しい。
理由に喫煙、飲酒を持ってくるなんて。
なんで喫煙と飲酒で股関節が痛むのよ。

でもこのときは、何もわからなかったから、
こころのどこかで、

「そういうことがあるのかも……。」

と思って、

「そんなわけ、ないだろ!」


とは言えなかった。
医者のずるいところよねー。


10のうち、7,8くらい痛い身体で、
駅まで7分歩くのはつらい。


でも、
自分の身体を任せるというのに、

「家から一番近い大学病院だから、ここでいっか!」


って決めた、わたしもバカ。
大バカやろうである。

だって~。昨年再婚したばかりの、新婚だったんですもの~。
彼が通いやすい病院が、いちばんよね?


こういう、頭にお花が咲いている時期の「病院選び」は、絶対に親や友だちなどに相談したほうがいい、と心に誓った。


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昭和43年生まれの死別(再婚)おひとりさま。入痛かったり苦しかったりするとき、「家族の方を~」と聞かれなくてもいい社会になってほしい!と思った、入院、手術、股関節脱臼×3プラスハードなせん妄体験記。

死別のおひとりさま。母がギリ手伝ってくれる半人前のおひとりさまだが、その協力も今回限りと知る。 変形性股関節症で入院5回、股関節脱臼3回、…

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